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全訳トム・ケニオン「Passage Into The Holographic Universe(ホログラフィック・ユニバースへの道)」

記事の概要

 ハトホルのチャネラーであり、サウンドヒーラー、エリクソン催眠療法家のトム・ケニオンの記事の全訳をお届けします。

 私たちの脳は、制限的な教育による左脳の過剰支配で、その能力のごく一部しか、使えていません(私見では、左脳の過剰支配と認知的不協和が、洗脳から目覚めにくい要因ではないかと考えています)。

 トムは左脳と右脳の能力の違い、両脳を使えるようになることの実際的なメリット、それがいかにして可能になるかという自身の研究に触れ、脳に秘められた可能性について述べています。

 この記事にはワークの記載はありませんが、トムの作曲したCDや音源、ハトホル・サウンド・メディテーションのほとんどは、意識を通常状態から変性意識状態にシフトさせる効果を備えています。最下部に、翻訳記事をまとめたマガジンを掲載しますので、御興味があれば、記事を読んで、御自身の内的世界の探究をしてみてください。


トム・ケニオン

「Passage Into The Holographic Universe(ホログラフィック・ユニバースへの道)」

翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/09/04(土)

原文:

 それは、重さは約3ポンド(約1360グラム)だが、非常に密度が高く、既知の宇宙の星の数よりも多くの接続が含まれているという。魔法というならば、このミクロの宇宙ではないだろうか。それは、最先端のコンピューターが顔負けするほどの膨大な作業を同時にこなしている。それは、光を認識可能な画像に変換し、音を言語と意味に翻訳します。そして、驚くべき魔法のような変化で、生物学を心(mind)の経験に変えてしまうのです。この魔法使いは、もちろん、……あなたの脳です。

 脳の研究者の間では、私たちが使っているのは、脳の持つ膨大な潜在能力のほんの一部に過ぎないという理解がかなり確立されています。例えるならば、ステレオサウンド付きの最新鋭ビデオカメラを持っているのに、それで小型カメラのスナップショットを撮るようなものです。

 このように、能力を「最適ではない」使い方をする理由は様々です。一つは、教育のあり方に関係しています。

制限という教育
 現在の私たちの教育方法は、いまだに工業化時代の手法である「読み・書き・算数」に大きく依存しています。このような教育方法では、21世紀に必要な能力を子どもたちに身につけさせることはできませんし、脳の未使用の可能性を刺激することもできません。私たちの脳は、内外の環境から刺激を受けなければ、新しい脳細胞のスイッチを入れることができません。

 脳の発達にとって重要な時期は、最初の2年間、続いて5年間の第2の期間であることが、研究によって明確に示されています。しかし、ほとんどの子どもたちは、神経系の最も重要な形成時期に、自分のことは自分でやるしかないのです。

 このような子供たちは、好奇心を窒息させ、自分で考える力を失わせるような時代遅れの教育システムに入っていきます。私たちのほとんどは、このような「教育」の産物です。

 私たちが潜在能力をほとんど使っていない理由は、もう一つあります。

脳梁(のうりょう)
 神経学的には、私たちの脳は真ん中で分かれています。非常に現実的な意味で、私たちは頭の中に二つの脳を持っています。そして、この二つの脳は、世界を全く異なる方法で経験しています。私たちの脳の片方は話すことができますが、もう片方は無言です。

 左脳は(ほとんどの人にとって)言語的です。それは話します。言語を創造し、解釈します。大脳新皮質のニューロンが密集している二つの小さな領域を通して、この驚異的な能力を発揮します。これらの領域は、通常、頭の左側の耳の周りにあります。これらの領域が損傷すると、人は言語を話したり理解したりする能力を失います。

