HUNTER CITY 進撃のWEEK Day1「理念の作り方」
2022年末に31年間のサラリーマン生活を辞め、現在失業手当を受けながら起業準備中です(”人生のハーフタイム⏱”と称しています)。
人生2ndハーフのテーマは
「日本の持つポテンシャルを開放したい」
~1stハーフで培った自身の経験・スキルを社会に最大限役立てたい~
「失われた30年」と言われる日本経済を最初から最後まで見てきた世代です。勝つためには勝ち組に倣うのが世の常です。シリコンバレーのエコシステムを会得するため、戸村光さんのビジネススクールHUNTERCITYで開催中の起業家向け集中研修「進撃のWEEK」に参加しています。
1.人生最大の決意/ キャリアチェンジ
①今はお金は出ていくだけ。でも楽しい
会社辞めてから楽しくて楽しくて。学びが腹落ちしまくりの連続なんです。
今は事業立ち上げ準備中のニート状態なんでもちろん収入はありません。
けど楽しいのです。なぜ楽しいのか?
今まで自分の中に格納していた「軸」を「理念」に言語化し、その理念に基づいたチャレンジを実践している感覚があるからです。
そしてそのチャレンジが完全に自分のコントロールによるものだからです。
②会社員時代の生活
2022年末に勤務していたORIXを退社しました。完全に円満退社です(笑)。
追い出されたわけでもなく、不満があったわけでもなく。
1社に勤め続けることのリスクとリターンを足し算引き算して決めました。そして55歳という年齢も考え、別の事業会社に行く選択肢を捨てました(転職の線は捨てましたが折角の機会なので、よくコマーシャルを流している転職エージェントには登録しその仕組みを体験しました)。
転職の選択肢を捨てたロジックはこうです。
日本企業の定年は60歳、雇用延長して65歳なのでほとんどの場合数年たったらまたその会社を辞めることになるんです。しかも今の医療技術の進化による寿命変化を考えると65歳定年だと早すぎるのです。最大2年程度浪人する覚悟で自身の力で仕事を創る道を選びました。
私の決断を尊重してくれた妻と子供たちには感謝感謝です。
ORIXでは色々貴重な経験をさせて頂きました。とても感謝しています。
”ORIX”を見ないで1日を過ごすのは難しい位、いろんなことをやっている会社です。しかも野球球団を持つ会社なので知名度は申し分なく、新規開拓営業は超~楽ちん♪でした。
初めての訪問先でもORIXという社名を伝えたら少なくとも名刺交換はできるんです。
たまに元阪急ファンや近鉄ファンの社長もいたりして笑
私はORIXの中核組織である法人営業部門の営業マンでした。大手鉄鋼メーカー〜中小オーナー企業で構成される鉄鋼業の生態系を主な営業フィールドとし、お客様の経営課題を顕在化させその処方をご提案する仕事をしていました。
営業はまず、お客様との雑談から始まります。
お笑い芸人でいう”つかみ”。
このつかみのための事前準備が超重要なんです。
事前準備は限られた時間(私は3~5分)で色々な情報ソースを駆使しその会社と社長のことを頭の中で立体的にイメージしました。
次に商談のストーリー構築。
お客様自身も意識しない潜在的な経営課題も含めた仮説設定とそこに繋がるまでのシナリオ作成。たいていシナリオ通りには行かず、その時にはアドリブ効かせて別ルートに迂回して最終的に経営課題の仮説にたどり着く。
私が仮説設定した経営課題という私との共通言語をお客様が認識されたらその日の商談は終えます。そして1~2週間後をめどに別日で2回目の商談を設定します。
もちろん仮説は外れたり優先順位が低い場合もあります。その時はこのテーマでの商談は終了です(でも経済環境の変化でこのボツ案件が復活したりするんです笑)。
2回目の商談ではお客様自身も経営課題解決の仮説を立てて臨まれます。
そして私のご案内する経営課題解決提案についてお客様と一緒にブレストするのです。
中小企業の経営課題は様々です。
資金調達、人手不足、製造原価高騰、マーケット変化による売上減少、事業承継問題、事業継続リスク対応、ROI(投資回収効果)改善、生産効率改善、業務のデジタル化…
