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いまやまさんのおはなし前編

以前働いていた保育園で、なんか色々あって人間不信となったポンコツは、

もう、誰とも話さない🙊と決め、初めて保育ではない仕事に挑戦した。

外国人学生寮のお掃除

を丁度、お友達に紹介してもらった。人間不信にもってこいのお仕事である。外国人は話通じないし、ほぼ1人で寮を掃除して帰る。

韓国人の子がいっつもキムチのカップラーメンを流しにそのまま捨てていくのが憎らしかったくらいで、気がつけば保育を離れ2年もその仕事をしていた。


箒使いはレレレのおじさん並

掃除のプロとなった頃、ポンコツはようやく


誰かと話してえな

と思った(2年かかってん)。

またいいタイミングで、前の保育園の法人の方から、別のとこに戻ってこない?と言ってもらえた。

怖かった。

エケチェンをまた触りたい、だけど、また大人とコミュニケーション取らなければならない。

だけどやってみよう!



ポンコツは竹ぼうきを置いた…

初出勤の日、同じ法人なので知っている方もチラホラいて、温かく迎えてもらった。

「この方、今山さんです。ポンコツさんと同じ流れで働く事になるから最初は今山さんに教わってね」

と言われ、紹介されたのが

今山さんである。仮名だよ!

今山さんはポンコツの一回り以上は年上のベテランの方であった。

大雑把なポンコツは、

真面目そうで、なんか怖そうだな…

と警戒していた。想像通り、仕事っぷりは

絶対A型

とにかくきちんとしていて、全然座らないし、チャキチャキ動きまくり、絵に描いたような真面目。

大雑把なポンコツは、今山さんに教わることが苦痛で、帰る頃にはいつも

こうなる

2年間無言で掃除をしていたポンコツには猛烈なリハビリである。

1ヶ月くらいたって気付いた。

今山さんは子ども達に対してもとても真面目だ。

ポンコツの保育スタイルは常に、子どもと同じレベルで行われている。笑


精神年齢同じだYO!

しかし、今山さんの保育は


緊張するて

大人にも、3ヶ月のエケチェンにも何も変わらず、すこぶる丁寧に接しているのであった。

ポンコツは驚いた。

今山さんの真面目加減に。

しかしある日…

他のスタッフの方に、

「今山さんて本当にきちっとされてる人ですよね」

と聞いたら、


え!!

あの今山さんが…マンタを…?!!



ちょ!!!


「いいですよ。マンタですね。」

とすぐにスッと立ち上がり


持ちネタ…??

真面目な顔でマンタの真似をしていた。


2ヶ月くらい経った頃、

ポンコツは今山さんが大好きになっていた。


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