 左脳は、世界を論理的に連続した方法で認識します。全てのものがあるべき場所にあることを好みます。

 しかし、大脳新皮質の右側(右脳)には、別の見方があります。一つは、言葉を話さないことです。もう一つは、特に論理的ではないということです。パラドックス、つまり経験上のグレーゾーンに、抵抗がありません。また、物事が順序通りに進まないことにも慣れています。違和感のあるものに隠されたパターンを見つけ出すことができます。正常な機能状態では、両脳の協調性は、ある程度保たれています。そして、この二つの知覚世界を、一つの知覚世界として調整することを可能にしているのが、脳の中心部にある「脳梁(the corpus callosum)」と呼ばれる太い神経線維の帯です。脳梁の神経接続が進むほど、右脳と左脳の間のコミュニケーションが活発になります。そして、両脳が協調することで、人は認知的にも直観的にも同時に考えることができるのです。

 両脳を使うことには、非常に実際的な理由があります。1960年代、スイスの時計メーカーの社員が、デジタル時計という新しい時間の伝え方を発見しました。興奮した彼は、自分の発明を上司に相談しました。しかし、上司はこれを却下しました。「これは時計ではない」と。「可動部がないじゃないか」とも、言いました。彼らの視野狭窄は、左脳の過剰支配によるものでした。彼らは、自分の枠の外を見ることができませんでした。デジタル時計は、彼らが期待していたパターンからあまりにも外れていました。この特許は、テキサス・インスツルメンツという小さな会社が取得しました。そして、残りは歴史です。スイスは、もはや世界の時計の中心地ではなくなったのです。

 これまで以上に複雑な世界に突入した私たちは、それに対応するために、より高い知能と創造性を身につける必要があります。

 1980年代から、私は、音や変性意識を利用して脳の活動や知能を高めることに興味を持っていました。私が設立した「アコースティック・ブレイン・リサーチ(Acoustic Brain Research)」の支援の下、「マインド・ジムナティクス(Mind Gymnastiks)」というオーディオテープのシリーズを制作しました。これは、今日まで、何百人もの人々が、脳のパフォーマンスを高めるために使用しています。

 知能や創造性を高めるために変性意識状態を利用することを探求し続けているうちに、人々の体験には共通点があることに気がつきました。自分自身と生命全般との間につながりがあるという感覚を報告するのが、一般的でした。中には「生命の網」という言葉を使う人もいて、あたかも全存在が論理的思考を超えた形で、相互につながっているかのように感じました。もちろん、これらの洞察は、歴史上、先住民を含む多くの神秘家や「心の探検家」に共有されていました。心の探究者たちが残した記述を見ると、それがよくわかります。

 「相互につながっている(interconnectedness)」という神秘的な記述は、何千年も前からの長い歴史を持っています。ただ、「相互につながっている」という科学的な記述は、ここ30~40年の間に登場したばかりです。それはホログラフィーの科学から生まれたもので、「ホログラフィック・ユニバース(the Holographic Universe)」と呼ばれています。

ホログラフィックな謎
 今でこそホログラムは一般的になっています。しかし、私が初めてホログラムを見た1970年代のサンフランシスコでは、ホログラムはとても珍しいものでした。ハイト・ホロアート・ギャラリーの小さな暗い部屋に入って、心を揺さぶられたのを覚えています。写真がフレームから宙に浮いているように見えたのです。その奇妙な幻影の周りを歩いてみると、写真の隙間から普通の写真では見ることのできないものを見ることができました。興味を持った私は、ホログラムの物理学を研究し始めました。すると、不思議な非論理的な世界が見えてきました。奇妙に思えるかもしれませんが、ホログラムのどの部分を切り取っても、その部分にはホログラム全体が見えるのです。いったいどうしたことでしょう?ホログラムはフィルムにレーザーを照射して作られていますが、レーザーはコヒーレントな光で構成されています。全ての光子は、他の全ての光子と並んでいます。これは、光子がもっと乱雑に並んでいる日常の光とは大きく異なります。言わば、全ての光子は自分のドラマーの言うことを聞くのです。しかし、レーザーでは、ドラマーは1人だけで、全ての光子はそのリズムと方向に従います。

