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字幕のあるポケカ交流会のこと

お疲れ様でございます。
郡山でポケモンカードをしていたり要約筆記者として活動していたりするハナシチです。
もいもいさんからご依頼があり、改めて字幕のあるポケカ交流会のお話をまとめていきたいと思います。


交流会までの経緯

私は郡山市で要約筆記者として10年近く活動しています。
その中でずっと気になっていたことがありました。
それは要約筆記者なのに聴覚障害者と関わりがないことです。
確かに事前の打ち合わせや資料のやりとり、たまに中途失聴者・難聴者協会との交流会もありましたが、本当にごく稀で、さらにはコロナ禍が始まり、ますます関わりは減っていきました。
ろう者は手話サークルに行けば会えます。
では中途失聴者・難聴者とはどこで会えるのか?
ずっとずっと気になっていました。

時は2019年5月、映画『名探偵ピカチュウ』が公開されました。
ポケモンはゲームボーイの赤を遊んでからずっとファンです。もちろん小学生の頃にはポケモンカードでも遊んでいました。
大人になってからはゲームにもカードにも触っていませんでしたが、ポケモンはずっと生活のそばにありました。
私は4人きょうだいです。
4人揃ってポケモンも映画も大好き。
公開されてから姉と妹と私の3人で観にいきました。
映画が最高傑作なのは言わずもがな、鑑賞後に私の目に飛び込んできたのは映画パンフレットのプロモカード。
そう、パンフレットにポケモンカードがおまけでついていたのです。(何のカードだったかは忘れちゃった!)
そのカードを見た瞬間から懐かしい感覚が込み上げてきて、そうだ、家にもポケモンカードたくさんあったよな、と家捜しが始まりました。
しかし以前遊んでいたカードは見つからず。
どうしても遊びたい!おもちゃコーナーに行けばあるだろうか、と郡山駅前のヨドバシに向かうとそこにはたくさんのカードが並んでいました。

いわゆる500円デッキ

スターター!これさえあればポケモンカードが遊べる!と姉を巻き込んで再びポケモンカードで遊び始めました。
2020年に姉が他界してからは対戦相手を求めて単身ジムバトルに挑んだのはまた別の話。
今現在に至るまでポケカにハマっています。

話は戻りまして、聴覚障害者に出会うにはどうしたらいいか考えました。
交流会を企画してはどうか。
でも人を呼ぶためには何か目的がなければ集まらない。
勉強会を開催してはどうか。
当時はコロナ禍もあり、Zoom講座を開講。
人は集まったけれども、私が一方的に話すだけでこれは交流会と言えるのか?この次は?講師はずっと私?
と、だいぶ行き詰まってしまいました。

聴覚障害に関わるものとして悩む一方、ポケカはコロナ禍で需要が一気に高まり、ブームはかなりの熱を帯びていました。パックもだんだんと買えなくなっていったのもこの頃です。
土日が要約筆記の活動で潰れながらも、合間を縫ってイベントには参加していました。
ポケカイベントの中には公認オーガナイザーによる自主イベントもあります。
公認オーガナイザーとは年に一回試験が行われ、合格すればポケカの普及のために公式から支援を受けながら自主イベントを開催できる資格です。
この自主イベントに参加したり大きなイベントに参加したりしているうちに、友達がめちゃくちゃできました。
自分でも驚いています。人と関わるの、こんなに好きだったのか。
たくさんの刺激を受け、自分でもポケカイベントをやってみたくなりました。
資格があれば公式の支援が受けられるだけで、ポケカイベント自体は誰が開催してもいいのです。


このとき、ハナシチさんにデンリュウ走る。


要約筆記とポケカイベントを合体させちゃえばいいじゃん


このカードはexスターターセットホゲータ&デンリュウに入っていますよ

字幕のあるポケカ交流会開催が(脳内で)決まりました。

当日までの経緯

このあとは以前の記事にも書いた通りです。

交流会のようなイベントをするときには、目的を作った方が人は集まりやすいです。
この日こういうイベントがありますよ、誰々のためのイベントですよ、と目的さえ作れば参加しやすいと考えました。
聴覚障害者を持つ大人はどこに潜んでいるのか全く見当もつきませんが、子供ならばきこえ子育てサークルもいもいさんにいる、と目星をつけてメールフォームからメッセージを送信しました。
ものすごくドキドキしましたが、結果的にメッセージを送って良かったと思っています。
子供を巻き込めば必然的に親も巻き込めます。
我々の活動も知ってもらえるいいチャンスだな、とかなり有頂天になっていました。
日にちを決めスタッフを集め、必要な備品を揃えて当日を待ち構えていました。

当日のこと

2023年7月9日。事前の参加連絡は子供5名。
どんな子たちが来るのだろう?とワクワクしながら待っていました。
当日は要約筆記こおりやまから字幕スタッフ2名、有志のティーチングスタッフが2名参加してくれました。
福島からも応援が駆けつけてくださり、最終的な参加者は20名となっていました。
子供たちはファミリーセットを持ってきたり貸出デッキを使用したり、ルールがあいまいながらも楽しんでいる様子が見られました。
大人たちも子供たちに寄り添いながらルールを丁寧に説明し、手話がわからないなりにジェスチャーや指差しでカードの遊び方を説明していました。
子供の数こそ少なかったものの、大人も子供も、聴覚障害者も聴者も一緒の空間にいたことはすごく大きな意味があるように思います。
ポケカの先輩たちからたくさんおみやげをもらい、最後のじゃんけん大会では子供たちは大興奮でした。
もらったカードで家族と友達とたくさん遊んでくださいね。
温かい気持ちになりながら私もたくさんのおみやげを抱えて家に帰りました。
このとき考えていたことはまたイベントやらなければ!の一心のみです。
またイベントに遊びにきてくださいね。

これからのこと

さて、またイベントをやりたいと思ってはいますが、ハナシチさんの体が空いていません。
要約筆記こおりやまは9月から郡山市要約筆記者養成講座が始まります。こちらの講師を担当しています。
また情報保障の派遣依頼もあり、なかなか土日のどちらかでイベントを考えるのが難しいのです。
とりあえず9月9日のもいもいさん講演会にはハナシチさん保育ボランティアとして参加します。
そのときプチ交流会ができたらいいかな!
絶対第二回字幕のあるポケカ交流会は実施しますので、みなさん練習をして待っていてください。

与太話

おわりに。
この字幕のあるポケカ交流会にご協力くださったみなさま、参加されたみなさまに改めて感謝申し上げます。
私一人では到底イベントはできません。
今後も返せるものはほとんど何もありませんが、みなさんとイベントを盛り上げることができたらいいなと思っております。
聴覚障害のあるなしに関わらず、子供の成長には大人の見守りが必要不可欠です。
特別な技術はいりません。寄り添うことが大事だと思っています。
私は独身で自分の子供はいませんが、亡くなった姉が子供との関わりを大事にする人でした。
その意思を受け継いで今の私がいます。
いつか字幕のあるポケカ交流会が子供でいっぱいになるのが私の夢です。

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いただいたお金はiPad購入の資金にします。
iPadはイベントで使用したり情報保障に使用したりします。

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