【終活110番063】永遠の親子愛で育む魔法の終活

ご存知ですか?終活の定義
真の終活。それはエンダンです。
熟年結婚のことではありません。
エンダンとは、エンディングまでの段取りです。
そして段取りとは、老後の想定課題毎に、現時点での要望事項と依頼事項と財源を決めて、それを紙に書いて、子どもたちと共有しておくことです。
もうおわかりですよね。

真の終活とは、お墓を買ったり、葬儀の予約をしたり、遺言を書いたり、後見人をつけたりするような、断片的なものではないのです。長きに渡るシニアライフを円滑に過ごすためのトータルデザインなのです。
親世代が描いた青写真をまっとうするために、子ども世代に支えてもらうための確認作業なのです。

この点をご理解いただいた上で、改めて、親世代のみなさんに質問です。
真の終活、されてますか?
されてないみなさんの多くはこう言います。
自分はまだまだ元気だから、もう少し先でいい…
うちは大した財産もないから、心配することもない…
うちは子どもたちがみんな仲いいから、首尾よくやってくれるから大丈夫…
そして、そうおっしゃっていた方の身にまさかが起こると、多くの場合、お子さんたちが揉めに揉めるのです。

まさかは突然やってきます。まさかは必ずやってきます。親のまさかは、子のまさかです。
でも、いつやってくるかは神のみぞ知る、です。
だから元気なうちにそなえておかないとダメなのです。

親名義の全財産70数万円。この配分を巡って骨肉の争いを繰り広げた姉妹がいます。最終的に、潤ったのは勝訴した妹についた弁護士のみ。こんなケースを数多く見てきました。大した財産もない親の老後をサポートしなければならないお子さんたちは、たまったものではありません。この認識が親側にないのです。

兄弟姉妹の仲がいいのは、せいぜい小学校低学年までです。多くの場合、成長するにつれて関係は希薄になります。大学入学、就職、結婚を経て、血縁よりも配偶者との関係を優先するように変化します。
そんななかで相続問題が発生したとしたら、親側の幻想はあっけなく消え去ります。親の認識と子どもたちの想いは乖離しているのが世の常なのです。

大切なことなので繰り返します。

まさかは突然やってきます。まさかは必ずやってきます。親のまさかは、子のまさかです。

なのに、どうしてそなえないのですか?

賢明にも、目が覚めたという方がいらしたら、耳寄りなお話をさせてください。

巷では終活セミナーが花盛りですが、積極的に参加している方であっても、実際に話を聴いてみると、真の終活というものをご理解できている方はほとんどいません。それは仕方がないと思います。世の中の終活セミナーに潜入してみると、みな主催者が売りたいものを押し売りしているだけですからね。それを購入して終活をしたつもりになっているから、最終的に何ら意味のない、空しい結果になってしまうのです。つまり、終活の大切さをわかってらっしゃる方でも、本当の意味での終活とはどのようにやるものなのか、わからないということなのです。

真の終活とは、長きに渡るシニアライフを円滑に過ごすためのトータルデザインです。そして、親世代が描いた青写真をまっとうするために、子ども世代に支えてもらうための確認作業です。

これを実現するためには、多くのセミナーで喧伝されているような、弁護士や銀行や家庭裁判所は、必ずしも必要ではありません。法律や制度や契約は、必ずしも必要ではありません。これらのことは、例外的に、親子が絶縁状態にあるとか、子どもたちがいがみ合っているとかいうイレギュラーナ場合にのみ、活用すればいいだけの話です。ふつうであれば、終活というのは親子の間で完結すべきものですし、そうできるものなのです。

