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PM100箇条~其の1「名前を添えて挨拶する」~
ITシステム導入を中心としたプロジェクトを本稼働に導く「PM100箇条」。
本日は其の1「名前を添えて挨拶する」を解説。
本原則の概要
プロジェクトでは、お客様のメンバーを覚え、出勤時は名前を添えて挨拶することから始める。
なぜ必要なのか
相手は名前を呼ばれると、目を合わせる。関係構築。相手の不安を取り除く。
挨拶は単なる礼儀ではなく、 チームの心理的安全性 を高める重要な要素。人は“話しかけやすい相手”にしか、本音を打ち明けない。挨拶の習慣があるチームほど、意思疎通がスムーズになり、摩擦が減る。
PMBOKとの関連
PMBOKでは「コミュニケーションマネジメント」の重要性を説いており、その基盤は日常のコミュニケーションにある。
どのように実践するか
具体的な適用方法
「朝の挨拶」を習慣化する(オンライン会議でもカメラをオンにし、「おはようございます」と声をかける)
プロジェクトのキックオフで「挨拶の重要性」を共有(PMが率先して場を和ませる)
雑談の機会を意図的に作る(短時間の雑談が、信頼関係を築くきっかけになる)
成功例
A社のプロジェクトでは、固定のプロジェクトルームを設け、メンバー同士が朝の挨拶を意識的に行うことで、会話が増え、スムーズなヒアリングへ移行。情報の総量が増加。
失敗例
B社のプロジェクトでは、オンライン会議で全員がカメラオフ&無言状態。結果、意思疎通が取れず、誤解が頻発。個別個別の確認が多数発生し、調整の調整によりプロジェクトが遅延。
結論と次のアクション
「名前を添えて挨拶する」
名前を呼ぶことで相手はこちらを見る。アイコンタクトはコミュニケーションと関係構築の第一歩。
チームの心理的安全性を高めることで、報連相が活性化し、リスクが未然に防げる。
まずはPMが率先して、「○○さん、おはようございます」から始めよう。
🔜 次回予告:「言われてからでは手遅れ」