第1期麻雀リーグFC観戦記・セミファイナル第5節
こんにちは。麻雀リーグFC広報部です。ついに9/11(日)より対局がスタートした第1期麻雀リーグFC。第1期麻雀リーグFCは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合のチーム戦です。
本日は1/18(水)に行われたセミファイナル第5節の第1試合、第2試合からそれぞれ1卓ずつピックアップした観戦記をお届け致します。
対戦組み合わせと出場選手はこちら。
注目カード
・第1試合A卓
セミファイナルも折り返しの第5節、るなすぺはここまでノートップ。レギュラーシーズンで一時大きなリードを築いていたが徐々にポイントを減らし気づけば毎節順位争いをする位置に戻ってきた。一方ぽんてんLv.47は選手によって好不調がはっきりと分かれており、波に乗っている選手の活躍で中位に食い込んできた。
両チームとも上に行くか下に行くかの正念場、プロ2名を相手にどう攻めるかに注目したい。
・第2試合B卓
ピンチの7位・ライジングサンはPDGON選手が連投、6位・ななないはぜろろく選手→メカZ選手のリレーは前期からの鉄強コンビがバトンを繋ぐ。5位・APBは前期MVPの矢絣京選手、2位にジャンプアップした優曇華の花はチーム躍動の担い手、北海雪冬選手が出場した。
本記事では第1試合A卓と第2試合B卓をピックアップしていきます。
第1試合A卓
試合経過
試合は三つ巴の様相を示す。中神翔平プロが高打点を連続で和了し先制。初音舞プロも東3, 4局に連続和了でトップ争いに参戦すれば、刃金しろがね選手も負けじと親リーチに怯まず危険牌を押し切る見事な手順でハネマンツモで食い下がる。置いていかれた獅子ヶ谷フレア選手は南2局に混一色を聴牌するも悔しい頭ハネで和了牌を攫われ反撃のきっかけを潰される。しかしオーラスに難しい選択を見事正解してラス回避に成功、3着で終えた。
トップは東場突き抜けその後うまくゲームを回した中神翔平プロ、2着は南3局1本場に中打点のめくり合いを制した刃金しろがね選手。初音舞プロは最後の1牌が遠くラスとなった。
勝負を分けたハイライト
中神は細部に宿る 生死につながる放銃回避
(南1局=GENESIS・中神翔平プロ、ぽんてんLv.47・刃金しろがね選手、MJ SOUL PROFESSIONAL・初音舞プロ)
この日記者はGENESIS控室にお邪魔し、解説しつつはしゃいでいた。
第1試合GENESISの出場選手は中神翔平プロ。試合前のやりとりで成績によっては罰ゲーム(パチ禁:パチンコ禁止)を賭けてもらうという記者からの無茶振りにも丁寧に応えてくれる神っぷりである。
チーム内で最近不振が続いている中神翔平プロに発破をかけるためか、記者がゲストに来た時のためのエンタメか。この試合で逆連帯を取ってしまった場合趣味(?)のパチンコを禁止する期間を決める”中神パチ禁ルーレット”が設けられた。
“3週間”など長期のパチ禁を引いたら幻覚が出る(本人談)そうなので、パチ生活を死守するためにも絶対に負けられない戦いが始まった。
この試合見事な和了を決めてトップを獲得するのだが、一歩間違えればこの試合によってルーレットが回りかねなかった放銃回避のシーンを取り上げたい。
本局南1局は4巡目に刃金しろがね選手から電光石火の先制リーチが放たれる。
刃金しろがね選手のリーチは...
なんと地獄単騎の1p待ち!
直前に2枚目の1pを見落として手拍子で即リーチ選択したのだろうが、この選択が後にドラマを生む。この1pはリーチ時点で山に1枚。
最後の1pを掴んだのは...
中神翔平プロだ!
