相対評価と絶対評価
中学3年の時、同じクラスだったMくんは本当に天才で中学に入ってからの通信簿がずっと「オール5」だった。
頭がいいのは当然なんだけど運動神経も良くて体育も全部5だった。
もちろん音楽も。
そんな彼と同じクラスだった中学3年の3学期の体育の授業がサッカーだった。
私、小学校の時からサッカーチームに入っていて中学でもサッカー部で3年の夏休みは1日も休まずに練習してました。(結果、チームは創部以来初めて市の大会で優勝した)なので、当然3学期の通信簿の体育は5になる。
ただ、当時の通信簿は相対評価で「1クラスに5は2人」って決まってたんです。
同じクラスにはサッカー部のキャプテンのYくんもいたので彼と私が5になるな。
そう思って受け取った通信簿の体育は4だった。
納得がいかない私は担任の先生に
「いや、おかしいでしょ。誰が見ても俺が5ですよ。」と詰め寄ったんです。
そしたら先生がこう言いました。
「ごめん。Mくんの中学オール5記録を俺は止めることはできなかった。」って。
アンフェアだった。
本来は基準を満たしているなら3人でも5人でも「5」と評価すべき。
この中学3年の時に人事評価は相対評価ではなく絶対評価にすると決意した。
そして、Mくんは灘高校へ進学し、東大医学部に行ったらしい。
※今年から満を持して新評価制度をスタートしました。