全訳ハトホル㊼「Cognitive and Emotional Challenges During Chaotic Nodes (混沌の節目における認知的・感情的な課題)」
記事の概要
トム・ケニオンによる高次存在ハトホルの、47番目の惑星メッセージの翻訳をお届けします。
内容は、タイトルにあるような課題に対処するための、簡単なワークの紹介です。
記憶力の低下(加齢や他の医学的要因ではなく)、認知機能の低下(例えば、物事を一定の手順で進める能力の低下)、感情の乱れを感じた時に、それを調整するエネルギーをもたらすワークです。私は、「なんか、今日、頭が働いていない。感覚がおかしい」と感じた時にやっています。3分で終わります。
記憶は「神経系から発生する内部磁場と、地球のような外部磁場の、両方の磁場の機能である」とハトホルは述べています。私がこれを初めて知ったのは、ドランヴァロ・メルキゼデク『フラワー・オブ・ライフ 第1巻』でした。確か、地球の磁場を仮にゼロにしてしまうと、人間は記憶を失うとも書いてあったと思います。
"増大する混沌の只中で、バランス感覚を得る方法を見つけることは、私たち全員にとって、非常に重要なスキルであると思います"
こうトムは述べています。この記事の方法でなくても構いませんが、自分の中心に戻る方法、バランス感覚を得る方法を持つことは、死活的に重要だと、私は考えております。
ハトホルの記事の四タイプ
A:「物事の全体的な理解を与える」
B:「意識や視野を拡大する、地球にまだない、あるいは隠された概念の紹介」
C:「地球規模の変容の波にうまく乗る、あるいは影響を軽減するワークの紹介」
D:「ワークショップやイベントの紹介」
このハトホルの四タイプの内、今回の記事は、AとCを扱っていると思われます。
Cognitive and Emotional Challenges During Chaotic Nodes
(混沌の節目における認知的・感情的な課題) 2013/10/14
翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/09/01(水)
原文:
*注:このメッセージは、「混沌の節目(Chaotic Node)に関連して起きている特定の課題を扱っています。ハトホルによると、「混沌の節目」は、宇宙(地球を含む)の、一見無関係に見える複数の領域で発生したカオス的な事象が相互に影響し合い、さらにカオス的な事象が発生することで起こります。「混沌の節目」が強まると、私たちの地球上の多くの領域が影響を受けます。
全ての「混沌の節目」は、その性質上、生物学的システムにとって困難なものです。今回の「混沌の節目」は、これまでの惑星メッセージで述べてきた多くの要因により、特に困難なものとなっています。生態系、金融システム、文化的機関への挑戦は増加しています。しかし、今回のメッセージでは、記憶と認知機能という特定の分野に焦点を当てます。
現在の「混沌の節目」の加速的なエスカレーションは、太陽磁場のシフト(正確には磁極の反転)によって引き起こされています。これは周期的な出来事で、およそ11年に一度の割合で起こります。次の太陽磁場の変化は間近に迫っており、これにより、一連の重要なエネルギーが発生します。
地球の磁場と太陽磁場の密接な関係により、あなた方は、宇宙の万力のようなものに捕らえられています。これは、記憶が、神経系から発生する内部磁場と、地球のような外部磁場の、両方の磁場の機能であることに起因します。さらに人間の記憶は、太陽磁場の影響を大きく受けます。
地球と太陽の両方の磁場が変動しているため、あなたは認知的な課題を経験しているかもしれません。特に、地球や太陽の磁場が大きく変動している時期には、短期記憶の一時的な不具合や、いつも通りに作業を進めることができないとか、感情が落ち着かなくなったり不安定になったりしやすいなどの症状が現れることがあります。
太陽磁場と地球の磁場とのエネルギー的な関係は、実に複雑で魅力的な研究分野です。しかし、このメッセージの目的は実用的なものであるため、この関係の詳細については触れません。しかし、この太陽と地球の複雑な関係を要約すると、あなた方の太陽は、ブラックホールである銀河系の「中心太陽(Central Sun)」の影響を受けています。このブラックホールは、様々なエネルギーを銀河系に放出します。そのエネルギーが太陽系を通過して、あなた方の太陽に直接影響を与えます。そして、太陽から地球へとエネルギーが連鎖していきます。つまり、私たちの視点では、太陽と地球の磁場の変動は、銀河系の「中心太陽」によって触媒されているのです。人間は、生物として、この宇宙のプロセスに大きく影響されています。
現在の「混沌の節目」がさらにエスカレートすると、多くの人々が認知的障害や感情の乱れ・混乱を経験することになるでしょう。このような不均衡な状態は、数瞬間から数時間、あるいは大きな変動の場合は数日間続くこともあります。今は、地球上の受肉した存在にとって、まさに試練の時です。
このメッセージでお伝えしたいのは、脳の神経回路のバランスと均衡を取り戻すための、シンプルで実用的かつ非常に効果的なテクニックです。カオスに対抗する力だと思って下さい。この方法に必要な時間は、たったの3分です。一日に何度かこのテクニックを使うと、ある種のバランスが取れた状態になります。このテクニックは、一日中、好きな時に繰り返して使うことができます。特に、バランスが崩れていると感じたり、認知機能が低下していると感じたりした時には、このテクニックを使ってみて下さい。睡眠前にこの方法を行うことはお勧めしません。この方法は精神的プロセスを活発にする傾向があり、睡眠に支障をきたす可能性があるからです。
