第1期麻雀リーグFC観戦記・第16節

こんにちは。麻雀リーグFC広報部です。ついに9/11(日)より対局がスタートした第1期麻雀リーグFC。第1期麻雀リーグFCは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合のチーム戦です。

本日は11/2(水)に行われた第16節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

第1試合A卓

ここが注目ポイント!

レギュラーシーズン折り返し、下位3チームは熾烈なボーダー争い。前節+150Pで連勝のGENESISはリーダーのYukiちゃんねる選手が節跨ぎの3連投の1試合目となった。

試合経過

開幕は縦鳥千波選手お得意の鳴き麻雀から先制、門前手役型の咲楽めい選手が追従する形で試合が進む。その後、攻勢となったYukiちゃんねる選手が台風の目となり初音舞プロが巻き込まれる形に。南3局で咲楽めい選手がYukiちゃんねる選手を捲って2着、縦鳥千波選手は東場の倍満のリードを守ってトップとなった。

勝負を分けたハイライト

ぶら下げられたニンジン🥕(東1局2本場=あさひなライジングサン・咲楽めい選手)

東1局2本場、10巡目。咲楽めい選手は8mツモでテンパイ、三色同順を確定させる9pではなく打・北から6,9p待ちのノベタン待ちを選択した。このリーチの一発目に初音舞プロが引いてきたのは入り目の8m、一歩間違えば放銃だったこの牌は縦鳥千波選手の有効牌。縦鳥千波選手も8mポンから4-7s待ちのテンパイとなる。緊迫した三者の争いは早期決着。ポンの次のツモ山は6pで咲楽めい選手のツモ和了り。裏ドラを乗せた2200-4200でラス目からトップ目まで抜け親を迎えた。

カンカン照りの秋空(東2局=マーライオンズ・縦鳥千波選手)

東2局5巡目、Yukiちゃんねる選手が7sのポンから先行。配牌のドラ暗刻からタンヤオドラ3ではなくトイトイドラ3を狙う。14巡目にYukiちゃんねる選手は7sを加槓。するとこの槓でさらに手牌の対子にドラが乗ってトイトイ、ドラ5(6)のイーシャンテン。次巡、縦鳥千波選手はカン2pを引いてテンパイ。打8mで2-5s待ちのリーチをかける。表示牌に中張牌が並ぶ親リーチに他家はタジタジ。ここにYukiちゃんねる選手はドラの4枚目の3mを引いてきてさらに暗カン。手仕舞いしていた咲楽めい選手と初音舞プロは2回の槓を目の当たりにしてあとは祈るばかりに。16巡目、縦鳥千波選手は2sを引いてきて、リーヅモドラ赤の4翻、裏ドラを4枚乗せて4000-8000の一撃からトップを独走した。

この対局の牌譜はこちら!

(記・あさひなひなた)

第1試合B卓

ここが注目ポイント!

前身のFリーグ4期では優勝の立役者となる活躍を見せながら、今期は惜しい試合が続くも未だノートップの葉弥選手。ここで初トップとなるか。また、ボムチュウ選手はトップを取れば個人スコア首位が見える1戦。

試合経過

葉弥選手が開局から12000、2000オールと連続で加点。有利な立場で序盤を進めるも、その後も高打点が飛び交う激しい展開に。東3局から3局連続放銃となり4着目まで後退したボムチュウ選手が終盤に3000-6000、12000の強烈な加点で一気にトップの葉弥選手に肉薄すると、オーラスは一人テンパイで逆転終了。2着は終始安定した打牌を見せながら最後に差し切られてしまった葉弥選手、3着はオーラスでテンパイ出来る形から逆転可能性の低さを考慮して伏せる選択を取った穹憧るか選手。4着は2度の満貫和了を決めながら、親満に2度放銃という出入りが激しい展開となった矢絣選手となった。

勝負を分けたハイライト

ミスを焦らず最高打点に。逆転に繋げるリアリストの一撃(なんでも鳴けばいいというものではない・ボムチュウ選手)

南2局、3連続放銃という苦しい状況のボムチュウ選手に、四暗刻まで見える大物手が入る。しかしながらまとまる前に7巡目に親番の矢絣選手からリーチが入ってしまう。

この宣言牌をチーして親現の58sに取るチャンスもあったが、鳴き無しの解除が間に合わずスルーに。しかしこれが三暗刻テンパイとなり、一気に大量加点出来るチャンスとなったことから現物待ちながら大きく振り被ってリーチ。自力で5mを引いて3000-6000の和了となり、反撃の狼煙を上げる一撃となった。

