学生と社会人の3つの大きな違い。
先日、友人経営者と今の学校教育について話す機会がありました。
彼曰く、
「うちの奥さん、子供にテストでいい点を取りなさい。と言って小学生から学習塾に通わせたりすごく熱心なんだよね。もちろん勉強も大切だけど小学生のころってもっと大切な学びがあると思うんだけど。だって、俺自身、新卒採用する時に学歴なんてほとんど見てないもん。高学歴だけど目を見て話をできない学生とかたくさんいるよ。」
この「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい。」って昔のCMみたいな意見は、父親と母親で想いが分かれるところですよね。喧嘩になることもある。
でも、これってどちらが正解ってないんですよね。
その時に思い出したのが、数年前に聞いたあるひとの話。
学生と社会人には大きな違いが3つある。
まず、一つめ。
学生時代はテストの時に「簡単な問題から先に解きなさい。」と教えられる。先に難しい問題から始めてタイムオーバーになったらいけないから。でも、社会に出ると緊急度・重要度の高い問題から先に解決しないといけない。大体、そういう問題は難しい問題。つまり、社会人は「難しい問題から先に解かなくてはいけない。」学生時代と逆。
二つめ。
学校のテストには当然だけど正解がある。回答例に解説までついてたりする。でも、社会人になって出てくる問題は、正解が決まっていない。もしかしたら、正解がないかも知れないし、複数あるかもしれない。さらに、その問題の正解(成果)がわかるのが数年後だったりする。それでも正解を探さなくてはいけない。解説書はない。
三つめ。
当たり前だけど、学校のテストは与えらた問題を解く。でも、社会に出ると自分達で課題を見つけて自分達で仮説を立てて、自分達でそれを解かなくてはいけない。与えらた仕事だけをこなしていては成長もないし、なにより面白くない。自分で問題を考えて自分で解く。これは学生時代にはなかった楽しさがある。
新卒向けの説明会でいつも言いますが、「学生最高!社会人はつらい。」って思ってる学生が多いけど、私は自分の経験から自信を持って言えます。
学生より社会人のほうが断然楽しいよ。
だから、大人は学生たちに楽しそうな姿を見せなくてはいけない。