あげる

時々、
“---してあげる。”
という言葉を
耳にします。

会社でも
テレビのドラマでも。

親が自分の子供に、
または
子供どうしで
使う時は
いいと思います。

でも、
この
“—-してあげる”
という言葉に
私は違和感を
覚えます。

そこには
◆上から目線
の気持ちが
あるような
気がするから。

でも、ビジネスの世界においては
相手に
◆ーーしてあげる
とあからさまに
言わないにしても
同じような
気持ちで
対応することは
ビジネスを
成功させる上では
大切なこと。

◆御社に対して
 弊社は
 かくかく
 しかじかの
 ご提案を
 させていただきました。


相手の得意先に
自社の商品を売ると同時に
◆恩を売る

そこには
◆将来の注文
という
◆見返り
を狙った意図
があります。

◆“貸し”と“借り”
の世界。
◆昔の任侠(一宿一飯のご恩義)
の世界。
◆バランス

私は
自分のチームの
メンバーに
言ってます。

◆自分以外の人(社内、得意先)
 には
 “借り”を作るな。
 “貸し”を作れ。
と。

◆期限までに
 やらねばならないことは
 必ず、その期限までに
 やりぬくこと。
 それが 
 できなかったら
 “ごめんなさい”
 と言って謝って
 そのミッションに
 すぐさま
 取り組むように。

◆誰かと
 ある場所で
 待ち合わせの約束を
 したとする。
 その場合、
 その場所での
 約束の時間に
 自分が遅れた場合、
 “すいません!”
 から始まる。 
 それは
 相手に
 “貸し”を作ったことになり、
 その後の
 ビジネスシーンで
 自分が相手に
 負い目を
 おうことになる。

と。

市場経済の
この世の中。
自分のビジネスを
成功させるには
◆相手が
◆自分に
◆この人は
 時間に厳格だ。
◆この案件では
 ここまでやっていただいた。
◆お返しに
 注文を出さなきゃ。
と相手に
思わせる
能力と技法が必要だと
私は思ってます。

ドイツの社会学者の
テンニースが
言われた
◆ゲゼルシャフト
のこの世の中。

自分を活かすには
こういった
能力の技法を
磨き上げることが
重要だと思います。

そうやって
市場経済の
荒波に
揉まれながら
苦しみ
悩み
喜びながら
この世の中は
進んでいくと
思います。

でも、
一方で
私は
我々は、
そういった
◆ゲゼルシャフト
の世界と対局の世界
にある
◆ゲマインシャフト
 (引用:テンニース)
の世界も
同時に
目指すべきなんじゃ
ないか?
と思ってます。

◆相手に対する
 見返りを
 期待しない世界

そこには
◆ーーーしてあげる
って発想は
微塵もありません。

◆自分は
 こう思ってんだ。
 こんなことやってきたんだ。
◆これからの
 あなたの
 参考になれば
 幸いです。

といった世界。

こういった
世界になったら
この世の中
もっと
もっと
素敵な世界に
なると
思います。

と思いながら
◆自分以外の人
 (“俺か 俺以外”
  と言ってる、
  カリスマホストの
  ローランドみたいですが)
 には
◆“貸し”を作るな。
と言ってる
矛盾した自分が
います。

#ゲマインシャフト #ゲゼルシャフト



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