 ホログラムを作る方法論は、ここではあまり関係ないので、触れません。それに、ほとんどの人は気にしていません。奇妙な写真を見るのが好きなだけです。

 さて、先ほど申し上げたように、ホログラムのどの部分を切り取っても、その小さな断片にホログラム全体が見えます。ホログラムの全ての断片が、全体のイメージを担っているのです。別の言い方をすれば、写真という大宇宙が、一枚一枚の小宇宙の中に収められているということです。

 これは、ますます神秘家の記述に似てきています。人が深遠な変性意識状態に入ると、多くの場合、相互につながっているという普遍的な経験があります。そしてこれは、個人が好む文脈(またはドグマ)に関係なく起こるようです。

公園での出会い
 20代の頃、ホログラフィック・ユニバースについて、思いがけない体験をしたことを思い出します。当時、私は自宅近くの公園を歩いていました。夕暮れ時、私は深い静けさに包まれました。何がきっかけだったのかは、今でもよくわかりません。ちょうど大学の授業の勉強をしていて、散歩をしようと思っていたのです。

 小高い丘を登っていくと、下の道に車の川が見えてきました。ヘッドライトが点灯していて、薄暗い中で動くクリスマスツリーのようにも見えました。

 突然、私は理屈抜きの方法でドライバーたちを感じることができました。彼らの希望、願望、夢、そして恐れを感じたのです。多くの人々が仕事を終えて家に向かっていました。誰もいない家に帰る人もいれば、家族が待っている家に帰る人もいる。その感覚の大きさに胸が膨らむと同時に、空気が何かのエネルギーで満たされていることにも気がつきました。このような経験は、当時の私にとっては初めてのことであり、それを表現する言葉もありませんでした。しかし、それは愛のように感じられました。世界のあらゆる原子が愛で輝いているように感じられました。その愛は、説明しがたい方法で、あらゆる人、あらゆる存在に手を差し伸べようとしていました。それは私にも、車で帰宅する見知らぬ人々にも、木の上の鳥たちにも、草むらの野ネズミたちにも、そして黄昏の闇の中で鳴くコオロギたちにも手を差し伸べていました。

 この状態が1時間ほど続いたと思います。そして、相互につながっているという感覚が薄れていきました。私は、全てのことが始まった時の穏やかな感覚のまま、家に向かって歩きました。しかし、私の心(mind)は、揺れ動いていました。宇宙の原子の中に愛のようなものがあるなんて、いったいどうしたらいいのだろう?

 そんなことを考えているうちに、とても奇妙な境地にたどり着きました。たまたま私は、暗闇の中で大きな樫の枝の下に立っていました。木の反対側には、街灯の光が差し込んでいました。

 私は暗闇の中にいて、向こうは光の中にいる。まるで神話の世界とこちらの世界が一時的に出会ったかのような不気味さを感じました。暗いところから明るいところに移った時、「もう戻れない」という声がはっきりと聞こえました。私は呆然としました。あまりにもリアルな声だったので、誰かがそばにいるのではないかと思って見てみると、そこには誰もいませんでした。私は黙って家に帰りました。

 私は、この奇妙な、限りなく広い愛が現実のものであることを知ったのです。古代ギリシャ人はそれを、アガペー(神の愛)と呼びました。それは、宇宙の隅々から全ての存在に絶えず発せられています。見る目のある人にはそれが見えます。聞く耳のある人には聞くことができます。しかし、私たちのほとんどは、それを直接体験できる深い意識状態に入ることはありません。

 ここではっきりさせておきたいことがあります。直前の段落は、変性意識状態に関する30年以上の個人的な経験に基づいた私自身の意見です。意識の探求者として、それは私の経験であり、私の信念です。しかし、それは単なる信念に過ぎません。それはたまたま、他の「心のアルゴノート(Argonauts of the Mind 訳注1:「心の探究者」の意)」たちにも共有されていますが、確かに科学的な事実ではありませんし、前提でもありません。愛を測定する方法はありませんが、測定は科学の基準です。定量化なしには科学的探求はできません。

