一般の人とは誰?

昔から違和感を感じている事。

芸能人、芸人、有名人がTV番組などで例えば「こないだ新幹線で一般の方に話しかけられて…」とか「一般の方はわからないでしょうけど…」とかよく言うよね。
辞書によると『一般』とは

いっ‐ぱん【一般】
[名・形動]
1 広く全体に共通して認められ、行き渡っていること。また、そのさま。全般。「一般の傾向」「一般に景気が悪い」
2 ㋐ありふれていること。あたりまえ。普通。「一般の会社」「一般市民」
㋑多くの普通の人々。世間。「一般に公開する」
3 特に違いが認められないこと。また、そのさま。同一。同様。
「私は彼女と同じい罪を犯したも—だ」〈犀星・性に眼覚める頃〉

デジタル大辞泉より

との事。
この場合は2㋑の「多くの普通の人々」という意味で使ってると思うのだけれども、芸人、芸能人がテレビで視聴者に見られていることを前提にこのワードを使ってる場合の「多くの普通の人々」って誰の事なんすかね?
つまり、「芸能人、芸人、有名人じゃない人」って意味で言ってるわけだ。
でも見てる側はまさに「芸能人、芸人、有名人じゃない人」な訳で受取り手としてはいまいちピンとこないんだよね。

もっと言えば使ってる側は「多くの(ありふれた)」存在じゃないし、「普通の」存在じゃないというニュアンスが(少なくとも日本語として受ける印象としては)含まれているようにも感じる。

でも例えば、マグロ問屋にとってはマグロ一匹も捌けない人は「一般」の方だろうし、物理学者にとっては運動の第1法則も知らないような人は「一般」の方だろうし。

というような事をTVを見ながら考えちゃうのは有名人に対する嫉妬故の心の狭さでしょうか?

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