【告百106】老後のリスクはみな同じ
人間が死ぬまでに遭遇する問題というのは、だいたい予測がつくものです。
介護が必要となったとき、どうするのか。
認知症の症状が出たとき、どうするのか。
最後のさいごをどう迎えるのか。
がん等の手術を勧められたとき、どうするのか。
延命治療を勧められたとき、どうするのか。
財産をどう分けるのか。
葬儀をどうするのか。
死後の届け出をどうするのか。
せいぜい、これくらいです。
これらを老後の八大課題といいます。
それぞれについて、
・現時点ではどういう形を望むのか。
・そのために、だれに何を頼むのか。
・そのためのおカネをどうするのか。
この三項目を決めることです。
それを紙に書くことです。
その内容を子どもたちに伝えておくことです。
変更があってもなくても、年に一度は、子どもたちと確認の機会を持つことです。
これが老い先にそなえるということです。
そして、かかる費用については、元気なうちから子どもに渡してしまうことです。
そうすることで、子ども側にも親の老後を支える覚悟が定まります。
おカネのことに触れないで作業だけを頼むからダメなのです。
ここが老老地獄の一丁目です。親子と言えども、ギブ・アンド・テイク。これが現実です。
結局、親はひとりでは死んでいけません。
ならば、子どもの側が気持ちよくサポートできるよう作戦を立てなければなりません。
教訓。人生も仕事と同じ。「まさか」は必ずやってくる。なのにどうしてそなえないのですか?
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