好きな曲を語る
こんばんは、ジャッコです。
投稿しようかどうか迷いましたが、「あなたの大好きな曲について教えてください」というキャンペーンをやってるので、乗ってみたいと思います。
中学3年生くらいから色々と音楽を聴き始め、19歳の時にテクノでDJを始めました。クラブでも何度か回してましたが、今は専ら自宅DJです。
そんな自分を変えてくれた3曲を紹介したいと思います。
3曲以上でも良いとの事ですが、曲というよりアルバム単位になりそうなので、3曲に絞りたいと思います。自分にとっては丁度良いくらいです。
PIZZICATO FIVE/陽の当たる大通り
高波敬太郎氏が脱退してから出た曲。アルバムでは「OVERDOSE」というアルバムの最後に収録されています。このアルバムを聞いた時に、まず感じたのは「まるで1冊の本を読んでる様な物語のあるアルバム」と感じて聞いていました。統一感と全体の曲構成が素晴らしいです。
高木完氏がゲストでラップ参加した「自由の女神」、代表曲の最終章とされた「東京は夜の7時」のハウスリミックスなどなど、ポップスにロック、ラップまで幅広い音楽ジャンルを1つにまとまってて、アルバムの完成度は素晴らしいの一言に尽きます。
そんなアルバムの最後に収録されている「陽の当たる大通り」は衝撃的過ぎました。シングルとしても発売されていますが、ベースラインが若干アルバムと違います。後、アルバムバージョンはかなりのロングバージョンになってます。
さて、この曲何が衝撃的だったかと言いますと、リズムは完全にヒップホップ。でも、上に乗っているメロディやベースライン、ホーンの音…そして、明るくて、洒落た歌詞…
「死ぬ前にたった1度だけでいい、思いっきり笑ってみたい」
当時、行きたくなかった工業高校に進学し、鬱々した学生生活を送っていたのですが、この曲で明るい生活が送れたら嬉しいなぁって思っていました。
友達はあまり出来ませんでしたが、一生涯付き合える友人ができました。その人は地元で頑張っています。この友人と高校卒業後、夜中に車でドライブしていた時、ちょっとしたくだらない話で思いっきり笑わせてもらいました。
その時、自分が運転していたのですが、田舎の田んぼが広がる様な道なので、笑いが堪えきれず、路駐して10分くらい笑ってました。
肝心な話の内容を忘れてしまったのですが、本当に思いっきり笑わせてもらった話で、ずっと笑ってたのは覚えてます。
もしかしたら、まだ先は長いですが、「思いっきり笑ってみたい」と言うのを始めて経験できた瞬間でした。
その友人と別れた後、この曲が思い浮かんで、夜中にしばらくループして聞いていました。
この曲みたいに恋人とか、陽の当たる大通りとかではない、友人で夜中の田んぼが広がる道という全く違うシチュエーションですが、かぶる様なエピソードがあったのは嬉しかったです。
曲自体も先に記載した通り、すごい作りになっていまして、ポップスとしても非常に聞きやすいですし、曲単体としてもおすすめしたいです!
余談ですが、最近、何かとお騒がせしている小山田圭吾氏がOVERDOSEの2曲目でアコースティックギターでゲスト参加してます。
電気グルーヴ/DISCO UNION
ファンの間でもあまり人気の無い曲なのかなと思いつつも、ライブでたまに演奏してくれて嬉しかったりします。
この曲が入っているアルバム「VITAMIN」の2曲目に当たります。
1曲目の「HAPPY BIRTHDAY」ですでに「かっこ良すぎる!しかも、スチャダラパーの曲、サンプリングしてるよ!」とかなってたのですが、その次の曲が自分を変えてくれました。
自分は電気グルーヴの曲を「テクノ的にアレンジした日本風のポップス」と捉えていて、決して「テクノ」というジャンルとして捉えていません。打ち込みを駆使した日本の音楽市場をしっかり把握した上でのハイクオリティなポップスを提供してくれる素晴らしい2人組です(当時は3人組ですね)。インスト曲も含めて。
さて、紹介したいDISCO UNIONです。
歌物ですが、前奏が長い!でも、それがいいんです。どんどん重なっていくパーカッションの音が気持ちよく、歌に入る前に「どんな音が来るんだろう」とワクワクしながら聞いていまいた。
歌詞は英語ですが、日本語に訳せば「ディスコユニオンの中に入って、心を開いて、邪念を払って、ベースラインに身を任せて俺たちと楽しもうぜ!」こんな感じです。
