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情報処理安全確保支援士の振り返り【午前】
はじめに
令和5年秋試験の情報処理安全確保支援士試験の自己採点結果を受けての振り返りを記事にしようと考えています。
試験結果
まずはじめに試験結果ですが、次のとおりで午前I試験で落ちてしまっています。
⚫︎午前I :56.7点 (17/30)
⚫︎午前II:76点 (19/25)
今回は不合格だった、午前I試験に焦点を合わせ、その分析をしたいと思います。
試験の振り返り
午前Iの試験範囲、合格基準
▪試験範囲
これは高度系試験共通ですが、応用情報技術者試験の午前問題から30問が選択され、高度試験の午前I試験として出題されています。
応用情報の範囲から選択されるので、試験範囲はテクノロジ、マネジメント、ストラテジスト各分野を網羅しており、その範囲から満遍なく出題されることが特徴です。
▪合格基準
6割以上が基準となるので、18問以上正当できれば、午前Iは合格となります。かつ、一度午前Iに合格できれば以降2年に渡り、共通午前I試験を免除にできるので、その点もお得です。
私の勉強内容
以下の2点に注力して取り組んでおりました。おそらく午前I対策だけで50時間くらいは充てていたと考えています。
①問題集の学習
TAC出版「共通午前I ALL IN ONE パーフェクトマスター」を購入しました。それを2〜3周程度周回し、全範囲網羅的に学習をしました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122725746/picture_pc_5051546a51ea93088a02649ade7c9a06.jpg?width=1200)
②過去問演習
皆様お馴染みの、応用情報過去問道場にて、応用情報技術者の午前試験の過去問を中心に演習しました。
上述の通り、共通午前Iは応用情報の午前試験の問題から30問が抽出されて出題される為です。
https://www.ap-siken.com/s/apkakomon.php
IPAの試験は直近2〜3回分の過去問と同じ問題は出題されない傾向があるので、直近分を避け、次の5回分を選択し3周しました。
なお、IPAの試験は過去問題と同じ問題がそのまま再利用されて出題されることも珍しくないので、過去問演習が最も効果的な学習と考えています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122726346/picture_pc_32cded36ed58db627fad3357b7addb6d.png?width=1200)
試験の出題内容
①出題範囲
今回の出題範囲ですが、例年通りテクノロジ、マネジメント、ストラテジスト各分野から満遍なく出題されており、過年度通りの傾向だったと思ってます。
②過去問流用率
こちら、TACから頂いた問題テーマ別難易度一覧より引用をさせていただきました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/122727776/picture_pc_5fdc65e7e6995245bb9947c0cef0a018.jpg?width=1200)
これを見ると、本試験では、新問が多く、過去問からの流用も結構古めの問題のみであったと、分かりました。
結果の分析
①学習内容の適切性について
1.まずはじめに、TAC出版「共通午前I ALL IN ONE パーフェクトマスター」による網羅的な学習は効率的だったと考えています。
過去応用情報で学習した内容をしっかりと思い出す事ができ、苦手分野の洗い出しが効率よくできました。
ただし、思い出すのには良かったものの、収録問題数が少なく、重点領域が網羅されてなかった印象も持ちました。
2.次に過去問道場を利用した過去問演習はあまり効果が無かったと考えてます。
<理由①>
学習した範囲から1問も出題されなかったため。上述してる通り、今回の試験ではかなり古めの過去問からの流用しかなかったため、私が学習した令和元年秋〜令和4年春試験の学習は無駄だったと思います。勿論類題は出題されていたと思いますが、この学習で30〜40時間程度使ってしまったので、コスパは悪かったです。
<理由②>
風呂敷だけ広がったものの、苦手分野の消し込みができなかったため。
上述の通りTACの問題集で苦手分野の抽出ができたのにも関わらず、その消し込みをせずに問題演習に注力してしまいました。同じ問題が出題されることを期待した為ですが、結果が伴わなかったので、無意味でした。
②学習の質について
では、私の勉強の質がどうだったのかを改めて振り返ります。
試験対策に対し全力を捧げられていたか?
→答えはNOです。
正直、過去に応用情報に合格していたことから午前試験を完全に舐めており、午前I対策は隙間時間を中心にコスパ良く効率的に進めていました。
家族とテレビを見ながらだったり、午前II、午後試験対策の休憩時間に少しずつ問題を解くといった運用をとっていました。
本質を理解して、苦手分野を潰せていたか?
→答えはNOです。
正直午前Iは過去問の流用が多いと捉えており、最悪理解ができない問題があっても、過去問を覚えればいいやくらいの認識で進めてました。
なお、テクノロジ分野の論理回路、DBの障害復旧、ソート問題、ストラテジスト分野のQC7つ道具の辺りは明確に苦手と認識していたものの、出題されないだろうと学習を諦めてました。
一方試験問題の蓋を開けたところこれら苦手分野全てが見事に出題され、見事に全問失点してます。
次回の試験に向けて
今回残念な結果に終わってしまい、正直悔しくて涙が出そうでした。。特に重点領域である、セキュリティ分野の学習は徹底し午後試験も手応えあったのに、午前Iに落ちてしまったら採点すらされない為です。
次回の午前I試験に向けて取り組みたいことは次の3点です。
①網羅的な学習を通し、知識の抜け漏れを無くす
TAC出版「共通午前I ALL IN ONE パーフェクトマスター」と同質の問題集をもう1冊購入し、各分野ごとの問題演習を徹底化し重点領域の知識はしっかりと押さえておきたいです。
②苦手分野を無くす
今回時間の都合で、苦手分野の消し込みが十分にできず、かつそのせいで大量失点をしてしまいました。その後悔があまりにも大きかったのでせめて次回は、自分が認識している苦手分野については解消した状態で受験を検討したいです。
③過去問の答えを暗記するのは辞める
たまたま同一の問題が再利用されれば良いのですが、今回の私みたいに、学習した内容が全く出題されないとなると話は別です。
正直、各分野の本質をしっかり理解できていれば問題なく通る試験ですし、答えを暗記するだけでは実務にも生きないので、このような意味のない勉強は辞めたいと思います。
最後に
次は絶対合格できるよう、今回挙げた改善ポイントを忘れないようにします!
また、時間ができたタイミングで午後試験の振り返りもしてみたいと思います。