教育委員会とはどんなところか
初めてボスと一緒に教育委員会の方と打ち合わせをしたのは4月。
それまで結構長い間、家の外で働くということから遠ざかっていた私、しかも、これまで教育業界でのキャリアは皆無、ということで、
私こそが初心者であり、周りのみなさんは皆プロフェッショナル
そんな風に考えて、色々遠慮したり忖度したりしながら、毎回の「場」に参加していました。
私の仕事は「ボスのサポート」という位置づけでありますから、あくまで教育委員会の方々とアクションを起こす主体は一義的にはボスですので、そういう意味では気楽に参加しておりました。
とはいえ、仕事でお会いするみなさん、一体どんな方なのか、プロジェクト途中から入った私にはさっぱり関係が掴めなかったので、6月ごろでしょうか、近しく接する担当の方々と1対1で簡単に面談(※)をさせていただきました。
それ以降もミーティングを重ねるごとに透けて見える教育委員会内部の様相、あくまでこちらで推測するだけなのですが、私なりに抱いているイメージをこちらに述べます。
ずばり、教育委員会とは、
寄せ集めである
教員も、行政職員も、「たまたまその時にその場にいる」だけの寄せ集めの組織。全員がそうではなくても、寄せ集め人材の比率が高い。
よって、みんながお互いのことををよく知らないため、接し方もよくわからず、組織の風通しの悪さ・コミュニケーション不足に繋がりやすいと思われる。
教員は「政策立案のプロ」ではない
寄せ集めから繋がってきますが、教育委員会に召集されている教員の方々は「子ども・生徒に勉強を教える」プロであって(少なくとも求められている資質はそこにあって)、決して「政策立案のプロ」ではない。むしろ、政策立案なんて、これまでの教師人生で全く経験されてこなかった方のほうが多いと思われます。
よって、教育委員会として、例えば新・学習指導要領に合わせて大胆な教育改革を!なんて掛け声が上がっても、「なにを?どのように?どうやって?」進めていくのか、皆目見当もつかない、という状況に陥りがちなのではないかと推察しています。
行政職員は「教育のプロ」ではない
これに対し、教員を事務面で支えるべき行政職員の方々も、公務員として、数年ごとにやってくる異動の波にのり「たまたま」教育委員会に来られただけです。前任部署を聞いてみると「公共工事の仕事してました」「介護の部門にいました」と、全く繋がりのない部署から、「はい。あなた4月から教育委員会ね」と言われてやってこられているだけなのです。
以上から言えることは「みなさん、それなりの素人集団である」ということです。
私は非難しているわけではありません。自分が知らなかっただけです。
なんとなくのイメージで、教育委員会といえば、教育問題のプロなのではないかという思い込みがあったところ、細かく知っていくごとに「あれ?違うな??あれ?あれ?」と空振り的な気づきを何度も得ることで、ようやく腑に落ちてきたということが言いたかっただけなのです。
実際には、教育長さんというのは、校長経験者の方がなられていることが多いのだと思いますから、「その道のプロ」ではいらっしゃるわけですし、行政職員さんも、教育現場のことを始めは何もわかっていなくても、2年3年と業務を積まれる中で学ばれるのが公務員としての仕事のやり方でしょうし、また、予算請求や政策提案については別部門での経験をそのまま活かせるところが大いにあるのだと思いますし。。。
大事なことは、そういうそれぞれのステークホルダーの置かれた状況を十分に理解したうえで、仕事を進めていくのでなければ、何も動かないな、という実感をこの1年ほどで得たという気づきなのです。
(そんなの世間の常識ですか?みなさんとっくにご存じなのかしら?)
それは結局こういう感じなのかしら?と思っています。
以上について、もし誤解があれば、あとから修正します。あくまでも現在の私が考えていることを書きました。
そんな組織に対して、どのようなアプローチをしたら、動きに繋げていくことができるのでしょうか?次回に考えていきたいと思います。