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足軽や侍だけじゃない〜戦国時代の軍隊の非戦闘員たち〜

こんにちは。こんばんは。
RAPSCALLI😊N です。

みなさんは戦国時代の軍隊と言われて、どのようなものを想像するでしょうか?

おそらく立派な鎧に身を包んで馬に乗った武将を想像したり、


田んぼに描かれた戦国武将(直江兼続)

あるいは槍や鉄砲を持った足軽兵を想像するかもしれません。


鉄砲を使用する足軽兵(歌川国芳)

もちろん、武将や足軽兵というのも戦国の軍隊の非常重要な要素であることは間違いありません。

しかし、彼らが軍隊の全てを構成しているわけではありません。

彼らは軍隊の戦闘員。

軍隊にいるのって戦を戦う戦闘員だけじゃないのか、と思ってしまいがちですが、実はこれを支えている非戦闘員もたくさんいました。

今回の記事では戦国の軍隊の非戦闘員、戦わない人々に着目します。


戦国の軍隊における非戦闘員の割合とは?

もちろん軍隊の戦闘員、非戦闘員の比率は各軍隊、各戦によって違うでしょうから、明確な非戦闘員の割合を算出するのは不可能です。

しかし、一部の研究者による推測はされています。

名古屋市立大学の川戸貴史教授は1例として戦闘員が数千人、非戦闘員を含めると2万人になると推測しており、この場合非戦闘員の割合は7割以上となります。

一方、江戸時代の話ではあるものの、防衛研究所の戦史研究センター長の立川京一は非戦闘員が50-60%いたと考えています。この数値が戦国時代も同じだったかわかりませんが、やはり相当な割合の非戦闘員が戦国の軍隊に存在していたと思われます。

主な非戦闘員の種類

➀戦の片づけ係ー黒鍬者(くろくわもの)

黒鍬者は代表的な非戦闘員で、様々な役割を担いました。

一つは、戦の後片づけです。

戦の後には、多くの死体が戦場に転がっています。
もちろん、これをそのまま放置するわけにはいけませんし、その死体には有力な武将の遺体が混じっている可能性もあります。

そこで活躍するのが黒鍬者で、戦場の掃除や遺体の確認を行います。

他にも、道を直したり、橋を架けたりなど、様々な雑務を任されました。

②荷物を運ぶ係ー小荷駄隊(こにだたい)

「腹が減っては戦はできぬ」という格言もあるように、兵をしっかりと補給できなければどんな大軍も勝つことが出来ません。

戦国時代に軍が進軍するとき、食糧や武器の補給を任されていたのがこの小荷駄隊です。

農民が雇われることが多く、馬や船で大量の物資を輸送していました。

③その他

他にも、戦の最中に指示を出すために法螺貝を吹いたり、鐘を鳴らしたりする部隊や、偵察や情報収集を専門とする部隊も存在したでしょう。

このような人々も、戦場では直接敵と戦わない非戦闘員の一部です。

最後に

いかがだったでしょうか。

このように戦国時代の武将や足軽のイメージとは裏腹に、戦闘員の数を上回るくらいの多くの非戦闘員が活躍していました。

まさに縁の下の力持ちですね。

彼らなしでは、戦もほとんど成り立たなかったことでしょう。

現代の戦争でも、物資の輸送や偵察などは不可欠な業務であり、いつの時代もこのような非戦闘員は戦闘員と同じくらい必要不可欠な存在です。

では、また。

参考文献

https://www.nids.mod.go.jp/publication/senshi/pdf/200603/12.pdf


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