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マーメイドS・雑感


・ビッグリボン

 中団後ろで構える形、前半1000㍍57秒3のハイペースを見ながらの競馬、3~4コーナーで馬群が密集、あまり器用さのある馬でないため、どう捌くかと見てましたが、西村淳也騎手が冷静に対処。直線はこの馬らしい脚を見せました。GⅠ馬の妹、待望の重賞制覇。過去の戦績からも広々と走れるコースでさらにパフォーマンスを上げる彼女。今年、舞台を京都に戻すエリザベス女王杯。ハイレベルの古馬牝馬中距離路線、脅かす存在になると思います。

・ウインマイティー

 昨年の覇者。中団の外め、各馬の動きを見ながらタイミングを見計らってスパートしましたが、思いのほか先頭に立つのが速く、ビッグリボンの格好の目標になってしまいました。しかしトップハンデを背負っての2着。力は示しました。

・ホウオウエミーズ

 後方内で脚を溜める。ビッグリボンの後ろを確保でき、直線は彼女を目掛けて伸びてきました。速い時計にも対応できましたが、戦績からも時計を要する馬場で本領を発揮する馬。力は示しましたが、連続好走には少し条件が伴うかもしれません。

・ゴールドエクリプス

 実質最後方からの競馬、スパートのタイミングは完璧で一瞬各馬を飲み込む勢いでしたが、最後止まったのは坂もありますが、距離が主な要因と見ます。2年目の鞍上、西塚洸二騎手は完璧に近い騎乗だった思います。彼女の2代母、ハチマンダイボサツは現役時代に中央競馬で5勝を挙げ、勝ち鞍は全てマイル以下でした。夏競馬に参戦するかは分かりませんが、もし使ってくるようでしたら、芝1400~1800㍍戦でチェックしたい馬です。

・シンシアウィッシュ

 中団グループの内、直線早めに先頭争いに加わりましたが、坂の手前で脱落。戦績からも2000㍍は長い印象で、広いコースでより持ち味が生きるタイプだと思います。夏競馬を使うのであれば新潟競馬が良いのではと思います。

・ビシン

 先行勢の一角。過去の芝での好走は時計のかかる馬場条件だったため、今回の高速馬場のコンディション対応がカギとなっていましたが、先行勢に苦しい展開だったことを考えれば、内容は悪くなかったと思います。長い距離で持ち味の生きる彼女ですから、北海道シリーズの芝2600㍍戦に出走するようならチェックしたい馬です。

・ストーリア

 4コーナーでの不利が全てでした。進路を塞がれ、あれだけ立ち上がってしまっては……。直線、坂井瑠星騎手は必死に立て直していましたが、ギアが全く入りませんでした。参考外の一戦となってしまいました。

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