 私がこの点を強調したのは、私が厄介な領域にいるからです。私は、科学の世界と神秘主義の世界を行き来しています。私は、科学と神秘主義はいつか完全に出会うと信じています。しかし、両者の間には方法論の違いがあるので、これまでとは異なるアプローチが必要です。

 しかし、科学と神秘主義の統合が最終的にどのようなものになるかは別にして、私たちはいくつかの共通の領域を見ることができると思います。

 前述の私の体験は、典型的な神秘的出会いでした。地球上のほぼ全ての靈的伝統の実践者たちが、これを報告しています。これらの多様な伝統は、その説明が全く異なることが多いのですが、本質的な洞察は同じです。つまり、生命と宇宙の間に本質的な相互接続性(interconnectedness)があるということです。この相互接続性をどのように解釈するかは、靈的伝統によって異なります。しかし、相互接続性は、ほとんど全ての種類の神秘体験に現れます。

 マイケル・タルボットは、著書” The Holographic Universe”(『投影された宇宙―ホログラフィック・ユニヴァースへの招待』春秋社、2005)の中で、この種の神秘体験の科学的根拠を論じています。このようなことに興味のある方には、是非、読んでいただきたいと思います。この理論が正しければ、私たちは皆、普遍的なホログラムの一部であり、宇宙のパズルには欠かせないピースなのです。それだけでなく、私たちは元々ホログラムなので、宇宙全体が私たちの中にあるのです。これは、ほとんどの「永遠の哲学」や神秘的伝統の根本的な教えの一つです。私たちは不可解な方法で、自分の中に宇宙を抱いています。そして、自分自身の意識を探求することで、最終的には宇宙的な存在領域へと導かれます。私たちはメビウスの輪のようなものです。帯の片側には、孤立した個性的な霊長類である人間がいます。しかし同時に、私たちは帯の反対側にも存在しています。あちら側では、私たちは全体の一部なのです。私たちは全生命と「一体」であり、宇宙全体が私たちの中にあるのです。

 このようなことは、私たちの通常の考え方では非論理的に思えます。しかし、変性意識状態では、私たちは別の種類の世界に足を踏み入れることができます。異常なパラドックスの世界です。

 私が脳研究の分野で幅広く働いてきたからだと思いますが、神秘的な啓示(相互接続性など)の多くは、脳の状態の変化によって引き起こされるのではないでしょうか。

 もう何年も前のことになりますが、『Wave Form』(Acoustic Brain Researchで制作した音源)を聴いた被験者の脳波を測定したことがありました。これらの人々の多くは、浮遊感や空間を移動する感覚、そしてそう、相互につながっているという感覚を含む、深遠な非日常的体験をしていました。この部分は驚くべきことではありませんが、脳が反応を示す場所が最も興味をそそりました。それは、頭頂部の部分でした。この部位では、脳内のどの部位よりもシータ波が大幅に増加していました。この場所は、偶然にもヨガのクラウンチャクラに対応しており、「千弁の蓮」とも呼ばれています。このチャクラは、トランスパーソナルな意識状態、つまり普遍的な意識状態と関連しています。

 これには興味をそそられました。私はその後の数年間、このような反応を一貫して再現するにはどうすればよいかを調べていました。最終的には、このような反応は大きな脳のパターンの一部であり、その人の心理や価値観に関係しているという結論に達しました。つまり、ある人は『Wave Form』を聴いて宇宙を旅し、ある人はただリラックスしているだけなのです。そして、ある人はそのまま眠ってしまいました。