安全度はS級、ほぼ100%通ると言って良い。リーチ後に自分の目から2pが4枚見えた上に4pも通ったため、当たるなら地獄単騎か国士無双しかない。地獄単騎なら巡目が早くいくらでも待ちを変えられるため考えにくく、国士無双ならそもそもリーチしない。「まさか4巡目に国士無双か地獄単騎にしか当たらない1p単騎でリーチはかけないだろう」という心理を逆手に取った、まさに「銀(しろがね)の刃を突きつけられている」状態である。
然るに、この手から形式聴牌やタンヤオなどを見て1pくらいを切る打ち手もいるのではないだろうか。そうでなくてもいつ出てもおかしくない牌である。
しかしそこはプロである。すでに手を壊していて愚形残りの低打点であるので”一応”通ってない牌は切らない。下家初音舞プロの押しを見て、瞬間のダマテンもケアしつつ瞬間最も安全な牌を切っていく。もしかしたら1pが例のパチ禁ルーレットに見えたから止めたかもしれないが。
初音舞プロからリーチが入って、2件リーチとなっても慌てず騒がず今通った現物8sを打つ。しかし引き続き1pが危ない。
次巡もやっぱり今通った8mを切る。毎巡ごとに丁寧な比較を怠らない。
幸運にも10巡目に横移動で決着。
和了したのは初音舞プロ、間接的に助けられた。
どれも瞬間通った牌がなければ1pに手をかけていただろう。100%通る牌ができる幸運は確かにあるが、かなり通りそうな1pを手拍子で切らず1巡毎に精査する姿勢は見習うべきである。
記者も丁寧に見てなければうっかり1pに手をかけてしまうかもしれない。心を落ち着けて丁寧に打つことを教えられた。神は細部に宿る、とはよく言うが、さながらこの放銃回避も一つの芸術作品であろう。
この1pを丁寧に止めたことによりパチ禁ルーレットも放銃回避していた。
第1試合終了時点では。
おまけ
「第2試合のチームメイトが逆連帯の場合もパチ禁ルーレット発動」というエキストラルールが試合中に追加された。結果逆連帯だったため、トップを取ったにも関わらず結局パチ禁ルーレットは回避できなかった模様。
改名バトルにも外ウマ制度があるからチームメイトに乗った以上仕方ないよね!
自身はトップを獲得したため、リーダーの温情で少し甘いルーレットとなったものの…
その中できっちり最長の1週間パチ禁を引き当てるあたり、やはり細かい牌理まで丁寧な中神プロに「笑いの神」も宿ったか。
パチ禁は1/25水曜日まで。果たして生きて帰って来られるのか。
南無。
眠れる獅子はオーラスにお目覚め 窮地を救う着アップ
(南4局1本場=るなすぺ・獅子ヶ谷フレア選手)
観戦記に入る前に、下の場面でどういう狙いで何を切るか是非考えていただきたい。オーラス1本場4巡目でラス目、現実的には満貫ツモかハネ満出上がりで3着条件だろうか。
この手牌の持ち主、獅子ヶ谷フレア選手の選択は…
打2s! チートイツを完全に見切ってメンツ手に向かった!
この手はメンツ手にすると567三色, マンズの一通、リーチ・ツモ・発・ドラ1と満貫ルートが複数存在する。2mか12sあたりに手をかけると天秤にかけられるが、打2mはソーズの下が窮屈なため打1sか2sが良いだろう。打1sと2sの比較はどちらも1枚切れで難しいが、発が2枚打たれた後のタンヤオによる打点上昇がある分もしメンツ手にするなら打1sの方が良いように思える。おそらく大体押し返すことになるのでのちの安全度も考慮したか。
ちなみに記者はチートイツによる満貫が最も現実的だと考える(三色や一通は安目素点回復のみになる)こと、ソーズの場況が悪いこと、そして一応メンツ手にしても一通や一盃口は残るという理由で打7sとしてそうだ。
その後の獅子ヶ谷フレア選手、8巡目までほぼ無駄ヅモなしで進み一通とドラくっつきの良い一向聴になったものの、中神翔平プロから先制リーチを受けてしまう。
ラス目につき降りる道理はなくしばらく押して13巡目、待望の8pを引き入れドラ7pを使った両面待ち2600の聴牌。
もはや発や赤を待っている猶予はない。即リーチだ!
ツモって一発か裏1で3着!
親の初音舞プロからもドラ3内蔵の弩級の追いかけリーチがかかるが...
獅子ヶ谷フレア選手が競り勝って一発ツモ!
