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感じるタイ語🇹🇭#27 今更の「鬼滅の刃」と「阿修羅」
タイ語の中にサンスクリット語由来を見つけると興奮する質の私です。サンスクリット語由来の言葉はそのまま日本語の中にも語感を残して使われているものが多いからです。楽しい!
先日ふと、え、鬼滅の刃のタイ語「なんとかかんとかアスン」(うろ覚え)の「アスン」って阿修羅じゃない?!
と思いついたので、娘に聞くと、流石に阿修羅を知りませんでした。(タイ人)
ではアスンって何?と聞くと、それは「鬼、みたいな…」ということで、そうそれはきっと阿修羅!
【阿修羅】あしゅら
インド神話で、戦闘を好む鬼神。仏教に入って、仏法の守護神。また、六道の一つ。
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ということでお題の「鬼滅の刃」をタイ語で!
ดาบพิฆาตอสูร (daab-phikhaat-asuun) ダーb・ピカーt・アスン
です!ダープ・ピカート・アスン!
まず、ดาบ ダーbは「剣」、ですね。剣なんて普段使わないので(当たり前)、刃物系は何でも มีด ミーt 「包丁」と呼んでました。「鬼滅の包丁」www 台所みが一気に!🤣
พิฆาต ピカーtは「殺す」という方面のワードで「虐殺する」(書くだけでなんか怖い言葉ですね)、一斉に成敗する、滅亡させるというようなニュアンスで「滅」の転訳としてこのワードなのでしょう。🗡️
そして私が勝手にアガっているอสูร アスン!鬼!👹 これ、スペルの末子音がร(R音)で、特殊スペル、サンスクリット語の匂いがします。こういうワードにときめきがちな私です、ではなく、意味は「阿修羅」ですね。調べたら、サンスクリット語とパーリ語が由来とのこと。英語でも調べたら、ยักษ์は鬼だけどもgiantで「巨人」のニュアンスが強く、อสูรはdemonでもう少し「悪魔」「鬼神」的な意味が強いようです。
ので、それをまとめて「鬼神を滅亡させる剣」=「鬼滅の刃」!翻訳って改めて、着地側の言語の造詣の深さが大切だなあ、、、と思わされます。「鬼滅」の「鬼」からยักษ์(巨人、的鬼)だけではなく、อสูร(鬼神、的鬼)とか他にも選択肢があることを知っていないといけない。かっこいい。。。
で、阿修羅の話から、サンスクリット由来の言葉についてなのですが、ガネーシャはタイ語で。。。って、このままだと一生話し続けてしまいそうなので、一旦この辺で。
あ、最後に私が鬼滅の中で一番好きな一コマを!
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小学生も読んでる/観てる漫画なのに漢字熟語の圧すごっ!!!という衝撃と共に、色々、無意識に他人や環境のせいにしていることってあるな、と何かとこのコマが思い浮かび身に積まされる昨今です。ってまだ漫画もアニメも最後まで完走していないのに、このコマだけでだいぶ感動できる名作!
みなさん、鬼滅の刃って読まれましたか?(改めて今更な質問で〆)
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