ただ一点。気をつけなければならないことがあります。親側が子どもたちに終活のサポートを頼むときの頼み方です。言い換えれば、真の終活の進め方です。真の終活について、私の話のうわべだけを捉えてわかったような気になって、すぐに行動する方がいらっしゃいます。早速、お子さんたちを呼び寄せて、エンディングに向けての自分の要望を語りだすんですね。
最初はじっと耳を傾けていたお子さんたちも、次第にジリジリしてくるのです。そして、口を挟むようになります。で、親側もそれに言い返す。やがて収拾がつかなくなり、売り言葉に買い言葉で気まずくなってしまう。
そして、せっかく思い立った終活は頓挫してしまうのです。

血のつながった親子だからこそ、言葉だけのやりとりだと感情が刺激されて喧嘩や口論になってしまいがちなのです。残念なことです。それじゃあ、ということで本屋で買い求めたエンディングノートを開いてみても、凡そ書き通せる人はいないものです。それほどまでに書きづらい。だから積読になります。

こうした実態を知ったからこそ、私は、エンディングノートの問題点をすべて改善したエイジングウィルという円滑老後の設計書を商品化して、2017年から提供してきました。この円滑老後の設計書は、同時に親子間の絆を取り戻すためのコミュニケーションツールでもあります。

お子さんたちが成長するにつれて離れていった双方の気持ちを、自然に歩み寄らせる工夫が随所に盛り込まれています。お子さんたちとの印象深いエピソード。お子さんたちヘの謝罪と感謝。エンディングまでのサポート依頼と引き継いでもらう財産について。これらを順を追って読み上げてもらう中で、云十年もかけて離れていった親子間の心理的距離が少しずつ縮んできます。そうしたムードメイクをした後に、老後の想定課題ごとの作業の話を展開していくのです。そのためのシナリオが、エイジングウィルなのです。

エイジングウィルは、これまでに100名近い親世代のみなさんに作成していただきました。親世代のみなさんからは、「考えたくない老いや死の問題と向き合うことで、人生のファイナルステージを凛とした気持ちで生きていくことができるようになった」・「エイジングウィルを使って親子会議をした直後に、旅行先で大怪我をした。救急搬送中、意識が薄れる中で、エイジングウィルを書いておいて本当に良かったと安堵した」・「子どもたちとの関係を再構築できた。年に一度の家族会議が恒例となり、子どもや孫たちとの会話が増えたのがとてもうれしい」・「目が黒いうちにバトンタッチしたことで、また新たな人生が始まるようなワクワク感を覚えている」。

お子さん世代からは、「親の死というものを意識するようになり、子どもとしての責任と自覚が芽生えてきた」・「親が自分のことをそんなふうに思っていてくれたのかとわかり、涙が止まらなかった」・「何かが起きた時のことを予告しておいてもらえたのは本当に助かる。ある日突然SOSが来ても、仕事があるので迅速に動けない場合があるので」・「元気なうちに、親自身の言葉で、今後のことを聞かせてもらえたのはとてもうれしかった。親の老後をしっかり支えていこうという覚悟がきまった」

エイジングウィルは、真の終活のはじめの一歩です。
エイジングウィルは、親世代の生涯主役人生を実現するためのツールです。まさかの時代になっても、直近のエイジングウィルに書かれた親世代の要望を、百寿コンシェルジュがお子さんたちとともに実現すべく対応致します。
エイジングウィルは、もしかしたら離れてしまったかもしれない親子間の心理的距離を円滑に縮めるためのコミュニケーションツールであり、親子関係修復ツールでもあります。

親世代は、エンディングに向けて大切なお子さんたちのサポートを得られることで安心の老後を過ごすことができます。お子さん世代は、老親支援とおカネをセットで託されることでこころの準備ができ、覚悟が定まります。その意味で、エイジングウィルは親子の絆で紡ぐハッピーエンディングストーリーなのです。

人間50歳を過ぎたら、明日の朝、今日と同じように元気で目覚める保証はありません。一日でも早くそなえておくことにムダはありません。そなえることなく、大切なお子さんたちに不便や不利益を被らせるのですか?ワンランク上の親御さんであれば、そんなことは望まないはずです。永遠の親子愛で育む魔法の終活で、あなたもクールな老後を実践してみませんか?

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