これって、完全にロックンロールじゃね?って聞いた当時の疑問が出たのですが、ディスコを楽しもうと思ったら納得できます。それを、テクノ風にアレンジされ、曲も面白いです。「D・I・S・C・O DISCO!」というトランシーバーで綴りを話、その後女性ヴォーカルの声のDISCOの声が心地よいです。
そして、当時はいわゆる「歌物」ばかり聞いていたので、電気グルーヴみたいな前奏が長い曲とか、インストだけの曲に触れていなかったので、そんな自分にとって、初めて「本格的なテクノを聞いてみよう」となった1曲になりました。
本屋に行き、remixやstudiovoiceなどを立ち読みまたは購入し、テクノについて何とか情報を得て色んなテクノのレコードやCDを聞き始める事になり、後にDJをやるきっかけにもなりました。
なぜかエレキングは自分の地元には売ってなくて、残念な思いはしましたが、TVBros.の関東版を定期購読し始め、音楽特集の場所のテクノの部分と石野卓球氏の連載で紹介したJ-WAVEで流したDJの曲は毎回チェック、テクニーク等で通販で購入してました。
それから、テクノのレコードが手元に増えてきてDJを始める様になりました。
尚、ご存じの人もいるとは思いますがこの曲のタイトル、あの有名中古レコード屋の名前から取った物です。
スチャダラパー/ヒマの過ごし方
スチャダラパーの3枚目のアルバム「WILD FANCY ALLIANCE」の2曲目収録されてます。
1曲目のインスト曲「プロロローグ」のタイムショックネタ、前回のアルバムで参加した谷啓をサンプリングしたインスト曲にも、かっこよさを感じたのですが、この曲に関しては哲学的な何を感じました。
ヒマってなんで悪いのか?考えさせられました。
自分はヒマな時間が大好きで、ぼーっとしているのが好きです。
それについて突き詰めて、BOSE氏が単独でラップをしているのですが、このラップの落差が凄く、ファミコンしたり本を読んだりしてヒマを過ごすと言ったり、「ヒマはダメか!悪いのか!そんなに嫌か暇が!」というのは突き刺さりました。
終いには、この世の多くのデカいものの発想自体ヒマの賜物とかで、大仏、ピラミッド、巨乳、万里の長城…この世のデカい物の発想自体ヒマの賜物なんてラップされてます。巨乳はヒマの賜物なのでしょうか?今でも疑問です。成長ホルモンですから、女性で胸が大きくなる人はいるかと…
たしかにこの世の海の塩の1%を集めようとして何千トン物塩を集めた人がいたとかいないとかという歌詞があって、実際に調べたらいました。
これについては、今でも考えさせる部分が多く、ただヒマなだけじゃ人間は何も発達しないなぁ…何か出来る事があったらやっておきたい。でも、面倒くさい!ってなるし、自分は現在、資格取得に向けて勉強中ですが、ヒマを持て余す時もあります。
「ヒマを見つけて、ヒマを知れ、ヒマを生き抜く強さを持て」と言うのは自分の中では名言で、最後に「一生、棒に振るぐらいのヒマとゆとりを持って進もう、人の数だけヒマがあるのだ、それこそ当たり前のことなのだ」そして、オチでアニ氏の「イ~ジ~」と言う言葉。かなり突き刺さりました。
確かに人それぞれヒマがある訳ですが、本当にイージーな考えではあるのですよね。
暇になったら、何をすべきか…未だに考えさせられます。
自分の場合は先に述べた通り、資格取得の勉強中ですが、休憩中の暇をどう過ごすか、効率の良い過ごし方は無いのか?なんてちょっと思ったりしますが、暇は暇です。ゆっくり、休んだり、好きな事で時間を潰そうとしております。
当時のスチャダラパーの歌詞は、彼らの日常を面白おかしくラップにしているところにも共感できた部分も多く、好んで聞いてて、今でも普通に聞いています。他のラッパーと違って字余りが無い韻を踏みながら聞きやすいですし。
それにこの3人の個性もたまらなく好きです。
ちょっととりとめのない紹介になってしまいましたが、参考程度にお願いします。
賞は狙っていません。誰かに自分の思いが伝わってくれたらそれでいいです。
と言う訳で、トップページに紹介されていた「好きな曲を3曲語る」について書いてみました。
人生を変えてくれたという趣旨からは離れた部分が大きいですしね。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
※2021/10/19 余談:読み直してみて思ったのですが、アルバムの2曲目なのが自分で不思議に思いました。スチャダラパーの場合、オリジナルアルバムの1曲目は必ず短いインスト曲から始まるのがお決まりです。