この提案でも事前準備が大事です。
お客様ごとの経営課題に合わせ、情報を入手しその解決(ソリューション)するための方策を考え、解決に必要な道具(ORIXの提供するサービス)を活用する提案を用意し商談に臨む。
どこで収益を上げるか?多くはその課題解決に必要な道具であるサービスの対価が収益の源泉というビジネスモデルです。ここでもORIXはとんでもない数のサービスを持っていて、上記に掲げた様々な経営課題全てに対応できる道具を持っていました。リンク貼ります、ぜひ覗いてみてください。https://biz.orix.co.jp/
お客様の課題を解消するための自分自身のアイデア出しがカギです。
提案するアイデア = 基礎知識 × 論理的思考 × 道具(サービス)
基礎知識とは時事問題、業界情報、税務会計知識、企業分析力、与信判断力、法務知識などです。
完全に個々のお客様のご事情に即した非汎用の提案型営業でした。
ですので、私の提案をご理解頂いて契約に至ったお客様からは感謝頂けるお仕事でした。お客様に拝み倒して契約を無理やり取るという営業スタイルでなかったので、とてもやりがいがある楽しい仕事でした。
③コロナ禍でサラリーマン生活の決別を決意
でも、コロナになった時、違和感を感じました。
給料はそのまんま給料日に入金され続けました。
営業活動ができていないのに。
世の中では飲食店やホテル・旅行業界などなど多くの関連の会社個人が大打撃を受けて大変な状況でした。日本ではロックダウンは実施されなかったものの基本的に誰とも関わらないことを優先する緊急事態でした。
そんな状況下、会社では上司からも同僚からも誰からも「この特殊な状況を機会として何か新しチャレンジをしよう」的な声が1ミリもあがりませんでした。
上司からは「スケジュールが空いてる」「営業日報が上がってない」など緊急事態の状況変化に即さない業務指示。
ORIXはかつて経済環境の変化毎に「ピンチはチャンス」で拡大成長した会社です。コロナは大きな環境変化でORIXの事業環境としてはチャンスのタイミングでした。でも何も声があがらない。
違和感を感じました。
私個人は在宅勤務を時間を有効に使える機会と考え目標を3つ立てました。
1)デジタルリテラシーを上げる
2)会社組織外のネットワーク・人脈を構築する
3)個を見つめ直す
1)では
・Salesforce(会社で導入していたCRMツール)を利用したデジタルマーケティングリテラシー向上
・G検定挑戦/ディープラーニング(AI)へのステップイン
2)では
・経産省/まなびDX参加⇒DX社会実装の体験
・Webセミナーへの参加(AI系とか理解できなかったセミナーが大半)
・G検定合格者のコミュニティ(CDLE)への参加
・Hallo Talk(言語学習者同士のマッチングアプリ)活用による海外との接触
3)は
・一流のコーチングコーチのサポートによるキャリア振り返りと未来構想
・一生をかけて成し遂げたいことの自問
を実施しました。
2)の社外に繋がりを求めたことで2つのことに気づきました。
〇自分の価値:ORIXで身に着けた自分のビジネススキルの希少価値
〇自分の弱点:これが備わればパワーアップできるもの
・Webセミナーで気づいたデジタルマーケティング
・まなびコミュニティーで気づいたデジタルリテラシー
⇒Slack・スプレッドsheetなどが世間では普通に使われる共通ツールであったことに驚きました。
ORIXという枠を超えたところに新たな世界がある、そこで自分の価値を社会に提供する新たな仕事がしたいという衝動にかられ「キャリアチェンジ」を決意しました。そして昨年12月末に退職したのです。
2.新生活の開始
ところがです!
自分らしいのですが、なんと退職して9日後のサッカ―の試合でアキレス腱を断裂し入院生活を送ることになりました🤣
その入院生活でさらに自己分析する機会を得ました。外科手術での入院生活はある意味絶好の環境でした(併せて「転職を選択しなかった」ことが正解だったと確信しました)。
今の自分にとって最も必要な要素は何か?
