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Photo by
mamepress
しんがぽーるで物騒な車に乗る羽目になったポンコツ中編
ひとつお伝えしておきます。
バレているとは思いますが、ポンコツの記事は、全てノンフィクションです。残念ながら、ノンフィクションであります。
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外から英語でやり取りする声が聞こえてきて、
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と音が聞こえてくる。
落ち着け。
とにかく隠すんだ。
ホテルのバスタオルってなんか、やけに長いけど幅は短い。(わかる?)
つまりこうなるか
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もしくは
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となるしかない。
だけど迷っている暇も無く、
ガチャーン
と扉は開かれた。
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2人がかりで開けてくれた。ポンコツは浴室の隅っこで
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と小さな声で言った。
尻を犠牲にした。
家族はみんな笑っていた。
そうしてシンガポールの夜はふけていった。
その後の、シンガポール旅行はツアーだったので、とても平和に楽しく過ぎて、
あっという間に帰国の日となった。
部屋を出て、父がフロントにチェックアウトをしに行った。
母と姉はホテルの一角にあったお土産を見ていた。
その時、全ての荷物をロビーの片隅でポンコツが守っていた。
そう。ポンコツが1人で荷物番をしていたんだ。
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ポンコツのもとに、1人の外人さんが話しかけてきた。
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そして英語で、テレフォンどこ?みたいなことを聞いてきた。
ポンコツは意気揚々と、
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テレフォンだったらあっちいってこういってあの辺にあったよー
と片言の英語で教えてあげた。
すると、その外人も笑顔でthank youthank you!
と言って去っていった。
しばらくして、チェックアウトした父が戻ってきた。
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「…おいポンコツよ!父さんのバッグがない!」
「全員分のパスポートが入ったバッグがないぞ」
…後編へ