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人間が牢獄にいる理由とそれからの脱出法
デーヴィッド・アイクに、『私は私、私は自由――ロボット人間が自由な人間になるための手引書』という本がある。
これは、売れるようにするためなのだろう、邦訳では、『テロ・戦争・世界の警察・金融支配 超陰謀[粉砕篇]』というタイトルになって、原題の趣旨を微塵も含まないものになっているのが、至極残念である。
あるアマゾンレビューアーは、「下手なスピリチュアル本や宗教本を何十冊も読む位ならこの超陰謀・粉砕編とムーンマトリックス全巻を読むことをすすめます。」と絶賛しているが、これは、まったくもってその通りである。
もし大部なものではなく(大部なものは、原書が一冊の分厚い本)、よりコンパクトに、アイクの考えを知りたいなら、この本がお勧めである。
中身のない、似非スピ本を読むくらいなら、この本を熟読した方が、実りが大きい。
さて、この本に、人類が牢獄にいる理由とそこからの脱出法について述べた箇所がある。
とても簡単なことだが(人によってはむずかしいだろうが)、自分のあり方をどうするかの根本を述べていると思われる。
「私は自由だ」と思っている人がまだまだいるだろうが、人類はいろんな形の牢獄に入っている。
もしあなたの基本感情が恐怖、「他人にどう思われるか」という恐怖であるなら、あなたは間違いなく、牢獄に入っていると言える。
自分が自由人だという人には、必要ないことだろうが、そうではなく、自分が、強く深く洗脳され、知覚の牢獄に入っていることに気づいた人にとっては、一つの指針となる言葉かもしれない。
“人類が牢獄にいる理由は、
①心を他人に譲り渡し、自分で責任を持って考える力を放棄したから。
②恐怖、特に他人がどう思うかという恐怖――違っていることや唯一無二であることへの恐れ――が心に食い込んでいるから。
③一部のエリートのドグマを誰にでも強制しようとして、一人一人が違ったままでいる権利を否定し、また自分にとって唯一の考えを持つ権利を否定しようとするから。”
(デーヴィッド・アイク(石神龍訳)『超陰謀[粉砕篇]』徳間書店、p,41-42)
そして、続けて、この牢獄からの脱出法について、こう述べる。
“こうした光明が見えさえすれば、グローバルな刑務所から脱出する方法はおのずと明らかになる。
①自分の考えを持つ。そして他人がどうしろ、どうあれ、どう言えと強いることを拒否する。
②恐怖はわれわれが創造したものだから、自分から恐怖を手放す。恐れる必要はない、自分で恐れを選択しているから恐ろしいのだ。われわれが唯一の存在であることを隠す必要はない。われわれが隠すことを選択しているだけだ。人類はいとも簡単に、もう一つの選択をすることができる。
③われわれは、自分が選んだことを信じる、自分自身の権利を尊重する。また、いかなる種類の圧力や嘲りや非難や強制をやめ、同じことをするあらゆる人の権利を尊重する。
今、簡潔に述べたことは、この世界を地獄から天国へと一変させる唯一、有効な方法である。一丁の銃も火を吹く必要はない。一つの塹壕さえ掘る必要がない。新しい政治的な「主義(イズム)」を作る必要もまったくない。あなたは、あなたが違うという権利を手にし、あらゆる人の持つ同じ自由を尊重すること、それがすべてである。”(p,42)
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