技法
この方法では、頭頂のクラウンチャクラから体の中心を通り、(肛門と生殖器の中間に位置する)会陰まで伸びる「プラーナ管(pranic tube)」に働きかけます。このチャンネル(=プラーナ管)は、身体の磁場の中心軸に沿っています。
親指と第1指または第2指を合わせて円を描くと、それがプラーナ管のおおよその大きさになります。この「エネルギーチャンネル」は、天界と地上のエネルギーをつなぐ導管です。
もう一つの方法は、「八面体(octahedron)」と呼ばれる「プラトン立体(platonic solid)」を使うことです。八面体とは、底辺で合体している正四角形がベースの二つのピラミッドである、八つの面のある図形です(訳注1:原文にはないが、参考のために、八面体の図形を掲載します)。八面体は、多くの結晶構造や分子構造の中に自然に存在します。以前のメッセージ(「The Holon of Balance(バランスのホロン)2007/02/03」)の中で、特に「バランスのホロン(the Holon of Balance)」を扱った際に、八面体に言及してきました。微細なエネルギーレベルでは、八面体はバランスを与えます。
この方法では、頭の中心に八面体を想像します。高さは1インチ(約2cm)ほどです。この八面体は頭の中心にあり、面白いことにここは、松果体の位置でもあります。八面体と松果体は、プラーナ管の中にもあります。
この方法では、地球の磁場からの微細エネルギーを会陰からプラーナ管に取り込みます。そして、その微細エネルギーを、頭の中心にある八面体に上向きに取り込みます。同時に、太陽磁場からの微細エネルギーが頭頂のクラウンチャクラから入り、頭の中心にある八面体に降りてきます。この2つの微細エネルギーが八面体の中で出会うと、錬金術的反応が起こります。八面体の構造により、放出されたエネルギーは自然にバランスをとり、このバランス効果は神経系全体に広がります。これは非常にシンプルでありながら、非常に効果的でエレガントな方法です。
最初は面倒に感じるかもしれません。しかし、感覚がつかめれば、呼吸をするように自然な方法になります。この方法には5つのステップがあります。
ステップ1:頭頂のクラウンチャクラから体の中心を通って会陰まで伸びているプラーナ管を感じて下さい。そして、その管を地球の中に伸ばしてみましょう。ほんの数センチ地球に入っただけの人もいれば、地球の中心まで降りてきた人もいるでしょう。地球に接触していれば、プラーナ管がどれだけ地球に入り込んでいても問題はありません。
ステップ2:そして、プラーナ管の上部を、クラウンチャクラからバーポイント(宇宙の入口あるいはスターゲート)まで伸ばします。バーポイントは、頭の上の、両腕を真上に上げた時に指が触れる位置にあります(注:両手を頭の上に上げるのは、参考のためです。この技法に取り組む際には、手を上げたままにはしません)。
ステップ3:頭の中心に、高さ約1インチ(約2cm)の八面体をイメージします。これが、この技法の間、主な注意の焦点となります。
ステップ4:この行動は、意図によってのみ行われます。「自分の意志で、自分の世界を動かす」という言葉を静かに口にするといいかもしれません。その後、自然に息を吸い込み、地球からの微細エネルギーがプラーナ管を通って八面体に移動するようにし、同時に微細エネルギーがプラーナ管の上部からバーポイントを経由して八面体に降りてくるようにします。地球の磁場と太陽磁場に関連する微細エネルギーを引き込んでいることを、御理解して下さい。
ステップ5:この2つのエネルギーが頭の中心にある八面体で出会う時、この2つの微細エネルギーの脈動や融合を感じてみて下さい。息を吐く時には、この統合したエネルギーが、その性質に従って、脳や神経系へと流れていくようにします。これは、エネルギーには生来の知性があり、あなたがそれを許せば、必要なところに流れていくという意味です。
あなたの感受性のレベルによっては、頭の中心にエネルギーの感覚を感じるかもしれません。脳の中をエネルギーが移動しているような明瞭な感覚を覚えるかもしれません。また、八面体から放たれる光の脈動を感じることもあるでしょう。また、場合によっては、八面体が回転し始めることもあります。これらは全てポジティブなサインです。もし、あなたの八面体が動いたり、回転したりし始めたら、それを頭の中心に固定して下さい。八面体を使って他次元に移動することは可能ですが、この方法では、八面体を頭の中心に固定します。これは、八面体の中で作られたエネルギーが、あなたの脳や神経系に流れ込むようにするためです。これにより、バランスのとれたエネルギーが与えられ、脳の神経ネットワークが活性化され、認知プロセスや記憶力、感情の安定性が強化されます。
このシンプルな方法は、この「混沌の節目」の次の段階を通過する際に、あなたの大きな味方になってくれるでしょう。私たちの視点では、この「混沌の節目」は幾何級数的な進行で増大しています。つまり、それが、ますます激しくなっていることを意味しています。地球上の混沌のレベル(社会的不安、政治的対立、生態系へのストレス、金銭的不安、資源不足など)は、これまで以上に加速しています。これは、あなたの生物的システムに過度のストレスを与えます。