双竜決戦、被弾寸前からのカウンター炸裂(ANC PURPLE BATS・矢絣京選手)

南3局1本場、トップ争いの2者を追う穹憧選手がツモれば跳満の勝負手をリーチ。

これに大して矢絣選手が手が進むと6pが打ち出される不安定な牌姿ながら、ラス目ということもあって手を作っていく。そして当たり牌の6pをなんと暗刻にして、危険牌を切らないままラスト1巡のタイミングでカウンターリーチを放つと、シャンポン待ちながら山が残り7枚で当たり牌が3枚残っているという大チャンス。これを穹憧選手が一発で掴んで8000放銃となり、3着ラス争いが大接戦となった。

しかしながら矢絣選手はこの点差が災いしてオーラステンパイを取ることも出来た穹憧選手に伏せられてしまうという憂き目に。ドラゴンタイプはドラゴンタイプに弱い、というどこかで聞いたようなジンクスは今回も覆せず、仲良く逆連対の末にラスを押し付けられる決着となってしまった。

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

第1試合C卓

ここが注目ポイント!

後半戦突入の節。上位層のるなすぺとぺんたごん、ボーダー付近の優曇華の花、現在最下位と苦しいGB。突き放すか、差を詰めるか。

試合経過

東1局、白石プロの鳴き一通が決まり3900の加点からスタート。
東2局、ねむ選手が高目三暗刻の立直。見事ド高目の4mをツモり跳満。
東3局、ひらめちゃん選手の先制立直と同巡に白石プロが追いかけ立直。ひらめちゃん選手が一発で当たり牌を掴んでしまい、手痛い満貫放銃。直後の東4局は逆に、白石プロがひらめちゃん選手への5800放銃。激しい点数移動が続く。
南3局1本場、ねむ選手が親番でこの半荘二度目の三暗刻を決め、勝負あり。オーラスでは更にねむ選手がトップ確定の2000を白石プロから和了。るなすぺの勢いが止まるどころか、更にアクセルを踏んで加速するような半荘となった。

勝負を分けたハイライト

ひらめはスリム(東4局=ぺんたごん・ひらめちゃん選手)

東4局、ひらめちゃん選手がセンスのいい先切りを見せた。

ツモ2s打4m/ひらめのようにスリムな一打

4mをここでリリース。もちろん2mを先に打った方が受け入れは多い。だが「ダブドラの赤5mが出ていく4m暗刻は要らない」「残していても4m一枚分しか受け入れが増えていない」「危険度」などを考慮するとかなり良さそう。

上家3sチー打東/リリース成功

ねむ選手がなんと嵌4mで満貫聴牌。間に合った形となった。

3sロン

その後、聴牌している白石プロが掴んだ3sを捉える事に成功。打点も5800と安くはないが、それ以上に価値のある和了となった。
リリースを先にしたことによりキャッチされることを防いだ、釣り人も参考にすべき優秀な一打となった。

たい焼き事変(東2局/南3局1本場=Luna de esperanza・野々宮ねむ選手)

野々宮ねむ選手は、この半荘で2度も三暗刻を成就させた。
1回目は東2局。変則三面張なので、三暗刻にならない可能性の方が高い立直となったが...

4mツモ/第一希望選手

見事ド高目の4mをツモ。跳満で主導権を握った。
そして2回目だが、当記事担当が個人的に「麻雀の全ての役の中で最も芸術点が高い」と勝手に思っている和了形となった。

8mツモ/両面拒否をした、意志の強い4000オール

「チーあり三暗刻」である。この「縦系の手じゃないと見せかけて縦系」な感じが最高にイカしている。しかも69m待ち(当然三暗刻はつかない)と8m単騎を選べる形からこちらをチョイスしており、「ここでとどめを刺す」という強い意志が感じられる。本当に好きな和了形だ。
二度の三暗刻でこの半荘を制したねむ選手。そういえば、ねむ選手はこの登板直前にたい焼きを食べて臨んだらしい。たい焼きには当然「あんこ」がたっぷりのはず。はっ、これはもしや...?
最近は食と麻雀の関連性が界隈でも盛んに研究されており、この事象は決して無視できない。二度の三暗刻はたい焼きがもたらしたに違いない!我ながら完璧な分析だ。この発見はツイートして、周知せねばならない。
すると、以下のようなリプライを頂いたのだった。

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第2試合A卓

ここが注目ポイント!

