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外国人介護士とコミュニケーション

【Zoom lesson for caregiving 始動】

フィリピンで介護を学んでいる生徒さんと、日本の受入れ施設を繋ぐ新しい学習スタイル。今日からスタートします。KAIGO CHANNELのコミュニティからボランティアの方々が集まってくれました、どうもありがとうございます!!

また、フィリピンの生徒さんからも反響が大きく、ほんの少しだけの告知でしたが、すでに10人が集まり現在は募集をストップしています。
日本側からもフィリピン側からも需要がありそうですので、あとは、どうやって仕組みを作っていくかですね。

【Zoom lesson の目的①】

このZoom lesson for caregiving の目的の1つは、コミュニケーションの仕方をローコンテクストにするです。この話題は何度も触れていますが、日本人もフィリピン人もコミュニケーションの仕方がハイコンテクストです。ハイコンテクストなコミュニケーションとは、言葉ですべてを説明せずに、聞き手の理解力や想像力に委ねる伝達方法になります。

一方で、ローコンテクストなコミュニケーションは、聞き手の理解力や想像力に委ねるのではなく、誰が聞いても齟齬のないように、話し手が、言葉でしっかり、はっきり、明確に伝えるとことです。

例えば、先日、Zoomミーティングでフィリピンの生徒さんとその受入れ施設を繋げてミーティングをしました。施設の方が生徒さんに〝日本での生活について何か心配ごとや不安はありませんか〟と尋ね、フィリピンの学生さんが〝日本での住まいはどうなっていますか?〟と質問しました。すると、このような返答がありました。

〝お住まいについては、先日ご紹介を受けた〇〇社(登録支援機関)と相談するかたちで、これから準備を整えていければよいなと思っておりますが、コロナの影響で来日の予定がわからないため、状況次第となっております〟

この上の文章ですが、日本人ならなんとなく意味が分かりますが、フィリピン人からしたら、さっぱりわかりませんね。このまま英語通訳したら余計に生徒さんを不安にさせてしまいますので、通訳に苦労しました。。これがハイコンテクストな表現です。

これをローコンテクストにした場合、まず不必要な情報を削ります。「先日ご紹介を受けた〇〇社」という情報はいりませんね。生徒さんが知りたいのは、彼らの住まいについてです。そして目的は、彼らの不安を和らげるになるはずです。私だったらこのように伝えます。

〝住まいは準備しますので大丈夫です!!来日の予定が決まったら、住まいについての進捗状況をあなたたちにも伝えますね〟

以上です。こうやって簡潔に話してくれれば、英語通訳もしやすいですし、生徒さんも理解できます。コロナなどの不確定要素があるので明言は出来ませんが、それだったら、いつまでに進捗を伝える、と言って、彼らを安心させます。

このように、コミュニケーションの仕方をひと工夫するだけで、伝わりかたが変わってきます。日本の受入れ施設の方々には特に、ローコンテクストなコミュニケーションに慣れてもらいたいと思います。

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