ダイアナ妃の歩みその2:成熟した女性となり、ブラザーフッドの脅威となる
その1の続きである。
ブラザーフッドはダイアナの信用を貶めようとするも・・・・・・
二人の王子を産んで、利用価値のなくなったダイアナの信用と彼女に対する人々の尊敬を失わせようとして、ブラザーフッド=ウィンザー家の組織は、1992年、マスコミを通じ、ダイアナが自動車販売業者のジェームズ・ギルビーと電話で親しく話したときのテープを流した。
“そのテープでダイアナは、チャールズが本当に苦しみの元凶だと言い、「外へ出て世界中を廻って、自分の知っているやり方で自分の本分を尽くしたい。彼は放っておく」とギルビーに語っていた。”(p,353-354)
これは、「彼女の信用失墜を狙ったものだったにもかかわらず、いや、おそらくはそれだからこそ、彼女の人気はさらに高まっていった」(p,354)。
「大きな心と世界的な知名度がある」のに加え、「ウィンザー家への恨みをはらしたいという強い意志とが絶妙に混じりあって、ダイアナは王家の存続そのものにとっての脅威となった」のである。「彼女の持って生まれた大衆に対する共感と同情が、なんの感情をも持たないウィンザー家の影を薄くした。つまり、王室が時代遅れで、なんら今日的な意味を持たないことを暴露してしまったのだ。」(p,354)
このような展開は、地球征服というアジェンダを掲げるブラザーフッドにとっては、脅威でしかない。
もはやダイアナは、以前のように、なすすべもなく、クモの巣の中におびき寄せられた、無邪気で内気な19歳の少女ではない。
彼女は、「今や成熟した女性となり、自分の真のパワーに気づいてそれを行使しようとするまでになっていた」(p,354)のである。
例えば、ダイアナが「地雷の問題を取り上げれば、それまで誰も見向きもしなかったものが世界中の新聞・雑誌の第一面で扱われるようになった。どんな課題を取り上げても、それだけのことができる土台を彼女は持っていた。」(p,354)
ダイアナ、ウィンザー家とブラザーフッドにとっての脅威となる
こうして、「ウィンザー家とブラザーフッドにとって」、ダイアナは「特筆大書すべき危険な存在となった。」(p,354)
加えて、彼女は、ウィンザー家と当時の体制の中枢の者しか知らない数多くの秘密を握っていたのである。
例えば、死体がどこに生まれているかも聞いていた。
アイクは、何の、誰の死体かをこの時点では明言していないが、それは、悪魔崇拝で犠牲になった人たちであるのは、第7章全体を踏まえれば、わかる。
最近、1995年にBBCの時事問題番組『パノラマ』での有名な対面取材について、取材の仕方に誤りがあり、BBCが謝罪をしたことが報道されていた。
当時、ダイアナは、「ウィンザー家と当時の体制の中枢の者しか知らない数多くの秘密」の一部を暴露する用意があると語っている。
彼女はこのインタビューで、「王室との不幸な関係について極めて率直な言葉で語り、ウィンザー家に大きな打撃を与えた。」(p,354)
おそらく、彼女以前に、公共の場で、あのように王室について、率直に語った者はおらず、内容だけでなく、その語り口も、ウィンザー家に脅威を覚えさせたに違いない。
ダイアナは英国王室の重大な秘密を知っていた
ところで、ダイアナ妃はよく公衆電話を使ったという。
それは、当時、盗聴されずに安心して話せる通話システムがそれしかなかったからだ。
アイクが世界中を遊説旅行中に出会ったある男性から、1997年3月に、公衆電話から通話してきたダイアナから電話をもらった話を教えられた。
彼女は、「この男性を、知識も見識もある人物として尊敬していた。」(p,355)
ダイアナは彼に、「世界を揺るがすような内容を暴露しようと思うので、どうするのが最もよいか教えてほしい」(p,355)と、言ってきたという。
彼女はこの時は内容を語ろうとしなかったが、男性が、ダイアナに、「ウィンザー家が世界の麻薬密輸とかかわっていることに気づいたのではないか」(p,355)と尋ねると、「違う、そんな程度の話じゃない。もっと大変なことなの!」と、彼女は答えた(p,355)。
アイクはここではその「大変なこと」を答えていないが、もったいぶっても仕方がないので、述べる。
それは、イギリス王家の遺伝的な系譜の性質と、レプティリアンによる支配のことである。
ダイアナは、英国王室の主要メンバーがレプティリアン――爬虫類型宇宙人の遺伝子を持ったハイブリッド人種――であること、何人かはシェイプ・シフト(変身)をすることを自分の目で見て知っていて、また悪魔崇拝的な儀式を行っていたことも知っていた(これに比べれば、ウィンザー家が世界の麻薬密輸に関与している話など、大した話ではない)。
今では少なからずの人がこのことを知っているが、1980~1990年代当時であれば、正気を疑われると共に、本当だったと知った時の人々の衝撃はとてつもないものがある。
加えて、こうした秘密を、ずっと抱え続けることがいかに多大なストレスと不安をもたらすか、想像してほしい。
幸い、彼女には、こうしたことを話せる親友がいた。
親友の支え――クリスティーン・フィッツジェラルドとの出会い
クリスティーン・フィッツジェラルド、才能あふれた心霊治療師で、ダイアナとは9年にわたる親友で、心を打ち明けられる間柄だった。
クリスティーンが秘儀について深く理解していたことから、ダイアナは、ほかの人間に話したら、正気を疑われかねないようなことでも相談することができた。