2.6%(ウマナミ選手)とマイナス100P(Yukiちゃんねる選手)のドリームマッチ!両選手は細谷拓真プロと黒ヤギ選手にわからせられてしまうのか?

試合経過

東1局にYukiちゃんねる選手の5200ツモから試合が始まる。
このあとYukiちゃんねる選手は連続放銃でスカンピンになり南場を100点でスタートすることになる。
細谷拓真プロとウマナミ選手はこの貯金を元に局を進めていたが、南場のウマナミ選手はYukiちゃんねる選手からの追い剥ぎに合い、オーラスはヤギにも抜かれて4着になった。

勝負を分けたハイライト

黒の洗礼(東2局=MSP・細谷拓真プロ、ライジングサン・黒ヤギ選手)

東2局、黒ヤギ選手の配牌で混一の2シャンテン。あっさりと和了ってしまうのか?2巡目に發のポンテンから1シャンテンになるも、ピンズとソーズのツモしか来ずに8巡目の9mツモでようやく手が進みます。

11巡目、細谷拓真プロは3sツモ、打・南で4-7m待ちのリーチをかけました。次巡、黒ヤギ選手は7mツモで初牌の打・東で1,8m待ちのテンパイになります。14巡目、細谷拓真プロは山に1枚の4mでツモ和了って4000オールの強襲。ライジングサンを打ち負かせばボーダーラインも目の前だ。

頂上決戦?(南3局=GENESIS・Yukiちゃんねる選手)

南3局、Yukiちゃんねる選手は第1ツモで白を重ねて、このままテンパイすれば白・チャンタが確定の1シャンテン。ここからリスタートと行けるか?

4巡目、Yukiちゃんねる選手はカン8pツモでテンパイ。東単騎待ちのリーチは12000スタートはこれはひどい(´・ω・`)
ウマナミ選手は前巡に捨てた東をいきなり引いてきたがこれを捨てなかったファインプレー。9巡目にタンヤオで躱し手を和了ろうと鳴いたところで、ここまで止めていた東での放銃はかなり驚いたころだろう。この放銃が響いてウマナミ選手は4着に、Yukiちゃんねる選手は大逆転の2着に落ち着いた。

この対局の牌譜はこちら!

(記・あさひなひなた)

第2試合B卓

ここが注目ポイント!

リーグ屈指の攻撃型4名が揃ったこの卓組。最強の矛(エクスカリバー)は誰の下に輝くか。

試合経過

試合は東1局から全員参加の乱打戦となるも、穹憧るか選手がハネツモで先制。以降2放銃を喫するもリーチ・ダマを使い分けて要所で自在な和了を決め、本人も納得の快勝だろう。
2着には2和了・0放銃にまとめたメカZ選手、拝田頼選手がオーラスに逆転手を決め3着、なーいん選手は手が入らず無念のラスとなった。

勝負を分けたハイライト

これぞクリーンアップ 全員を返す初回満塁弾(東1局=ぽんてんLv.47・穹憧るか選手)

メカZ選手の先制リーチ・拝田頼選手の3副露を受けるも、道中の中対子落としなど丁寧に回って12巡目にタンヤオドラ3の聴牌を果たす。当然降りる気はないだろうが、ツモり四暗刻への変化を見てダマテンとした。
以降も通ってない9mを押すと拝田頼選手がポン。裸単騎の中・トイトイの聴牌。次順ツモってきた3mをアンカンすると、おもむろにツモ切りリーチとした(a)。裏ドラの期待値が上がり手代わりもこれ以上は望めないとの判断だろう。

(a) 記者は25p聴牌時点で曲げてそうでした。ここら辺は好みの範疇か。

次巡なーいん選手もペンカン3p待ちでリーチ。6sアンコがごっそり新ドラで乗っており、待ちは悪いが勝負に出た。親の拝田頼選手も赤5p単騎で聴牌しており、ドラ7pを引かない限り変わらないだろう。

開局からの熱いめくりあい、勝ったのは... 穹憧るか選手!安目とはいえツモってハネマンを決め、ここ数節停滞気味のチームを大きく勇気づけるトップを持ち帰った(b)。

(b) 4人の待ちで唯一山に残ってた2pをツモ!

