森友事件と私
辰巳孝太郎さんの動画を見て、つい思い余ってこんなに長いコメントを書き込んでしまった。
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実は、なかなか気が進まなくてもう1週間も経ってから見ています。
何故「気が進まない」かというと…
・私の母方祖父が旧満州の奉天で「満州製綿配給聯合會」という国策会社の常務理事を務めていたのですが、1940年に業務上のトラブルで引責自殺をしているのです。事件の性質が似ているところがあるのではないか、と思われますが、祖父の自殺についても詳細な経緯は判明していないようです。祖父の家族=祖母、母とその弟妹達には会社側からとても多額の慰謝料が支払われ、母は満州鉄道の職員として就職口が与えられたそうなので、間接的には何かまずい事があって…という経緯が想像されますが、決定的な証拠はありません。国策会社とはいえ一応「国家機関」そのものではないので、司法の手も及ばなかったのかもしれません。
・もう一つ、森友事件の性質が私には「南京事件」とも似ているように思われます。「南京入城」する司令官が「捕虜を飢えさせないように」みたいな指示を出したが捕虜が多すぎてとても養えない、入城する司令官を手厚く「おもてなし」しなければならないので物資不足を誤魔化さなくてはならない、といった事を現場が過剰に「忖度」した結果、捕虜を「口減らし」しなくてはならないという恐るべき判断に至って虐殺(の一部?)が決行された、というような話を聞いた事があり、そこで起きた「忖度」に意思決定の経緯が何かしらの記録として残ったかどうかについては絶望的なのではないか…と考えてしまうのです。
どちらも「結局後から正確な経緯を追う事は不可能」と思わされてしまいます。
いったいどうすれば、本来責任を負うべき者が裁かれるのか、私には全くわかりません。
このように絶望的な事しか言えない考えられない、という事を、動画を見ればどうしても言いたくなってしまう、と思ったら、1週間も悶々としてしまったのでした。
もしも、もしも。
森友事件において「黒塗り」の部分を明らかにした「正本・赤木ファイル」が開示される可能性があるのなら、なんとしてでもそれを実現して欲しいです。
私は若い頃、母(2001年没)から、何度も「お前はお祖父さんに似ている」と言われました。今思えば、それは「お前はお祖父さんのように自殺してしまいそうだ」という意味だった、とわかります。
森友事件は私にとって全く他人事とは思われません。
私自身はとても幸いな事にそのような板挟みになって不正を犯す当事者に追い詰められる事もなく、希死念慮とも私なりに折り合いをつけて生き延びて、もう10年も前に祖父が死んだ年齢(50歳)も超えてしまいました。あとは神様か自然の摂理かわからないけれど「天寿」というものがあればそれまでダラダラと生き延びるのが自分に相応しい生き様だ、と思っています。
超長文のコメントになってしまって申し訳ありません。