 以前、ある心臓専門医が、『Wave Form』を初めて聴いた時のことを思い出しました。彼の同僚は、外来患者のストレスマネジメントプログラムに使用する可能性を検討していたため、彼に『Wave Form』を聴くように促しました。懐疑的な医師は、ヘッドフォンを装着して、重役椅子に腰掛けました。最初は退屈で、何となくうとうとしていましたが、本当に眠ったわけではなかったと言います。すると、機関車の独特の音が聞こえてきました。一体どうしてオフィスに機関車がいるのだろうと思いながら、必死に目を開けました。驚いたことに、機関車の音は、実は自分のいびきの音だったのです。

 『Wave Form』を聴いたほとんどの人が、深い心(mind)の変性状態を起こすのに非常に効果的であることを実証しました。しかし、その内容は、個人によって大きく異なります。

 もう一つの謎である脳の機能については、最近出版された『Why God Won't Go Away(なぜ神はいなくならないのか?)』(未邦訳)の著者であるアンドリュー・ニューバーグ医学博士の研究結果を目にした時に明らかになりました。ニューバーグ博士は、高度な神経学的モニタリング機器を用いて、神秘体験をする際に重要と思われる脳の領域を特定することができました。彼とその同僚たちは、様々な瞑想者の脳の活動を調べました。ある人はキリスト教の神秘家、ある人はヨギ、ある人は仏教徒などです。ニューバーグ博士は、野球のカードを集めるように、瞑想者たちを集めました。彼は、それぞれの被験者にボタンを渡しました。被験者たちが慣れ親しんだ最も深い瞑想状態に入った時、彼らはそれを押すのです。

 このマーカーを「リアルタイム」で読み取った脳の状態と照らし合わせて、脳の状態に共通点がないかどうかを調べます。その結果、共通点がありました。伝統や靈的系統、瞑想の方法にかかわらず、同じ領域が反応していたのです。

 この脳内の共通点は、「オリエンテーション・エリア」として特定されました。この神経中枢は、空間の中で自分の方向を決める役割を担っています。例えば、私たちが部屋を横切る時、オリエンテーション・エリアは、物にぶつからないように感覚情報を調整します。このような時、オリエンテーション・エリアは、感覚信号のルートを決めるのに非常に忙しくなります。その細胞群は、非常に活発に活動しています。

 しかし、瞑想状態では、オリエンテーション・エリアは眠ってしまいます。細胞は感覚情報を処理していないだけです。つまり、外界の空間を認識することができなくなったのです。

 私は、このオリエンテーション・エリアの急激な変化は、おそらく注意力の変化によるものだと考えています。瞑想は本来、内部空間に目を向けるプロセスです。外部空間の認識を捨ててしまいます。そして残ったのは、内部空間の源である心(mind)からの体験です。

 先ほど、様々な神秘主義的伝統において、相互につながっているという経験が普遍的に報告されていると述べました。そして、そのような感覚は、しばしば知覚される空間の変化を伴います。

 ホログラフィック・ユニバース(あるいは神秘的な相互につながっていること)を知覚するという現象は、知覚される空間や時間の変化と密接に関係しているようです。
 
 また、瞑想者は、内なる旅の途上、時間が大きく変化するような感覚を味わうことが、普遍的に報告されています。例えば、あるクライアントは、宇宙全体の誕生・進化・死を経験し、それに伴って無限の時間を感じていました。しかし、目を開けて時計を見ると、15分ほどしか経っていませんでした。

 深い瞑想をしている時には、しばしば、魅力的な非日常的知覚が起こることがあります。その一つが、エネルギー存在と呼ばれる、実体のない知性の知覚です。

 西洋文化では、そのようなものは無意味なものとされ、ある意味では非感覚的なものです。五感で感じることはできません。むしろ、心(mind)の内なる感覚で直接感じることの方が多いのではないでしょうか。

 多くの文化や靈的伝統が、これらの珍しい存在について語っています。例えば、先住民の文化では、これらの存在は実在し、交流することができるということを明確にしています。

