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DraftKingsが逆さ合併で上場〜スポーツ賭博マネーがeスポーツ市場に流入〜
ファンタジースポーツ運営のユニコーン企業「DraftKings」がいつの間にかNASDAQに上場していました。
ゲーム技術を開発するSBTech社と統合後、SPAC(買収目的会社)であるDiamond Eagle Acquisitionが33億ドルで買収。
SPACについてはあらためて調べてみようと思います。
(参考:野村資本市場研究所「米国におけるSPACの活用をめぐる議論」)
木曜に取引が完了し、上場初日の24日(金)は株価18%上昇しました。
スポーツイヴェントの相次ぐ中止で、賭博の対象が「eスポーツ」に広がり始めた
あらゆるスポーツが中断している中、ファンタジースポーツやeスポーツの人気が急上昇しています。
定期的なスポーツイベントの中止が相次ぎ、スポーツ賭博「EveryMatrix」の賭け金は全体で8割も落ち込んでしまったとのこと。そこで彼らはeスポーツに目を向けています。
EveryMatrixは通常のサッカーの試合から「Fortnite」までも対象にしたベッティングツールを開発しており、ドイツの「Maybet」やロシアの「1xBet」など数十のプラットフォームに供給しています。
これまでeスポーツ賭博は全体の1%に過ぎませんでしたが、現在は35%にまで拡大したといいます。1回の賭け金は平均で25ドルと普通のスポーツと変わらず、eスポーツへの賭けの総売上高は過去1カ月足らずで10倍に増えました。Draftkingsが主催するファンタジースポーツ関連の大会は、パンデミックの前と比べて20倍も人気が出ているそう。
最近ではNBAや自転車等のシーズンスポーツも本物の選手がゲームで対戦するイベントを開催するなど、スポーツ業界とeスポーツの融合も加速しています。
スポーツ賭博マネー流入で勢いが加速し、eスポーツがいよいよキテます。