関屋記念・雑感
・アヴェラーレ
中団内でしっかり脚を溜める競馬。前半45秒6‐後半46秒5の平均ラップの流れになりましたが、直線を向いて戸崎騎手が周囲を窺う余裕があるほどの抜群の手応えでステッキを使用したのは2、3着馬との叩き合いの際の2発のみ。着差以上の完勝で、一線級のマイル路線でも通用の下地を感じさせるものでした。
・ディヴィーナ
4番手のインを追走。枠の並びと展開を考えればデムーロ騎手のこの判断は結果的に正解でした。もし前走の中京記念と同様の競馬でしたら、2着はあったでしょうか…。勝ちきれませんが左回りでしたら、本当に堅実。そして再度右回りで見てみたいとも思います。
・ラインベック
好位の外。時計の出る高速馬場ですと、切れ負けは致し方のないところです。この馬の力、脚は使っています。「最高の3着」と見ます。
・フィアスプライド、サクラトゥジュール
折り合いに気を遣い、使える脚が短い両馬ですが、この4着(フィアス)と6着(サクラ)は悪い内容ではないと見ます。秋の中山開催、京成杯オータムハンデに出走してくるようでしたら、さらなるパフォーマンスアップが期待できると見ています。
・セルバーグ
逃げはしましたが、先手を奪うのに時間と脚を要しました。その影響により残り200㍍で失速。58㌔の斤量もあったでしょうが、本質的に高速馬場よりもパワーを要する馬場が向いているという印象を持ちました。中京記念のパフォーマンスはフロックではないはず。条件次第で一考します。
・ララクリスティーヌ
好位グループを追走も直線で伸びるシーンがありませんでした。マイルでも勝利を収めていますが、全6勝中4勝は芝1400㍍。この馬の本質がある意味見えた一戦ではないでしょうか。芝の1400㍍、またスプリント戦で見てみたいと思っています。
・ロータスランド
3番手追走、こちらもララクリスティーヌ同様伸びるシーンがなく、粘りも欠く内容でした。パドックから覇気がひと息に映りましたので、状態自体本調子ではなかったかも、と感じています。ですが、6歳牝馬のこれ以上のパフォーマンス向上が期待できるかといわれると……?
・アナザーリリック
レース前のアクシデント(ゲート突進により外枠発走)が全てでした。最後尾から付いて回ってきただけのレースになってしまいました。これがガス抜きなれば良いのですが。力は認めますが、近走の冴えない内容からも買うタイミングが難しくなってしまいました。