母乳育児とベビーウェアリング ~世界母乳育児週間に寄せて~
1. 世界母乳育児週間と10stepsプロジェクト
8月1日~7日は世界母乳育児週間です。これは1990年にユニセフとWHO(世界保健機関)が定めたもので、毎年、世界170カ国以上で母乳育児の促進と乳児の栄養改善を目指した取り組みが行われています。
日本ベビーウェアリング協会(JaBA)は、TEN STEPSプロジェクトを応援しています。お母さんが母乳について大変な苦労をしたり辛い思いをしたりすることがある背景に、WHO/ユニセフのTen Steps(テン・ステップス)to Successful Breastfeedingに沿ったケアの有無が、影響していることはあまり知られていません。
2. 授乳と抱っこ
ベビーウェアリング(抱っこ)についても、どこで出産し子育てをしても快適な抱っこの支援が受けられるとは言えないのが現状です。
「授乳と抱っこ」これは赤ちゃんの基本的なニーズであり、生まれたその日から行われる、赤ちゃんとの日々の暮らしの営みです。
ヒトの母乳は、他の哺乳類と比べて脂肪が少なく乳糖多いことがわかっており、生まれながらにして頻回授乳を必要とします。だから「胸に抱っこして、赤ちゃんが欲しがるときに欲しがるだけ授乳する」というのが古来からの、人間の子育てのスタイルでした。
3. 家族をつなぐ抱っこ
抱っこ(ベビーウェアリング)が快適にできると、様々な観点から母乳育児の助けになります。
心地よい抱っこは、母乳分泌に関与するオキシトシンの分泌を促します。またベビーウェアリングしながら赤ちゃんと過ごすことで、赤ちゃんのサインを読み取りやすくなるかもしれません。赤ちゃんをなだめるのが容易になるとママの気持ちも楽になります。また、パパがベビーウェアリングを快適にできるようになると、父子の絆を深め、ママはゆっくりと休息をとることができます。また心地よいベビーウェアリング姿勢は、消化を助けます。
母乳育児と抱っこ(ベビーウェアリング)の支援が、効果的に行われることで、親子が「より」幸せに、かけがえない日々を過ごすことができるでしょう。それぞれの親子に寄り添った「授乳と抱っこの支援」が、世界中に広がりますように。
~参考文献~
1)大山牧子:10母乳の生化学・免疫学.NPO法人日本ラクテーションコンサルタント協会 母乳育児支援スタンダード第2版 医学書院 p119、2015
2)牧野すみれ ちょっと理系な育児 母乳育児篇 京阪神エルマガジン社、p30-33
#世界母乳育児週間 #ベビーウェアリング#母乳育児 #広がれTenSteps
この記事を書いたのは、JaBA 理事の森木です!
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JaBAでは、安全で(事故を防ぐ抱っこ)、親子双方の健康を守り発達を促す、親子の絆形成を促し心を育む”抱っこ”を啓蒙する活動をしています。
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