ダイアナは、ウィンザー家のことを、「トカゲ」とか「爬虫類」と呼んでいて、大真面目で「あの人たちは本当の人間じゃない」と、クリスティーンに言っていたそうである(p,431)。
これは比喩でも何でもない、本当に、事実を述べている。
ダイアナ、ウィンザー一族の真実の姿を見る
レプティリアン血族のマインドコントロール奴隷だったアリゾナ・ワイルダーという女性がいる。
マインドコントロールのプログラムが解除されていくにつれて、彼女がはっきり思い出すようになったことがある。
それは、バッキンガム宮殿に近い皇太后の住居クラレンスハウスでの、ある儀式でのことで、これには、ダイアナも参加していた。
彼女は、ウィンザー一族の真実の姿を見せられたのであった。
“それは、一九八一年七月の最初の七日間のことで、ダイアナとチャールズが結婚する二十九日まで、あとわずかのことだった。これは、秘儀の法則によれば、樫の木のサイクルの最後の七日間に当たる時期だ。儀式は「花嫁の目覚め」と呼ばれるもので、十三血流のあらゆる女性が、公的に高い地位に就いたり、レプティリアンと結婚して新しい世代の支配者を作ろうとするときに行われるものだ。”(p,432)
この時、この儀式に参加していたのは、アリゾナによれば、「皇太后、エリザベス女王、フィリップ、レディ・ファーモイ(ダイアナの祖母)、スペンサー伯爵(ダイアナの父)、チャールズ、そしてカミラ・パーカー-バウルズ」(p,432)であった。
彼らが勢ぞろいしている部屋に、ダイアナが連れてこられた。
そして、「白いガウンを身につけ、事前にレディ・ファーモイから薬を与えられていたダイアナは、チャールズとの結婚は世継ぎをつくるためのものにすぎない、と言われていた。」(p,432)
つまり、「あのカミラ・パーカー-バウルズがチャールズの本当の配偶者であって、ダイアナではなかった」(p,432)のである。
だから、ダイアナは、ウィンザー家にとっては、世継ぎを作るためだけの孵卵器でしかなかった。
さらに、「アリゾナによれば、フィリップと皇太后が爬虫類にシェイプ・シフト(変身)して、自分たちの本当の姿をダイアナに見せたという」(p,432)。
このとき「ダイアナは怯えていたけれども、何も言わなかった」(p,432)という。
そして、ダイアナは、「自分たちの秘密を漏らしたら殺す、と厳命された(彼女が死ぬ前の三月にダイアナから電話をもらったという男性のことを思い出してほしい。彼女は、「世界を揺るがす」ような王家の情報を暴露したいがどうするのがよいか、と尋ねていた)」(p,432)。
また、「皇太后は儀式中にダイアナに、「あらゆる耳」がお前の言葉のすべてに聞き耳を立て、「あらゆる目」が永遠にお前を見張っている、と言い放った」(p,432)という。
アイクによれば、「これは古典的な方法で、「逃げ場はないぞ」とマインドコントロールした奴隷の心を縛りつけるもの」(p,432)であった。
これで、なぜダイアナがチャールズの結婚以来、拒食症にかかり、深刻な情緒不安定になったかが、理解できるだろう。
二十歳前後の女性が、マインドコントロールを受けていて、誰にも相談することができない状況下にあり(相談しても、正気を疑われる)、加えて、世間から多大な尊敬と尊崇を集めている王室メンバーが、自分の目の前で、爬虫類の形態になって、怪しい儀式に興じる様を目にすることは、一体、どれほどの恐怖、トラウマであっただろうか。
結婚前に彼女はこうした真実を目の当たりにし、それを抱えながら、結婚生活を送り、離婚し、世界の問題を取り上げる女性となっていった。
クリスティーン・フィッツジェラルドに出会う前は、正直に、心の内を話せる人もおらず、一人で困難に立ち向かうしかない。
それが一体、どれほど過酷であったか。
『ベルセルク』に同種のシーンがあったのを思い出す
最近、逝去された漫画家の三浦健太郎氏が、長年月描き続けた『ベルセルク』でのあるシーンを思い出す。
画像を貼ろうかと思ったが、あまりに残酷なので、ご興味のある方は、「ベルセルク 蝕」で検索してみてください。
資格を備えた者がベヘリットという道具を、しかるべき時に使うと、異界と現世がつながり、蝕という儀式が行われる。
既に蝕を経た者は、「使徒」と呼ばれ、異形の怪物に変身できる。
主人公ガッツをはじめ、彼が属する傭兵団「鷹の団」は、ガッツの親友グリフィスの叫びによって、突然、異界に入り込む。
グリフィス(↑)が、転生するためには、自分の最も大事なものを捧げる必要がある。
「捧げる」の一言で、その場は、阿鼻叫喚の地獄絵図と変わる。
人間の形を取っていた使徒たちは、怪物の姿となって、「鷹の団」に襲いかかる。
多くの者は、あり得ない展開に呆然とし、なすすべもなくやられていく。
ガッツとわずかの者が抵抗するが、ほとんどの者は死んでいく。
常人がレプティリアン血族の儀式を見たら、呆然とする以外にない
おそらく、大抵の地球人は、突然、レプティリアン血族の儀式に連れてこられ、儀式の途中で、メンバーがシェイプ・シフトをしても、自分の常識とあまりにかけ離れたことに心がついていかず、まともな行動は何一つ取れないだろう。
ダイアナは、まさにそんな場に行って、生きて帰ってきた人の一人だ。
ウィンザー家とブラザーフッドにとって誤算だったのは、彼女が、秘密を抱えて泣き寝入りをするどころか、自分の信念と本分に従って生きようとする強い人間に成長したことだったのかもしれない。
だが、それは、ブラザーフッドのアジェンダ推進にとっては、障害物でしかなかった。
だから、ダイアナが、ブラザーフッドにとって、無視できない存在になった時点で、暗殺計画が始動したように思う。