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アイスブレイク1:赤いボール、青いボール

お待たせいたしました!アイスブレイクの1つ目をご紹介いたします!
今日は、「対面でのアイスブレイクと言えばこれ!」という鉄板ネタであり、私の十八番でもある、「赤いボール、青いボール」をご紹介いたします!

エクササイズ概要

◆名称:赤いボール、青いボール
◆形態:対面のみ
◆内容:架空の「赤いボール」「青いボール」をキャッチボールする
◆効果:声を出す、身体を動かすことにより、からだのウォームアップができる/参加者同士が交流しながら成功体験を積み、関係性をつくることができる
◆人数:6人~10人 ※最適は8人
◆所要時間:8分程度
◆準備物:なし ※合図をするためのウッドブロックがあると望ましい

エクササイズの進め方

①立って円になる ※ファシリテーターも円の中に入る
②ルールを説明する:
ボールを持っている人は、円の中のどなたかとアイコンタクトをとり、「赤いボール」と言って、エアのボールを投げる。ボールを受け取る人も「赤いボール」と言ってボールを受け取る。このルールで回していく(やって見せる)
③「赤いボール」を全員に行きわたるまで回す
④「青いボール」を増やす旨を伝える:
「赤いボール」同様、受け渡す際には「青いボール」と言うことを確認する
⑤「赤いボール」「青いボール」を一定時間回す ⇒ ボールが誰の手元にあるかを確認する
⑥「黄色いボール」を増やす旨を伝える:
「赤いボール」「青いボール」同様、受け渡す際には「黄色いボール」と言うことを確認する
⑦「赤いボール」「青いボール」「黄色いボール」を一定時間回す ⇒ ボールが誰の手元にあるかを確認する

アイスブレイクとして機能させるためのコツ

☆疲れすぎないように時間を短めに区切る
アイスブレイクでは、参加者が楽しく、かつ、心地よく行えている状態を作ることが大切です。いくら盛り上がっていたとしても、適度な運動量になるように、ファシリテーターがガイド(≒コントロール)することが必要です。
これは、この「赤いボール、青いボール」にも、他のエクササイズでも言える重要な観点です。

☆うまくいっているところで止める(=成功させる)
「赤いボール、青いボール」では、「ボールを失わずにチームで協力してボールを回し続ける」というチャレンジが課されています。このチャレンジは、簡単そうに見えて、実は比較的難易度が高いチャレンジでもあり、参加者はどんどん真剣になっていきます。
本エクササイズでは、「みんなで一緒にやり遂げた!」という達成感が鍵となりますので、一定時間経ったら、うまくいっているところ(いわゆるボールがすべて回っているところ)で止めることで、成功という結果を場にもたらします。
このコツを聞くとやや恣意的に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、アイスブレイクとして機能させるためには非常に重要なポイントです。

☆Cheer Upの姿勢でかかわる
上述の通り、本エクササイズはチャレンジが課されており、青いボールが足された場合、黄色いボールが足された場合、途中でボールを失ってしまうことがあります。そのときは、ボールが誰の手元にあるかを確認した(結果を確認した)後、「みんなならできるよ!もう一回やってみよう!」と再チャレンジを促したうえで、ファシリテーターが観察して気づいたボールを失った原因をもとに、成功のために意識することを伝えて、もう一度エクササイズにチャレンジをします。(例:アイコンタクトをとる、ボールを渡すときに何色のボールか、大きな声ではっきりと伝える、ボールを渡すときにからだを向ける、受け取る人も忘れずに何色のボールかを言う、相手と目が合わなかったら目が合ってから渡す、など)
再チャレンジをして成功したら、「すばらしい!」などと声をかけ、その結果を一緒に喜びます^^

本エクササイズおススメのポイント

「赤いボール、青いボール」最大の魅力は、やることは大変シンプルながら、1つのエクササイズでアイスブレイクにおいて重要な複数の要素を満たすことができるという点です。

