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ソクラテスは、相手を自爆させる名手

ソクラテスのあり方

 ソクラテスは、しばしば、市井の人と議論した。

 議論というより、相手に「それは何であるか」と問いかけ続けたと言うのが正確かもしれない。

 ( ・∀・)=メノン  ( ´∀`)=ソクラテス

( ・∀・)ふんふーん、僕は徳が何か知っているもんね~。

( ´∀`)それなら、僕にも教えてくれないかな?

( ・∀・)いいですとも、ソクラテス。徳を教えるなんてわけない。

( ´∀`)まあまあ、その前に、徳とはそもそも何であるか?

(; ・∀・)え?そ、それは自明では?

( ´∀`)ところが、そうではないのだよ。さあ、僕に教えてくれたまえ。徳とは何か?

( ・∀・)え~と、勇気とか美とか、節制とか、克己心とか、そういうものですよ。

( ´∀`)それらは徳には違いないが、徳そのものではない。それらをひっくるめた徳そのものを教えてくれたまえ。

(; ・Д・)むむむ、わ、わからない。


 ソクラテスの対話編は大体、こういう進み方をする。

 えてして、( ・∀・)僕は知恵があるもんね~と思っている人が、ソクラテスから単純な問いかけを重ねられて、何も知らなかったことを自覚させられ、自爆する。

 上のやり取りは、『メノン』(岩波文庫)を元にしている。

アサシンクリード・オデッセイのソクラテス

 「アサシンクリード・オデッセイ」は、古代ギリシャを舞台にしたテレビゲームだ。

 このシリーズの他の作品同様、歴史上の人物が、何人か、出てくる。

 「オデッセイ」では、ペリクレス、ピュタゴラス、レオニダスが出てくるし、ソクラテスも、主人公の友人として出てくる。

 会うとすぐに、「この件について、君はどう思うかね?私はこう思うのだが」と、マシンガントークが始まってしまう。

 おそらく、実際のソクラテスはこんな感じで、道端で知人に会えば、即、話しかけて、その時、気になっていることについて尋ね、あるいは語ったのだろうと思われる。

 ソクラテスが誰かと話しているのを横で聞いている分には、いいのだが、実際に自分が問いかけられる番になったら、ちょっと居心地が悪くなるかもしれないと、ゲームをプレイしながら感じたものである。

 しかし、彼は「真理に恋い焦がれる」人で、だからこそ、必死にそれを考え、他人に尋ねた。

 「真理とは何か。本当のこととは何か」、それを必死に考える、彼の姿勢は今も燦然と輝いている。

 

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