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オススメ漫画 ダークギャザリング

自分はハードルが低い。好きなだけで高評価を付けるタイプ。五つ星量産機。
※原作小説がある場合、進捗は未読(読んでない)、読中(連載中の作品を最新話もしくは最新刊まで読み続けている)、読了(完結作品を最後まで読み終えた)で分けている。それ以外の状態は無い。
※リンクはAmazonアソシエイトの物。発売終了や売り切れの場合はご容赦ください。

ダークギャザリング

タイトルを見て
「マジック・ザ・ギャザリングみたいなカードゲーム系かな?」
などと勘違いして『読まず嫌い』が発動していたのだが、アニメ化が発表された際に1巻を試し読みしたところ、1話読んだだけでドハマり。
ツボにブッ刺さり。大好き。ハート鷲掴み。ハートキャッチぷいきゅあ(言わんでいい)

新学期。大学の新入生代表として名前を呼ばれた主人公・幻燈河螢多朗(げんとうが・けいたろう)は強力な霊媒体質だ。中学生の頃『霊障』に友人を巻き込んでしまい、それ以来他人を巻き込んで傷付けるのを恐れて引きこもっていたが、幼馴染みの寳月詠子ら周囲の助力もあり社会復帰の目途が立った。その一環として家庭教師のアルバイトを始めたのだが、生徒の小学生・寳月夜宵は螢多朗より断然深い霊能力者だった…

―という導入から始まる物語はオカルト満点。されどジャンプらしく、霊とのバトルあり、友情あり、努力ありでホラー描写におののきながらもワクワクさせてくれる。
夜宵ちゃんの亡き母の霊を連れ去った大悪霊を倒す戦力を揃えるため、実際に存在する心霊スポットを巡って悪霊を蒐集するという「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!(貞子vs伽椰子」を地で行くストーリーはまさに『闇のポケモン』。タイトルが意味するところの『闇を持ち歩く』を体現した話が展開していくのも本作の見どころ。

本作の良さは奇抜なテーマとテンポ良く進むストーリー、熱いバトル、ギャグの面白さ、キャラの可愛さだけではない。
作者の近藤恵一先生は本著が連載処女作となるが、デビュー以前は超絶画力の『D.Gray-man』でお馴染み星野桂先生のアシスタント出身
師匠譲りの物凄い画力を、月刊誌と思えないレベルの作画コストでミッチミチに詰め込んでくる。ボリュームがハンパない。読者側が「先生の腕が死んじゃう!」と心配するレベル。
絵が上手い事で物語やシーンの説得力が上がり、怖いシーンがガチで怖くなり、読みやすさが底上げされる。
そしてこの両先生に共通している強みだが、カラーと見開きの使い方が超絶上手い。鮮烈。額に入れて飾りたい。
ぐっと物語に引き込まれ、存分に熱中できるはずだ。

自分は余りにもこの作品が好きすぎて、フィギュアに全く興味が無かったのだが初めてねんどろいどを購入してしまった。
※Amazonは転売屋の物しかないのでグッスマで予約して定価で買おう!自分も再版予約して余裕で買えた。

PCケースの中に佇む夜宵ちゃんカワユス

執筆時点で最新16巻が発売され、その続きが現在発売中のジャンプSQ.10月号から読める。雑誌版はダークギャザリングの蓄光シール付き。自分はデジタルで定期購読してるのだが雑誌も買った。
一気読みに最も相応しいタイミングなので、1巻を試し読みしてハマっても大丈夫!(沼に引きずり込む妖怪)
単行本では本誌に入りきらない裏話や設定、NGシーン集などファンを楽しませる要素が詰まっていて満足度が非常に高い。

この作品で個人的に「より深みへハマった」のが、ヒロインであるところの寳月詠子が時折見せる素顔。ネタバレ回避のために説明は避けるが、彼女の動向も本作品の魅力のひとつ。
自分は、怪談でよくある「死んでる霊より生きてる人間の方が怖い」というヒトコワな話が嫌いなのだがヒトコワエピソードもしっかり怖くて十分に楽しめた。つくづく漫画が上手だわ。
現在も巻頭カラーを飾るほどの人気作ではあるのだが、もっともっと人気が出て欲しい。

…オタクは好きな物を語るとどうしても長くなるな…?

マンガのみならず、連続2クール24話でキリが良いアニメもあるので、入りやすい方で、試しに1話を観て欲しい。
オススメの漫画を紹介しようと思って、真っ先に出てきたのが本作だった。
強く強くオススメ!

★★★★★(5.0)

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