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公認内部監査人(CIA)合格体験記 Part I

はじめに

私は普段IT関連業務に従事している、社会人です。
先日、公認内部監査人(CIA)のPart Iを受験し、無事合格できたので、本記事では合格体験記として執筆させていただきます。

当記事を通し、CIA受験生の方にとって、役に立つ情報を発信できると幸いです。

受験前のステータス

簡単に私の職歴、および主な保有資格を紹介します。
<職歴>
・ITエンジニアとしての開発経験、プロジェクトマネジメント経験(3年)
・IT統制関連のアドバイザリー経験(4年)

<主な保有資格>
・応用情報技術者試験
・公認情報システム監査人(CISA)
・日本商工会議所簿記検定3級

内部統制関連の職歴があること、CISAを保有していることから、ある程度の予備知識がございました。そのため、CIAのPart Iの学習内容はもともと馴染みがある領域であり、抵抗は無かったと記憶しています。

勉強方法

使用した教材、勉強方法、勉強時間について紹介します。

使用した教材

私は、国際資格の大手予備校である「アビタス」が提供するCIAの通信講座を受講しております。そのため、アビタスの授業(e-learning)、教科書、MC問題集のみを活用することで、合格することができました。

アビタスの教材が非常によくできているので、アビタス受講生の方であれば、他の教材に手を出す必要は無いと思っております。私はCISA受験時にもアビタスを活用しており、アビタスに対して大きな信頼がありました。そのため、CIAの学習においても迷わずアビタスの活用を考えました。

なお私は市販の「内部監査基本テキスト」も購入しましたが、上述の通り、アビタスの教材のみで合格可能と判断し、結果的には当該テキストは使用しませんでした。

勉強方法

◾️学習の段取りについて
<インプット期>
インプット期は以下のサイクルでPartI〜PartIIまで通しでテキスト、MC問題を消化させました。
Step1)ユニット単位で講義を受講
Step2)そのユニットのMC問題を解く
Step3)間違えた問題の深掘りをする。

<アウトプット期>
アウトプット期は基本的に次の段取りで進めておりました。
・MC問題の深掘り
・模試の受験、復習

私の場合、MC問題は9割超えるまで通しで演習すると決めており、合計で4周回しておりました。

なお、模試については、MC問題を2周回した段階で受験しており、63点でした。(合格者平均を大きく下回っております)
模試は試験1ヶ月前に受講しており、少し早かったかなと反省しています。一方、点数が悪かったので、自分のモチベーションを上げる意味ではとても有効でした。

勉強時間

PartIに特化すると、合計:97時間40分(インプット期:36時間5分、アウトプット期:61時間35分)でした。

最後に

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

まだまだPart Iまでしか合格していない身ですが、受験生の方に少しでも役に立ちたいと思い、執筆をいたしました。また、他のPartも合格次第、同様の記事を執筆しようと思っております。執筆まで今しばらくお待ちいただけると幸いです。

最後に、「学習方法」に関連した補足事項を以下のAppendixで紹介させていただきます。長くなり恐縮ですが、興味のある方はぜひご覧いただけると幸いです。

Appendix

学習方法に関連した補足をQ &A形式でまとめさせていただきました。
なお、その他ご質問事項等ございましたらコメントをいただけると幸いです!

Q1.なぜインプット期でPartI〜PartIIまで通しで学習したか?
A1.CIA試験は特にPartI、PartIIが密接に関わっており、PartIの問題の中でもPartIIの予備知識があった方が解きやすい問題が出題されることがあります。そのため、PartIをしっかりと合格するための予備知識を得る目的でインプット期はPartIIまで通しで学習しました。

Q2.なぜインプット期でPartIIIは学習しなかったのか?
A2.CIA試験ではPartの垣根を超えた問題が出題されるのが前提であり、予備校が推奨する学習プランでは、インプット期にPartIIIまで学習されることが推奨されております。
一方私は、PartIIIで学習する経営学、IT、会計の予備知識がある程度ありました。特にPartI、PartIIのMC問題を解く過程でこれらの分野の知識不足が原因で回答ができなかった問題が少なかったこと、またPartIIIは範囲が膨大であることから、インプットのサイクルを回すだけで、膨大な時間が必要になってしまうと考え、私はスキップしました。
PartI、PartIIのMC問題で出題されるITや会計の知識を要する問題に抵抗がない方は、同様の戦略を取れると考えております。

Q3.インプット期にMC問題まで解く必要はあるか?
A3.私の場合、PartI、IIにおいてはYesでした。最終的にはMC問題が解けるようにならなければならないですし、授業直後の記憶が新しいうちに、どのような観点で問題が出題されるのかを理解しておくことで、学習の効果上げられると思いました。
なお、ここでは、問題を解いて正誤の記録をとるだけではなく、解答のプロセスや、誤答の理由をMC問題集にメモとして残しておきました。その結果、1周目である程度全問を通して腹落ちができていたので、2周目以降の深掘りがかなり楽に進められました。
時間はかかってしまうと思いますが、上述の通り、PartI、IIにおいてはインプット期でMC問題まで解いてよかったと思っています。

Q4.どのような観点でMC問題に取り組んだか?
A4.すべての問題に対して、各設問を吟味し、なぜあっているのか?なぜ間違っているのか?を頭で考えながらMC問題を解きました。
なお、アビタスの講座では全MC問題の解説講義がついており、講師の方も同様の観点で解説をしてくれます。
間違えた問題や自信が無かった問題は、解説講義を受講し、思考のプロセスを確認しました。

Q5.アビタスのみでPartIに合格できるか?
A5.アビタスのみで合格できます!!
アビタスのみで合格した私が言うので、ある程度説得力はあると思います。
上述の通り、PartIではCIA試験は解答のプロセスが重要でした。アビタスの良いところは、全MC問題の解説講義がついており、ものすごく丁寧に解答プロセスを説明してくれることだと思います。本番の試験ではMC問題と全く同じ問題は出題されませんが、アビタスで学習した解答プロセスを適用して解ける問題が大半でした。問題の数をこなすことよりは解答プロセスをしっかりと学ぶことが重要なので、アビタスの教材を使いこなせば、確実に合格できると思います!


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