・声を出す
・身体を動かす
・参加者同士の交流がある
・一緒にチャレンジする
・一緒に達成感を味わうことで、一体感・つながりが醸成される

こころとからだのウォームアップと参加者同士の関係性づくりを一気にできる!こんなエクササイズはなかなかありませんので、極めておススメです。

ファシリテーターガイド

最後に、初めて本エクササイズを実践される方のために、ファシリテーターが具体的に発する台詞ベースで、エクササイズの進行例を記載いたします。
ポイントを押さえながら、進行のイメージをつくっていきましょう。

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それでは、まずウォームアップとして、赤いボール、青いボールというゲームを行っていきましょう。どんなゲームかというと、架空のボールを投げて、受け取ることを繰り返していきます。

やり方を説明します。
まず、円の中で、どなたかが「赤いボール」を持ちます。その方が、円の中のどなたでも結構ですので、1人の方に向けてアイコンタクトを取りながら「赤いボール」と投げます。ボールを受け取る方は、受け取る際に、「赤いボール」と言います。投げるときも、受け取るときも、ボールの種類、今の場合は「赤いボール」と言います

じゃあ、〇〇さん(指名する)が「赤いボール」を持ちます。☆☆さん(指名する)が受け取る人として、〇〇さんから☆☆さんにボールを受け渡してみましょう。(実際に投げてみる) はい、そうです!ばっちりです! ※承認する

まず、「赤いボール」をユニット内で全員に受けわたるように、渡して行きましょう。では、最初に赤いボールを持つ方は、〇〇さんでいきましょう(指名)では、始めてください。どうぞ~。 ※ウッドブロックで合図する

※全員に行きわたったら止める
素晴らしい!

みなさんアイコンタクトをしたり、体を向けて渡したりと、口の動きが見えない中工夫して実施されていましたね ※成功ポイントの暗示(マスクをしている場合の例)

それでは、難易度を挙げていきます。
次は、赤いボールと同時に青いボールを回していきます。ルールは同じで、青いボールの場合は、投げる際・受け取る際に青いボールと言います。同時に赤いボールも回っていますので、2つのボールが混同しないように回していきましょう。時々、1人の方に同時に二つボールがわたる場合があります。その際は、1つずつ、赤いボール、青いボールと他の方に渡していきましょう。 ※起こりうることを先回りして伝えることで混乱を避ける

では、〇〇さんが赤いボール、☆☆さんが青いボールでスタートしましょう。では、始めてください。どうぞ~。 ※ウッドブロックで合図する

※一定時間経ったら止める
はい、ボールを持っている人を確認しましょう。
赤いボールを持っている方? ※手を挙げながら投げかけて、手を挙げてもらう
青いボールを持っている方? ※手を挙げながら投げかけて、手を挙げてもらう
素晴らしい!
(うまくいったポイントがあれば言及する)

では、最後のチャレンジです。黄色いボールを加えます。赤いボール、青いボール、黄色いボールです。こちらは難易度が高いです。でも、みなさんならできます。ぜひ、ボールをなくさないように取り組んでいきましょう!

では、〇〇さんが赤いボール、☆☆さんが青いボール、◇◇さんが黄色いボールでスタートしましょう。では、始めてください。どうぞ~ ※ウッドブロックで合図する

※一定時間経ったら止める
はい、ボールを持っている人を確認しましょう。
赤いボールを持っている方? ※手を挙げながら投げかけて、手を挙げてもらう
青いボールを持っている方? ※手を挙げながら投げかけて、手を挙げてもらう
黄色いボールを持っている方? ※手を挙げながら投げかけて、手を挙げてもらう
素晴らしい!
(うまくいったポイントがあれば言及する)
3つになるとボールがなくなってしまうことが多いので、ばっちりですね!

さいごに

いかがだったでしょうか?
エクササイズの概要や進め方だけでなく、本エクササイズの魅力や、書籍などでもあまり言語化、あるいは、開示されていないファシリテーターの頭の中・考え方、初めての方でも取り組めるような台詞ベースのガイドを共有させていただきました。

今後は、実際にエクササイズをやっている場面の動画も併せて共有していきたいと思っていますので、ぜひそちらもご参照いただきながら、みなさまのポケットの中に、本エクササイズを加えていただけたらうれしいです!
それでは、またお会いしましょう^^