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#013 1枚の絵

#日経COMEMO #NIKKEI  2023年7月30日 朝刊 文化
約1700字

<すぎ>
1枚の絵にまつわるドラマを見るようでした。
出てくる人の表情や部屋の様子まで目に浮かぶエッセイ。

<ことば>
額(がく):絵の額縁(がくぶち)
縁(えん)を切る:別れる 関係が無くなる
鴨居玲(かもい れい)
伯母(おば):筆者から見て、親の姉。親の妹の場合は、叔母(おば)の漢字を使う。 伯父、叔父も同じ
タニマチ:(谷町)相撲の力士や歌舞伎の俳優などの特別な後援、援助する人。ひいき客。
地元ではちょっと知られた資産家:その地域の人たちには、結構有名なお金持ち
お察しの通り:はっきり言っていないが、たぶん想像したと思うけれど
真筆:本物の絵
実家を処分する:両親が亡くなり、使わなくなった家を売りに出したり、取り壊すこと
真贋(しんがん)鑑定:本物かどうかを専門家に見てもらう
贋作(がんさく):にせもの
節穴(ふしあな):木の板の枝の部分が丸く抜けて空いた穴。目のように見えるがただの穴。見る能力がないという例えの表現。「お前の目は節穴か」
言い訳(いいわけ):ポスターであったことがわからなかった理由
タッカー:木や布に使う大きなホッチキス(ステイプラー)のような道具
間近(まぢか):とても近い距離
内面(ないめん)を抉(えぐ)るような:心の中の暗い気持ちを、手でつかんで無理やり出してくるような
初頭(しょとう):初めのころ
晩年(ばんねん):父が高齢なったころ
借金(しゃっきん)のかた:お金を借りて返せない場合、代わりにあげる大切な物や高額な物。担保(たんぽ)、抵当(抵当)
一目(ひとめ)見て、引き込まれる:見てすぐ、とても好きになる
焦点(しょうてん)の定まらない瞳:どこを見ているのかわからない目
くだを巻く:お酒を飲み、かなり酔っぱらっている状態
自死(じし):自殺
穴が穿(うが)たれる:穴が開いていて、その先に暗くて深い空間がある様子
「絵」に責任(せきにん)を押し付けるわけではないが:その後の次々と起こる事件はその「絵」が原因ではないが
実家を整理する:実家を処分する と同じ
処分する:手放す、売る、捨てる
いわく:(曰く) 隠されているが、色々な事情や理由があること
気休め:ちょっとの間、気が休まるような言葉。なぐさめの言葉
未練(みれん):今でも「絵」に対して様々な気持ちを強く持っているので、簡単にそれを忘れたり、諦めたりすることができない気持ち
荷物を下ろす:気にかかっていることや、心の重荷になっていることなどを解決し、少しずつ忘れていくこと。


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