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強制宅飲みシフトで3月の米国アルコール「小売」売上が前年比+22.6%、日本でもゴールデンウィーク中は伸びた
コロナ禍で売上が伸びた領域としてアルコール飲料があります。
The long-term picture: Monthly U.S. beer, wine and liquor store sales at historical high in March 2020. Also, unprecedented monthly increase to more than $6b.@JancisRobinson @GilesMacDonogh @robertjoseph @felixsalmon @jamiegoode @paulgp @wblakegray @LPVien pic.twitter.com/jNv2vKOiJB
— AAWE (@wineecon) May 23, 2020
U.S. Census Bureauの月次調査では、3月の米国アルコール「小売」売上は前年比+22.6%増の60.7億ドルに増加したそう。なお、こちらは季節調整済データです。
(Retail Sales: Beer, Wine, and Liquor Stores (MRTSSM4453USN))
ちなみに季節調整前データはこんな感じで、ホリデーシーズンの12月に売上が跳ね上がります。
(参考:なるほど統計学園高等部「季節的な動きを除去」)
飲食店が閉鎖され、巷では「Zoom飲み」がブームに。ライフスタイルが強制シフトした様子がグラフからも伺えます。
日本ではいくつか便乗サービスも登場しました。
アルコール飲料の消費量増加はアメリカに限ったことではありません。
日本でもホームセンターやドラッグストアを中心に販売が増加しています。
(POSでみるコロナ禍の購買動向:食品・日用品×地域分析編)
経済産業が最新のPOSデータを分析した結果、5月4日~5月10日週の販売増加率ランキングでホームセンターのアルコール飲料が7位にランクイン(前年同週比+25.4%)。また、ドラッグストアのアルコール飲料も前年同週比+21.7%で10位に入っています。
4月まではアルコール飲料の伸びはそれほど高くなかったようですが、ゴールデンウィーク中の娯楽としてまとめ買いがあったようです。
ホームセンター関連が4つもランクインしていることからも分かるように、まとめ買いニーズが高まったことでコンビニ以外の小売業態が売上を伸ばしています。
2月末からは主食や加工食品を中心に売上が増加しましたが、3月末以降は増加率は低下傾向にあります。一方、5月に入って嗜好品や菓子類の対前年同週比増加率が右肩上がりに。長時間の在宅生活にも慣れてきて、ゴールデンウィークで一服したい人が増えたのかもしれません。