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アメリカの失業保険申請が歴史的な週600万件超、システム改修急務でCOBOLerに再スポット

アメリカでは3月第4週の失業保険申請数が過去最多の686万件を記録し、大きな話題になりました。歴史的な事態の背後では、元システム屋として気になる現象が起きています。

歴史ある失業保険制度は老朽化したシステムを使い続けているケースが多数。そんな中、想定外の処理件数増加によってシステム改修が急務となってしまったと。

ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事は記者会見で、医療従事者だけでなく「COBOLのスキルを備えたボランティアも必要」だと訴えたそうです。


有事ということで、我らがIBMはCOBOLトレーニングを無料で開放しました。残存する伝説のCOBOLerだけでは足りないとあらば、育成するしかありません。

銀行システムの43%は依然としてCOBOL。今後も技術としてなくなることはなさそう

60年の歴史を持つCOBOLは、いまや古びたレガシー技術の代名詞として蔑まれる存在に…。ただ、2017年のロイターによる調査では銀行システムの43%は依然としてCOBOLで構築されているといいます。技術としては残り続けているのが現実です。

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COBOLが悪なのではなく、若い人が下請けCOBOLerとしてレガシーシステムの保守だけでキャリアを全うせざるを得ない業務環境が良くないのだと思います。

今後も一定の需要は存在すると思いますし、日本にも活躍できるエンジニアの方が多数いらっしゃるような気がします。雇用の流動化が進んでいることですし、レガシーシステムとはうまく折り合いをつけながら付き合っていけるといいのかなと思った次第です。

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