考えた末の答えが「自ら環境を認知し判断し行動する」でした。
大企業では組織・上司の目標・指示に基づきすべての行動が決まります。
つまり合議制という責任分散効果のある組織様式です。人から言われて行動するという大企業勤務時代の意識のアンインストールに全力を注ぎました(世のサラリーマンが一番苦労する点だと思います)。
手術・入院を終えまだリハビリ真っ最中のタイミングで、ドクターに内緒で屋久島のトレッキングツアーに参加しました。また九州から大阪まで各駅停車の一人旅したり、奥さんと北海道室蘭市のお気に入りの寿司屋さんに行く目的で旅行したり。必死でアンインストールを口実とした旅行をしまくりました。そしてよく読書するようになりました。
リハビリも終わりアンインストールも終了かな?と思えたころから前職時代のオーナー社長数人から時折「元気?仕事はどんな状況?たまには遊びにおいでよ」というご連絡を頂くようになりました。
オーナー社長はご自身が経験された苦労があるから、私のその後を気にかけて頂けるのだと思います。時には会食にお誘い頂いたり。とても励みになります。
6月にはNewsPicks社主催のOUTPUTCAMP meets AIというコミュニティーに参加しChatgptを利用したOUTPUTスキルを学びました。約2カ月のプログラムでしたがメンバーの学びに対する熱量が凄くてプログラム終了後も頻繁に交流する仲間になりました。
3.事業立ち上げ始動
①進撃のWEEKへの挑戦 / Day1 理念形成フレームワークの学び
自分の価値を社会に対して実践的に事業化するための構想を練る中で出会えたのが戸村 光さんが主宰するHuntercityの「進撃のWEEK」でした。「進撃のWEEK」はシリコンバレーで学んだ・成功者の秘訣を得る5日間のプログラムです。火曜日~土曜日の毎朝7時より30分づつ、各日毎のテーマを学びます。
Day1は 自分と企業の理念を構築する理念形成のフレームワークについて学びます。最初は自分の軸となる思考・行動を自分史から紐解いていきます。
1)自分史を振り返る(目的:組織把握)
最初に過去の自分の沿革を振り返ることで、自身の行動・考え方の特徴を明確にします。
幼少期 1967年~1974年
小学生 1974年~1980年
中学生 1980年~1983年
高校生 1983年~1986年
浪人時代 1986年~1987年
大学生 1987年~1991年
就職 1991年~
転籍 2003年~
退職 2022年~
したかった作業でした。今の自分を形成している歴史を辿ることで未来が見えると思ったからです。でも結構大変なんで今まで後回しにしてた作業です。歳重ねると振り返ることが多くて大変です💦😁
2)理念設計(目的:方向性の把握)
a.5つのキーワードをえらぶ
次に以下の64のワードの中から自分にあうキーワードを5つ選びます。
4つを選びました。
あと1つ、どうしても入れたい自分自身が大切にしている言葉がこのリストにはありませんでした。「品格」です。
自分なりに「品格」は”全てのものに感謝し敬意を払い謙虚な立ち振る舞いを心掛ける姿”と定義しています。そしてなによりも優先される上位概念です。
これで「品格・本質・自分らしさ・挑戦・全体最適」の5つを選びました。
b.5つのキーワードと紐づく1)の出来事の抽出(目的:方向性の把握)
c.COMPANY Xの経営理念(目的;理念設計)づくり
先ほどのb.を参考に5つのキーワードを使って、仕事において「自分はこんな時にやりがいを感じる」「こんな状態であれば充実している」を言語化する作業です。
②所感 このプログラムを「本物」と認識
今まで自分の中に格納していた「軸」を「理念」に言語化する初日のプログラム。Day1だけで自分にはすごく刺さりました。
なぜなら30余年の会社生活で「理念」について気持ち悪さをずっと抱えて過ごしてきたからです。本質の詰まった、心揺さぶられる「理念」を持つ経営者にお会いできることはなかなかありませんでした。
私は大学で経営組織論を学ぶゼミに属し、卒業論文で「企業の社会的責任について」をドラッカー理論に基づいて書きました。ドラッカーは企業の事業活動の目的は事業活動で得たベネフィットを社会に還元することだと提唱していました。
今ではSDGSは企業にとって欠かせない標語ですが大半の日本企業はその本質を理解しないで使っていると思います。脈々とエコシステムを作り上げてきた欧米の企業文化に比べたら日本の企業文化はまだ浅いのです。それが自分が見てきた日本の企業の全体像でした。本質的な理念がないから社会的な蓄積が生まれず燃費の悪い事業活動を続けるのだと感じていました。
Day2は1,000億円にスケールする事業モデルの見極め方について学びます。
もう期待しかありません😁