豪快なイメージの裏腹で 繊細な速度判断(南2局=ANC PURPLE BATS・拝田頼選手)

ラス目で迎えた拝田頼選手、ドラはないもののバラバラの形から発ポン・1pチーと軽快に仕掛けていく。3巡目(a)の段階ではピンズのホンイツを強く見て孤立の4sを切ったが、6巡目ではホンイツを諦め完全形に取る打8pとした。おそらく他家、特に上家のメカZ選手の捨て牌から速度感を感じて和了優先に切り替えたのではないだろうか。
賛否両論あるが少なくとも4期の拝田頼選手ならばホンイツに行く打34mを選んでいたイメージがあるだけに、育成枠ながら成長を感じる一打だ。

(a) 1pチー打4s, ホンイツを見た一打か。
(b) 6巡目ではもう遅いと判断で打8p。
記者はまだホンイツ寄せで34m切りそうなだけに難しいところ。

8巡目の2mをチー打4pとして25p待ち聴牌。ライバルなーいん選手からリーチが入るも見事10巡目(c)に5pをツモってかわした。
(b)の時点でこの手を和了してもラス目のままではあるが、結果的にライバルのなーいん選手のリーチをかわせたことで、オーラスの着アップにつながったのではないだろうか。
記者もこの辺りのバランスは改めて勉強になる。

(c) このリーチをかわして和了りきったことで、オーラスの着アップにつながった。

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

第2試合C卓

ここが注目ポイント!

ここまで連帯率100%のぺんたごん・keitaさん選手と80%超えのるなすぺ・獅子ヶ谷フレア選手が激突。これに対しGOLDEN BODENS・白石幸矢プロ、優曇華の花・蓬莱の玉の枝選手は念願の初トップを奪うことができるのか。

試合経過

対局は白石プロが1300-2600、1000-2000を重ね順調な滑り出しを見せるも、南1局に獅子ヶ谷選手が白石プロから2600をアガり全員が2万点台の混戦に持ち込む。ここから蓬莱選手、獅子ヶ谷選手に満貫が飛び出し激しいトップ争いになると、オーラスは蓬莱選手が流局まで逃げ切り、待望の初トップを獲得した。

勝負を分けたハイライト

乱世を渡る知略(南2局1本場=優曇華の花・蓬莱の玉の枝選手)

リーチ?ダマ?聴牌外し?

全員が2万点台と1回の和了が大事となってくる局面で、蓬莱選手が4巡目にカン5m聴牌。リーチ+1翻あれば打点十分、制圧効果にも期待といったところでリーチを撃っていった。
1回の和了が重要ということは1回の放銃が致命的。早いリーチということも相まってその制圧効果は絶大に。対抗馬が現れることなく5mを引き寄せ2100-4100を見事和了。ラス目から一気にトップ目へと抜け出した。

「フッハッハッハッハ!」

手負いの獅子は咆哮する(南3局=Luna de esperanza・獅子ヶ谷フレア選手)

ポン。

前局の親被り分でラス目に転落してしまった獅子ヶ谷選手、中盤に零れてきたドラにポンの一声をあげ聴牌を入れる。これに追い付いた僅差の3着目、親のkeitaさん選手にも撤退の二文字はなくバチバチの捲り合いに。山1vs山1となったこの勝負はkeitaさん選手が8mを掴み、獅子ヶ谷選手が8000の和了を決め2着目に浮上。トップ目に狙いを定めた。

ロン!

この対局の牌譜はこちら!

(記・西向く侍)

試合結果

るなすぺがついに+500Pの未踏の地に到達!2位以下のチームとの差が開いたことでついにポイント差は3倍に。ななないのポイント浮上により8位のボーダー争いはさらに熾烈になりました。GBは再び光り輝くことができるのか?後半戦も目が離せません。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。麻雀リーグFiveColors広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していきますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#麻雀リーグFC"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、麻雀リーグFive Colorsは公式YouTubeチャンネルを開設しました。公式配信として対局の模様をお届けするほか、各試合の切り抜き動画の投稿、公式応援配信"熱闘!麻雀リーグFC"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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