【世界史】大王の後継者たち~ディアドコイ戦争~第7章 帝国に再び生じる亀裂
こんにちは。こんばんは。
RAPSCALLI😊N です。
今回もディアドコイ戦争について話していきたいと思います。
ペルディッカスの暗殺で終了した第一次ディアドコイ戦争の後、トリパラディソスの軍会でマケドニア帝国の有力者が集まり、改めて帝国の領土や役職を分割しました。
摂政・アンティパトロスのもとで一旦は帝国の秩序が保たれましたが、もちろん全ての問題が解決されたわけではありません。
一番の課題はカッパドキアでの勢力を保っていたエウメネスで、アンティゴノスが討伐を命じられていました。
今回はこのアンティゴノスとエウメネスの一回目の対決を中心に見ていこうと思います。
エウメネスの行動
ほぼ完全に孤立をしていたエウメネスは、まず味方探しから始めます。
まず、エウメネスはペルディッカスの弟・アルケタスに接近します。
二人の目的は共通していたものの、アルケタスが指揮を取ろうとしたためエウメネスが反発、二人は力を合わせることを断念してエウメネスはカッパドキアへと戻ります。
エウメネスが味方集めに苦戦するなか、アンティゴノスが軍勢を率いて迫っていました。
最初は逃げていたエウメネスでしたが、ついにオルキニアという場所で戦を挑みます。
アンティゴノス軍は1万の歩兵、数千の騎兵、数十の象を引き連れて布陣。
エウメネス軍は2万弱の歩兵、数千の騎兵を率いていました。
数上ではエウメネス軍の方が有利でしたが、アンティゴノスは横長の布陣をとって自軍の兵力が多いように見せかけ、またエウメネス軍の騎馬隊が寝返ったためエウメネス軍は総崩れ。
エウメネスは残りの兵を率いて退却し、勝ったアンティゴノスは後を追いかけます。
エウメネスは何とかアンティゴノスの追跡を振り切り、ノラという地方にある砦に立てこもりますが、後から来たアンティゴノスに包囲されてしまいます。
アンティゴノスとの直接対決に敗れ、孤立無援の籠城戦に追い込まれたエウメネス。
この窮地をどのようにして切り抜けるのでしょうか?
次回もお楽しみに!