岸田さんは辞めるべきかどうかに対する、精神疾患者の超個人的かつ勝手な意見
政治資金パーティー問題で、政治とカネのうんぬんご取り沙汰され、自民党の39名が処分された、例の件について、超個人的な意見を簡単に述べる。
現状あきらかになっている点については、他に詳しい方がいるのと、自分の症状的にあまり興味はないので割愛させていただく。そのうえで勝手に意見を述べることを留意していただきたい。
最近はもっぱら、「岸田首相も責任を持って辞めるべき」という意見が世間の声として、ニュースで取り上げられる。この、何でもかんでもすぐ責任、何でもかんでもすぐ辞職させる流れに対して、個人的には大きな疑問を持つ。
役職を退くということは、ある程度の権威や地位、権限を降りることであり、自分に対する罰や、責任を取る一つの方法であるのは確かに間違いがない。しかし、その組織や関係者にしてみれば、原因究明と再発防止に努めることが第一ではないかと思う。政党が内閣を決めるうえでの重要な要素である以上、私達国民も関係者ではあるので、原因や再発防止策がどうなっているかにもっと目を向けてほしいと思う。「岸田さえおろせば、安倍派さえ撃退できれば終わりなんだ!」って単純に片付けないほうがいいのでは、と思う。
たとえばの話をすると、岸田さん自身が完全にアウトな考え方を持って、岸田さんも政治資金パーティーに関わってたなら、それはもう岸田さん自体が膿なので、早々に他の膿と一緒に膿抜きされるべきである。ただ、今回調査をしたところ、岸田さんはその対象ではなかったので、おそらく直接関与はしてない。(違ったらごめんなさい)
直接関与してない場合も、監督責任がある的な理由で、党員の管理がなってない責任がある、という話は確かにある。だが、政治とカネの問題に見れば、今に始まったことではなく、少なくとも安倍首相の時代には、安倍さんが辞めるよう言わなければいけないほど横行していたということだろう。それより前も遡ってみれば、政治と金事件は起こるものである。岸田さん一人が背負える責任ではない。岸田さん一人に全部を投げつけてスッキリした顔になるんだと思っている人は、本当にお花畑なんだろう。
これは根本的に、民主主義、資本主義の仕組み自体に、カネ優位があるので、金があるところに人が集まり、権力が強くなっていく基本原理に基づくものではないかと思う。まあそれでもルール違反はだめなんだが。本当に原因究明を進めていけば、この基本原理に疑問を呈しつつ、再発防止の枠組みがさらに取られるべきである。
今回の場合、岸田さんが責任を取って、いきなりはい辞めますでは良くないように思う。問題はまだ明らかになっただけで、再発させませんという発信は国民に届いていない。このもやもやが残ったままさっさと辞職して、再発防止策や跡の掃除は他の人に丸投げをするほうが責任を取れていない。
岸田さんの考えはよくわからないが、(よく調べられてないので)問題ある党員を排除してはい終わりです、にしてほしくない。今後どう再発防止して政治の信頼を回復していくのかの考えを聞きたい。
精神疾患で言えば、問題ある党員の処分は、ただ薬を処方し、対症療法をしただけである。なぜ疾患が起こったのか、再発しないように、今後どの様に生活しなければいけないのか、それを考えて根本治療をしなければいけないと思う。