真面目人間
最近思うことがある。
それはジムの帰り道。
私は基本的に夜にジムに行くのが好きだ。それも19時や20時ではなく、23時や24時といった皆が家でゆっくりしている時間である。
理由は二つ。まずジムが空いているから。そしてもう一つ。帰り道が自分一人だけの世界に生まれ変わるから。
すなわち、私のジムの帰り道とは夜中もしくは深夜のことである。
そこで私はボロボロの自転車をこぎながら考えるのである。
誰もいないのにちゃんと信号を守ることの尊さを。
もちろん信号を守るということは至極当然の行為である。
だが自分に問うてみてほしい。特に歩行者と自転車。
深夜、車も歩いている人もいない赤信号をあなたは守っていますか、と。
たしかに無視をする気持ちもわからなくもない。
その方が早く帰れるし、待ってる時間無駄だし、早くご飯食べたいし。
なんなら昼間でも車が来ていなければ普通に信号無視をする人間がいる。
見てて滑稽である。こんなに人がいても赤信号渡れる俺かっけぇとでも思っているのだろうか。ましてや家族が倒れた、子どもが生まれる、そういった状況にあるのならまだ気持ちがわからんでもないが、無視をする人間に限ってちんたらと歩いている。非常に面白い人間である。
まあ話を戻そう。
信号を守るというのは当たり前の行為であるのにも関わらず、深夜、ないしは誰もいない状況においてはこのように捉える人もいる。
「まじめちゃん」「融通が利かない」「頭が固い」
おそらくバカにしているのだろう。
だが私は信号をちゃんと守っている人に対して声を大にして言いたい。
あなたは何も間違っていない!偉い!かっこいい!
まあこれは自分に対するメッセージでもある。
いいじゃないか真面目で。健気じゃないか。何かどなた様に迷惑をかけましたか。
そんなことを考えながら自転車をこぐジムの帰り道。
たまにはファミチキでも買って帰ろかな。
今日もジム行こ。