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ChromiumベースとなったEdgeがFirefoxを抜いてブラウザ2番手に

2020年1月にChromiumベースでリニューアルされたMicfosoft Edgeが3月にFirefoxのシェアを抜いたらしい。

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そもそもブラウザ市場はGoogle Chromeの独壇場で、68.50%と圧倒的なシェアを誇る。ここの牙城を崩すことは現状では不可能に近いのでグラフにも登場しない。

NetMarketShareのデータによると、昨年3月のFirefoxシェアは9.27%だったが、今年3月は7.19%に低下。
代わって、これまでIE11以下だったEdgeがChromiumベースとなったことをきっかけにグイグイとシェアを伸ばし、リニューアルから約3か月経った2020年3月に市場シェア7.59%まで上昇。Firefoxを抜いてブラウザ2番手に躍り出た。

ChromiumはGoogleが立ち上げたオープンソースのレンダリングエンジン

Chromiumが何かというと、Googleが立ち上げたオープンソースのレンダリングエンジンを指す。HTMLなどを解釈して画面表示を行うソフトウェアのことで、ブラウザの核となる部分。

MicrosoftはWindows 10で標準のブラウザをInternet ExplorerからEdgeに変更した。MicrosoftはレンダリングエンジンをTridentからW3C準拠のEdgeHTMLに変更。

しかし、EdgeはWindows8.1以前のOSでは動作しないという問題があった。
一般ユーザーはChromeの使い手が圧倒的多数でWebサービスも基本的にはChromeでの動作が前提になっている。
さらに、企業では旧来のIEに準拠したシステムが数多く残存していた。

そんなこんなでEdgeの利用は進んでいなかったため、MicrosoftはレンダリングエンジンをChromiumベースに変更することを決断。Chromium版EdgeからシームレスにIEを利用できるように作り替えた。

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ChromiumベースのEdgeはWin32アプリケーションとなるため、UWP(Universal Windows Platform)へ移行したいという目標からは後退したことになる。

それでも、Microsoftにとっての優先事項はマルチデバイス化。新EdgeはMacやiOS、Androidでも無償提供され、旧バージョンでも利用可能に。
裾野が広がったことがシェア拡大につながった大きな要因だろうと思われる。

参考:
https://japan.zdnet.com/article/35147474/
https://gigazine.net/news/20200116-chromium-microsoft-edge/


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