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情熱を持って、誰よりも早く、人と違うことを!
私の座右の銘は、Be daring, Be first, Be different(情熱を持って、誰よりも早く、人と違うことをやりなさい)です。これは、世界的なハンバーガーチェーンをつくったレイ・クロックさんの言葉です。今は自由に発信して、好きなことを好きなやり方で実現できる時代です。若いみなさんにも、何かひとつ情熱を持って取り組めるものを見つけてほしいですね。
私が携わっている百寿グループでは、シニアの生涯主役人生をフルサポートする活動を行っています。具体的には「シニアが楽しく遊び、楽しく学べるコミュニティーの運営」「終活支援のプロフェッショナル・百寿コンシェルジュの育成」「百寿コンシェルジュの経営支援」の3事業を展開しています。
例え今は元気なシニアの方たちであっても、老い先への漠然とした不安を抱えているものです。 ですが、これまでの地域社会には彼らがいつでも何でも気軽に相談できる窓口がありませんでした。医療機関も介護事業者も、発症してからでないと動いてくれないのです。もっと言ってしまえば、警察や消防だってそうですよね。
こうした実情を鑑みて、百寿グループでは、アクティブシニアの老後問題のあらゆる問題にワンストップで対応し、大事が起こらないよう事前にそなえること、そして何か起きたときに周囲へ与えるダメージを最小化することを啓発したり実践指導したり、その延長線で実務代行までサポートしています。このような専門職や相談窓口は、現時点では私たちの他にありません。
私は大学卒業後、外資系コンピューターメーカーに15年勤めましたが、シニアビジネスに可能性を感じて医療界に飛び込みました。4つの病医院に勤務する中で、医療や介護を提供する側と利用する側の論理には大きな乖離(かいり)があることに気づきました。
シニアたちは不満と悩みだらけなのに、医師やナースはその声に耳を傾ける暇はありません。そこで私は、待合室の端に「お困りごと相談コーナー」を設け、どんな話でも聞くことにしました。
やがて、診察が必要ない人も相談目当てに来院するようになり、その光景を見て「心配の種が芽吹いたときに、いつでも何でも相談に乗ってあげて、実際に動いてあげる…。これは大きなビジネスチャンスではないか!」と思いつきました。
加えて、シニアの悩みというのは大体がみな一緒で、8つ程度に絞られます。また、それぞれの問題解決手順も仕組み化できることに気づいたのです。それを短期集中で習得できるようにしたのが、『百寿コンシェルジュ』という認定資格なのです。
「終活」という言葉が認知されてから十数年経ちますが、その定義はまちまちです。いろいろな企業や団体が「これが終活だ」と言って、各々の商材を売らんがための終活セミナーをあちこちで開催しています。
でも、本当の意味での終活とは、エンディングまでに遭遇する医療・介護・おカネ・親子関係・葬儀などに係る現時点での自分の希望と、家族に頼みたいことと、そのための財源について、託したい相手と共有しておくことです。
実際のところ、これを実行する人は100人中2~3人程度で、間違った終活をして安心してしまっている人も居ます。もしものときに面倒を請け負うのは子供ですから、元気なうちにしっかり伝え、一から備えておくことはとても重要です。そのことを、もっともっと世の中に伝えていきたいですね。
この仕事は、お客様からの感謝が半端ではなく、会社員の頃とは比べ物にならないくらい大きなやりがいを感じています。私たちは一人では生きられないし、死んでいくこともできませんから、「誰かのために」という思いが覚悟を持たせてくれると思いますね。
百寿コンシェルジュのみなさん、サービスを利用するシニアのみなさん、さらにはそのお子さんたちの笑顔を見ることが、日々のモチベーションになっています。当面の目標ですが、2024年末までに、百寿コンシェルジュを全国の50万人都市に配置すること。人数としては100名ですね。そんなゴールを設定しています。
私が思うカッコいい大人とは、一にも二にも謙虚な人です。年齢に関係なく相手を尊重できて、年下の人にも丁寧語で接している人はかっこよく見えます。どんなに成功している人でも、いろいろな人のサポートがあって今の立場があるわけですから、それを自分の意識の中に根付かせることが大事だと思っています。
かく言う私は、気分にムラがありますし、常に上機嫌でもいられませんから、まだまだ50点です。真の謙虚さはまだ私の中には根付いていないのでしょう。でも、何かの因果があって接する機会を持てた相手には、何かひとつでも「よかった」と思ってもらいたいので、日々自分の魂にムチを打ちながら仕事に取り組んでいます。
若い皆さんには、どん欲に自分の好きなことを追求してほしいです。まだ好きなことが見つかっていない人は、本を読んだり、知らない土地に行ってみたり、色んな人の話を聞いたり、新しいことをたくさんしてみてください。
そして何かを見つけたら、はじめの一歩をすぐに踏み出し、安直に人と群れず、うまく行かないことがあっても都度へこまないことです。アグレッシブに生きて、そのハツラツとした姿をたまに親御さんに見せに行ってあげてください。それこそが、親御さんにとって最高の贈り物なのですから。