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自家培養軟骨移植術とは

簡単に言うと、自身の軟骨を採取し、採取された軟骨を培養してもらい、培養され増えた軟骨を損傷した箇所に移植する手術です。
※写真は私の軟骨移植の写真。

詳しい説明がありましたので、抜粋してご紹介します。軟骨組織はケガなどで一度損傷を受けると自然には治らない組織です。軟骨組織には血管がないのです。手を切ったり、骨折した場合には出血が起こります。血液の中には、傷を治すのに必要な様々な細胞が含まれているうえ、細胞を増やすための栄養(成長因子あるいは増殖因子と呼ばれます)も含まれているのです。これらの成分が傷を治す働きをしています。しかし、軟骨組織にはもともと血管がありません。したがって、軟骨組織が損傷を受けても、それを治すための細胞も、細胞を増やすための栄養も供給されないので、軟骨は自然治癒しないのです。このように、自然に治ることが難しい軟骨組織ですが、軟骨細胞には増殖する能力があります。そこで、軟骨組織の一部を取り出し、軟骨細胞が増殖できるような環境を整えて作られたのが自家培養軟骨です。そして、軟骨欠損に自家培養軟骨を移植することで修復が期待されます。
株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングホームページより一部抜粋)

その滑らかさはアイススケートで氷上を滑る際の10倍!!
軟骨は、骨の表面を覆っている厚さ2~4mmの層、軟骨細胞のまわりにコラーゲンとヒアルロン酸、プロテオグリカンからなる器質が存在し、そこにおよそ80%の水分を含んでいる。その主な役割は、衝撃を吸収することと、滑りを良くすること(正常な状態の関節軟骨の摩擦係数は0.002~0.005ときわめて低く、氷上を滑るスケートの1/10ともいわれている)。軟骨の特徴として、細胞成分(軟骨細胞)が乏しく、血管や神経がない。このため軟骨は一旦損傷されると、自然に元通りに治ることは難しく、徐々に変形性膝関節症へと進行する。
ビ・ブラウン社ホームページより)

どこで手術が受けれるのか?
どの病院でも手術が受けられるということではないそうです。都道府県別で一覧になっているサイトがありましたので、次の病院一覧をご参照ください。私は症例数が全国で一番多い、千葉県鴨川市の総合病院で受けました。外来は東京都の京橋にサテライトクリニックがあるので手術の時だけ行きました。
自家培養軟骨移植術が受けられる病院一覧

人によって様々!
私が受けたのは自家培養軟骨移植術だけでなく、エックス脚だったため大腿骨遠位骨切り術も併用しました。軟骨の状態によって、様々な術式や組み合わせがあるようなので、まずは医師としっかり話をすることが大切だと思います。

まだ始まったばかり!!
自家培養軟骨移植術は2013年から開始された導入間もない手術です。聞いた話ですと全国での症例数はおおよそ800症例ほどだそうです。因みに、人工膝関節手術は年間80,000症例以上だそうです。まだまだ、これからの手術でもあるとも言えますね。

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