【老親リスクを回避せよ01】四捨五入百世代のみなさんへ

今回からは、自分の年齢を四捨五入して100歳になる人のための記事を書いていきます。もちろん、「10の位」を、です。
 
現代は、100歳まで生きなければならない時代です。自身のカラダに明らかにガタが出はじめる50歳。仕事についても先のことを考え始めなければならない年代です。プライベートはどうでしょうか。

配偶者とは倦怠期。また、老親の諸問題が表面化する時期でもあります。子どもたちはと言えば、大学受験や就職や結婚といった人生の一大イベントと対峙する大事な年ごろ。他方、住宅ローンがまだ完済できていないという人も多いはずです。

私が「双子のダルマ」と称している問題があります。コマホ(24時間365日対応のお困りごとホットライン)に電話をしてくる相談者は、その8割が50代です。彼らの親は80代、子どもは20代。それぞれが人生において大きな分岐点を迎える時期なのでしょう。

「20代・50代・80代」の「2・5・8」を「双子のダルマ」と読んだだけのことなのですが、真ん中に位置する50代の人は、老親のことはもとより、自身の老後のことまでしっかり方針を決めておかないと、子どもたちまで引きずられて、結果的に3世代を巻き込むような厄介な問題に発展してしまう危険性がある…。そんな意味をこめて、『双子のダルマが倒れる時』と警鐘を鳴らしているのです。

つまり、人生100年時代のキーマンは50代の人たちだと思っています。この人たちが、これから書いていく記事の主旨を理解して、それを実行してくれたとしたら、老老地獄の問題はほとんど解決するはずです。老後のあらゆる不安が解消するはずです。でもこれが、3世代の年齢が「3・6・9」になってしまうとちょっと遅いかもしれません。

老後不安のさいたるものは、医療・介護・財産分け・エンディングです。これら複雑怪奇なテーマについて学んで、その段取りや手続きを理解するには、50代が限界だと思っています。いや、とは言え、仕事の第一線で活躍しながら対処するのは無理があるかもしれません。でも、現代の「老い」の問題の本質を理解してもらうことはできると思います。

だから、50代のうちに読んでいただくのが理想です。もちろん、60代以上であっても理解力の高い人、もしくはチャレンジ精神旺盛な人は大歓迎です。それ以外の人は、中身をスッ飛ばして、「さいごに」だけを読んでくれればいいと思います。

いずれにしても言いたいことはただひとつです。

さあ。一連の記事を読んで、老親リスクを回避せよ!

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