このシンプルな方法を、毎日の生活に取り入れることを、強くお勧めします。混沌の扉を通過する際には、精神的にも感情的にも無傷でいたいものです。
ハトホル
2013/10/14
トム・ケニオンによる見解と考察
ハトホルたちによると、私たちは今後、新しいレベルの惑星や宇宙のエネルギーに適応したり、適応できなかったりすることで、認知機能や記憶機能に問題が生じることが予想されます。
認知機能や記憶というテーマは非常に複雑です。ただ、ハトホルはあくまでも地球や太陽の磁場の変化に関連した認知機能や記憶の課題に取り組んでいることを、お伝えしたいと思います。
もし、ハトホルが言っているような一時的な問題ではなく、認知能力や記憶力の劇的な低下が日常生活に悪影響を及ぼしているのであれば、医療の専門家に相談するのが賢明だと思います。なぜなら、ハトホルが話しているような精神的な順序付けや記憶の問題は、神経学的な問題の兆候である場合もあるからです。
今回のメッセージのきっかけとなったのは、実は1ヶ月ほど前に、私が彼ら(ハトホル)に投げかけた質問でした。私自身、普段の認知機能が一時的に、妙に低下していたので、彼らに何が起きているのかを尋ねたのです。その時の彼らの答えが、今回のメッセージの本質です。
このテクニックを受け取ってから、私は様々な状況や文脈でこのテクニックを試しました。この方法では、それぞれが自分のタイミングを見つけることができるのではないでしょうか。つまり、次の微細エネルギーの「流入(in-flow)」をプラーナ管に引き込むまで、どのくらい待つかということです。私自身は、焦らずに、八面体から放出されたエネルギーを感じるための時間を確保するのがベストだと思っています。ある時、私は、複数の八面体が異なる方向に回転しているのに気づきました。このことをハトホルに尋ねたところ、複数の八面体が発生するのは異次元の表現であり、人によっては発生する可能性があるとのことでした。重要なことは、八面体が好きなように回転できるようにすること、但し、常に頭の中心に定位するようにすることだと、彼らは言います。
私は、このテクニックを長いセッションで行うよりも、1日の中で、短いセッションで行う方が良いと思っていますが、これは何度かテストしたことがあります。振り返ってみると、この方法に取り組むには、3分が理想的な時間だと思います。長時間のセッションを試してみると、「ハイになり」過ぎてしまいました。つまり、自分の心地よさの範囲を超えたエネルギーが神経系に流れ込んでしまうことがあったのです。この技法の目的は、バランスをとるために、1日の内で、定期的に、短時間の間に大量の、まとまったエネルギーを神経系に注入することです。この技法で私が気に入っていることの一つは、非常に実用的であるということです。いつでもどこでも、何かに注意を向ける必要のない時に行うことができます。
ハトホルは、このメッセージで言及されている現在の「混沌の節目」を、私たちの日常生活の様々なレベルに影響を与え、また与え続けている、巨大規模の、津波のようなエネルギーの成長と見ています。言い換えれば、私の中学1年生の代数の先生がよく言っていたように、「良くなる前に悪くなってしまうのです」。
ハトホルは、「秘儀参入者(Initiate)」(「靈的」伝統に関係なく、意識を高めようと努力している人たち)の旅は、自分の周りで起こることよりも、自分自身の中で起こることの方が重要である、という立場を常に取ってきました。これは、私たちが周囲の世界に影響を与えることができない、あるいはすべきでないということではありません。そうではなくて、「人生の宝(the treasure of life)」(=自己照明という「靈的黄金(the spiritual gold)」)は、自分の中に見つかるということを意味しています。
今現在の「混沌の節目」はまさに「大当たり」です。それに続く「混沌の節目」に深く入っていくに連れ、私たちは日に日に狂っていくように見える世界の中で、自分自身の内なるバランスへの道を、見つけていかなければならないと思います。
私にとって、内面のバランスはゴールではありませんが、重要な味方であるのは、間違いありません。内側のバランスがとれていないと、先ほど述べたような「己の内なる宝」、つまり、「靈的黄金」を見つけることはできません。
認知的なバランス感覚を取り戻すための簡単なテクニックを、このような時代に役立てていただければ幸いです。このテクニックを使うかどうかは重要ではありません。しかし、増大する混沌の只中で、バランス感覚を得る方法を見つけることは、私たち全員にとって、非常に重要なスキルであると思います。
以前のメッセージでお伝えした、感情のバランス感覚を得るための2つの方法については触れられていませんでしたが、「バランスのホロン(The Holon of Balance)2007/02/03」と「アーエートスと非二元的な意識状態(The Aethos and Non-dual States of Consciousness)2012/09/20」(ハトホルが非二元的な意識状態に入るために提供してくれた、深遠なサウンド・メディテーション)も御紹介しておきます。
以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。