アイスブレイク0:アイスブレイクとは?
研修やワークショップのプログラムを考える際、さまざまなアクティビティを選択し、組み立てていくと思います。特に、序盤の「アイスブレイク」として、どのようなアクティビティが存在するのか、どんな場面でどのアクティビティを用いればよいのか、頭を悩ませている方・もっと引き出しを持っておきたいと思っている方、いらっしゃるかと思います。
これから、1つの記事ごとに1つずつ、気軽に使えて効果の高いアイスブレイクを紹介していきます。この記事では、まず「アイスブレイクとは何か?」について、見ていきましょう。
アイスブレイクとは何か?
念のため、アイスブレイクとは何か?について確認をしておきましょう。
さまざまな定義がありますが、私は以下のように定義しています。
アイスブレイクとは、「こころ・からだ・場の緊張を解きほぐすための
アクティビティ」のことです。
こころ・からだ・場の緊張(Ice)を解きほぐす(Break)ですね。
アイスブレイクの効用
アイスブレイクの効用としては、大きく2つあると考えます。
①参加者がその場に安心していられる:
まずは、自分がここに安心していられるという「居場所感」を感じられることは大切です
②参加者が物事に取り組む準備が整う:
メインのワークに向けて、こころ・からだの準備、参加者同士の関係性づくりを行っていくことは大切です
アイスブレイクによって、自己開示・他者の受容・自発的な言動が生まれやすくなります。
アイスブレイクを構成する主な要素
アイスブレイクには、どのような構成要素が含まれているか?
私は、3つの要素が含まれていることを大切にしています。
①お互いのことを知る
②関わり合う(インタラクション)
③さまざまな感覚を活用する
セミナーに登壇した際、「アイスブレイクには、参加者を和ませる小話的なものは含まれないのですか?」とご質問をいただきました。確かに、広義の意味では、参加者の緊張を解きほぐすという目的として、アイスブレイクに含まれると思います。
ただし、私は、場の主体は参加者であり、ファシリテーターと参加者の間で関係が生まれるだけでなく、参加者同士の間で関係が生まれるところまでを、アイスブレイクがカバーする範囲と捉えているため、上記3つの要素が含まれているアクティビティをご紹介していきます。
ご紹介するアイスブレイクについて
これまでストックしたアクティビティが手元に100以上ありますが、その中で私がよく用いるアクティビティを中心に紹介をしていきます。
なぜかというと、いろいろなアクティビティを「知っている」ことは重要ですが、ファシリテーターとして「実際に自分が使ってみて」「参加者の反応や場で起こることを感じて」「自分で使える状態になっている」ことが大切だと考えているからです。
また、自分のあり方や自分がつくり出したい場の雰囲気に応じて、「自分に馴染んでいる」アクティビティを選ぶことも大切です。いわゆる、ファシリテーターの "キャラ” もありますので、他のファシリテーターが使うと機能しやすいアクティビティも、自分には合わない・うまく使いこなせないということもあります。自分とつながった状態で、自信を持って出せる引き出しを増やしていきましょう。
さいごに
ここまで読んでいただき、早く具体的なアイスブレイクを知りたい!と思っていただけていたら、うれしいです!
私にとってアイスブレイクは、宝箱の中にある「宝石」のように大好きなものなので、分かち合うことを楽しみながら、みなさんのお役に立てたらと思っています!乞うご期待!