トップは取れずとも、かなりの人がラスってそうなこの半荘を3着に押し上げた功績は大きい。レギュラー・セミファイナルとも獅子ヶ谷フレア選手にはそうした半荘が多いように見受けられるが、腐らずに粛々と打ちラス回避を何度も決めている。るなすぺが現状の位置を保てているのはこうした着順意識の高い獅子ヶ谷フレア選手の貢献が大きいだろう。
強い人は運に左右されないところをちゃんと見て評価している。
引き続き頑張っていただきたい。
(記・keitaさん)
第2試合B卓
試合経過
東1局はメカZ選手が1000点のジャブ、そこから2局連続の流局が続いたが東3局2本場に和了りが出たのは再びメカZ選手。3000-6000の強襲でチームの連続トップも現実的になってきた。しかし、南1局にPDGON選手の字牌の地獄単騎の七対子のリーチにメカZ選手が飛び込んで12000の放銃。独走は許されなかった。南場はPDGON選手、メカZ選手、矢絣京の叩き合いになり、試合はコンスタントに和了り放銃の無かったAPB・矢絣京選手がトップを勝ち取った。
勝負を分けたハイライト
鳴けぬなら面前で行こうホトトギス🦚【東3局=ななない・メカZ選手】
東3局、メカZ選手の配牌がこちら。形としてはイマイチだが役牌が重なればホンイツや対子手が本線になりそうだ。
13巡目、ソーズの山を引き当てたものの手牌がなかなか横に伸びなかったメカZ選手、矢絣京選手と北海雪冬選手の仕掛けがありながら七対子のテンパイにたどり着いた。初牌の發単騎待ちのリーチをかけた。
16巡目、メカZ選手のツモ和了りはメンホンチートイの3000-6000(+2600)で北海雪冬選手に痛い親被りをさせていく。前回連ラスにさせられたツケは1試合目のトップだけではまだ足りない。
雅な打ち回しに花丸💮【南1局=優曇華の花・北海雪冬選手、ライジングサン・PDGON選手】
南1局8巡目、優曇華の花はラス目、同点のライジングサン・PDGON選手の仕掛けはマンズに一直線。ドラの9mの枚数によってはどんな打点が出てくるかわかったものではない。この仕掛けに北海雪冬選手は7巡目の5pからキッチリと対応して字牌には手をかけずに逸る気持ちを抑えた。
16巡目、細い糸を手繰り寄せた北海雪冬選手はPDGON選手のキー牌の發をストップしての単騎待ちのリーチをかけた。折り返しの南場、ひとりテンパイでも大きい加点だったが土壇場でPDGON選手も5mポンでカン4m待ちのテンパイ。両者決着つかずの1局となった。
地獄の沙汰も🀄次第【南2局=ライジングサン・PDGON選手】
南2局、ななないのメカZ選手が頭一つ抜けた盤面。三者の2着争いにも熱が入る。4者の配牌がこの形、ここから誰が抜け出すのか🤔
6巡目、テンパイに一番乗りしたのは親番のPDGON選手。イーシャンテンから心中しようとしていた中単騎待ちでのリーチをかけた。掴んだ人がゲームオーバーのこの牌は早くも8巡目にメカZ選手が引いてきてしまった!自身もイーシャンテン、止まらなかったこのロン牌は6pに裏ドラが乗っての12000の直撃を受けてトップ目の座を退くことになった。
(記・あさひなひなた)
試合結果
1日で2回の地獄単騎リーチもあった中、GENESISとななないの両チームの結果は逆転していてもおかしくなかった。目まぐるしい順位の入れ替わりで前節にボーダーラインを越えた優曇華の花とぽんてんはボーダー下位に順位を落とすことになった。7位・ライジングサンと8位・MSPはこの大混戦に割り込んでいくことができるのか?レギュラーシーズン終盤にもあった下位チームの怒涛の追い上げにも期待したい。
おわりに
今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。麻雀リーグFiveColors広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していきますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#麻雀リーグFC"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、麻雀リーグFive Colorsは公式YouTubeチャンネルを開設しました。公式配信として対局の模様をお届けするほか、各試合の切り抜き動画の投稿、公式応援配信"熱闘!麻雀リーグFC"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
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