 多くのクリスチャンは天使を信じていますが、彼らもまたエネルギー存在です。実際、私は長年に渡って、非常に多くの天使体験をしてきましたが、それらをむしろ事実に基づいて受け止めています。

 ホログラフィック・ユニバースや相互接続性から、非実体的存在へと、随分と飛躍しているように見えるかもしれません。しかし、実際には、そうした存在に出会わなくても、相互接続性を経験することは可能なのです。

CD『インフィニット・プール』について
 ところが、ある日、瞑想中に現れたエネルギー存在が、「音によってホログラフィックな脳の進化を加速させることができる」と教えてくれたのです。

 このエネルギー体は、エジプトの錬金術師が「古代の者」と呼んでいた「アクル(akul)」であることがわかりました。この存在は非常に進化していて、このアクルは、音のパターンを新しいやり方で使う方法を教えてくれました。

 数多くの系統や文化を持つエネルギー存在と交流してきた私の意見は、彼らの中には耳を傾けてくれる人と共有できる貴重な情報を持っている存在がいるということです。彼らの提案が実用的な価値があるかどうかが、私の有効性のテストです。このアクルの場合、その知識の完全さはすぐにわかりました。そして、その複雑なプログラムを録音してみて、これは非常に価値のあるものだと確信したのです。

 残りの13人の声は、私が数年前から一緒に仕事をしている別のグループの声です。「ハトホル(the Hathors)」として知られる彼らは、音と愛の達人です。瞑想の最中、彼らと初めて出会った時、私は既に10年以上も音の分野で仕事をしていました。しかし、彼らの知識は私のそれをはるかに上回り、私が想像もしなかったような新しい展望を開いてくれました。ここ数年、私のメンターは13人に増えました。録音で聞こえる他の声は、彼らが私を「通して」歌っているのです。

 これらの声は、脳内に複雑な定在波パターンを作り出します。その結果、この定在波パターンの中に、非常に複雑な幾何学模様が生まれます。これは、まさに神聖幾何学の作用です。これらの幾何学模様の効果は、本質的に、多次元的なものです(視聴者の発達や意識に応じて、いくつかの意識次元に同時にアクセスすることを意味します)。実際に聞いてみないと説明するのは難しいですが、試してみましょう。自分の頭の中に、常に揺れ動く神聖な幾何学模様の領域を感じることを想像してみて下さい。光の輪を感じることもあれば、別の幾何学模様を感じることもあるでしょう。幾何学的な形をした点が、それぞれ音を発します。音色のスイッチが入ると、それらの点に対応する脳の領域が、非常に珍しい形で活性化されます。

 それに加えて、頭の中に浮かんでくるような複雑なイメージが生まれます。これらのイメージは、自分の内なる世界から流れてくるものであり、多次元的な意識の自然な表現です。

 私は、多次元的な意識の開発は、人間の次の自然な進化のステップの一つであり、自分で生み出すことができるものだと考えています。言い換えれば、私たちは、他人がこの能力を開発するのを待つ必要はなく、自分自身で達成することができるのです。それには理由があります。多次元的な意識の発達は、知能と創造性を高めるからです。

 より秘教的な分野では、多次元性を養うことで、複数の意識状態を同時に「追跡」することができます。秘教的知識は、同時に複数の意識を持つことができる心(mind)によって、より効果的に取り出され、利用されます。

 多次元意識は、ホログラフィック・ユニバースと呼ばれることもあります。この宇宙への入り口は自分の脳にあります。

 この扉から、あなたは想像もしなかった世界を訪れ、洞察を得ることができるのです。実際、この半年間、このプログラムを試してみた結果、脳の並外れた潜在能力にアクセスするための貴重なツールになると確信しています。


訳注2:CD『インフィニット・プール』は、アマゾンやナチュラルスピリットのショッピングサイトなどで購入できます。


 『インフィニット・プール』に御興味のある方は、ライナーノートも御参照下さい。


以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。


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