施術前の診察・説明
ホクロの治療を行う前に、患者さんに治療の内容やリスクについて、説明を行います。
基本的には勤務先のクリニックに用意されている説明書の書式に沿ってお話をしますが、私がルーティーンでご説明している内容をまとめます。
(初めて治療を受けられる方に向けた内容です)
CO2レーザーによるホクロの治療について
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)自体は、昔からある技術で、ほくろの治療としては最も標準的なもので、対象を削るタイプのレーザーです。
治療としては、目で見て黒かったり盛り上がったりしているホクロをどんどん削っていき、黒い色が無くなったら完了となります。
治療後の処置
ホクロはそれなりの深さまで黒い色がありますので、治療の後は少し凹んだ傷になります。
この傷は、薬を塗ってテープで保護して乾かさないようにしておけば、ご自身の傷を治す力で下からお肉ができてきて、周りから皮が張ってきて、大きさにもよりますが、だいたい2週間ぐらいで治ります。
傷跡の経過
治療した部分には傷跡が残ります。
傷跡は長い目で見れば白っぽくなりますので、要は、元は黒くて盛り上がったりしているホクロを、白くて平らな傷跡にして、ぱっと見て目立たなくする治療になります。
ただし、傷跡は周囲の正常な皮膚とは異なり、ツルッとした感じがありますので、よく見れば傷跡があるのは分かります。
ホクロがあるよりはずっと目立たない、といったイメージです。
傷跡は長い目で見れば白っぽくなりますが、はじめの治ったばかりの頃は赤くて硬い時期があります。
この時期はぱっと見て赤いのが分かりますが、すでに傷が治っていてテープも不要となっていれば、お化粧は可能ですので、それなりにごまかせるとは思います。
傷跡の赤さは3か月ぐらいは持続して、その後、半年〜1年ぐらいで最終的な白くて柔らかい傷跡になることが多いです。
ただし、この期間には体質の影響が大きいですので、人によっては赤みが長く続く場合もあります。
肥厚性瘢痕について
まれに傷跡が目立ちやすい体質の方がいらっしゃいまして、傷跡が盛り上がって治ってしまうことがあります。
その場合、傷跡が落ち着くのにさらに時間がかかることになります。
傷跡を早く落ち着かせるための薬も色々ありますので、状態に応じてご提案する場合があります。
ホクロの再発について
私は基本的には黒い部分を全て削り取る治療を行っていますので、治療後の再発は多くないですが、それでもごく稀に、一度は通常の傷跡として治ったとしても、時間が経ってからホクロが再発してしまうことはあります。
その場合、人によっては「もとのホクロと比べれば、平らになったし、大きさも小さくなったので気にならない」と言われることもありますし、「やっぱり気になるから、また治療したい」と言われることもあります。
状況に応じて、ご相談させていただけましたらと思います。
ルーティーンではこういった内容をお伝えして、患者さんの疑問にお答えし、あとはスタッフからお見積もりをお出しして、治療の部位や数を改めてご検討いただく流れになります。
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