第1期麻雀リーグFC観戦記・第11節

こんにちは。麻雀リーグFC広報部です。ついに9/11(日)より対局がスタートした第1期麻雀リーグFC。第1期麻雀リーグFCは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合のチーム戦です。

本日は10/16(日)に行われた第11節の観戦記をお届け致します。

対戦組み合わせと出場選手はこちら。

第1試合A卓

ここが注目ポイント!

何と言ってもMSPからはスペシャルゲスト、RMU麻宮あかねプロが参戦。女性プロ初魂天の実力発揮となるか注目を集める一戦。

試合経過

開局から麻宮プロが3連続和了で一気に抜け出す展開に。手を緩めることなく東4局でも満貫を和了し、5万点を超える大量リードで南場に突入。対照的に、序盤から連続の満貫放銃となった獅子ヶ谷選手は箱下まで沈んだ状態で南場を迎えるも、全く怯むこともなくひらめ選手の親リーに無筋を押して8000直撃で反撃開始。親番を迎えた南2局には5800を拒否する大回りの手組みから跳満に仕上げ、見事に6000オールでなんと2着目に浮上。1本場は麻宮プロが3900で流してトップをほぼ手中にすると、最後は獅子ヶ谷が自力で2着確保の和了で終局。トップとなったのは麻宮プロ。序盤の猛攻で築いたリードを放銃ゼロでしっかり守り切る盤石の立ち回り。2着は5放銃と苦しみながら、南場で4和了を決めて奇跡的な浮上を果たした獅子ヶ谷選手。3着は勝負手でテンパイが遠かったガラまさ選手、4着は南場の親番が痛恨の放銃となったひらめ選手となった。

勝負を分けたハイライト

手詰まりから放たれた運命のドミノ。連続満貫のロケットスタート(東2局=MJ soul professional・麻宮あかねプロ)

開局に3巡目リーチの満貫和了で好スタートを切ったスペシャルゲスト、麻宮プロ。東2局もすんなり平和ドラドラをテンパイしてリーチすると、完全安牌を持っていないガラまさ選手が壁の2p、筋の7pから7pを選択して獅子ヶ谷選手がこれをポン。親満テンパイとなり打ち出されたのは麻宮プロの当たり牌6p。もしガラまさ選手が2pを選択していたら、これをポンした場合は筋の7pを切って両面テンパイも選択出来ただけに、まさに運命を決定付ける打牌選択となった。

獅子は死地に在りて、なお空を臨む。九死に一生のメガフレア(南2局=Luna de esperanza・獅子ヶ谷フレア選手)

テンパイする度に、チャンス手が入る度に他家の高打点と噛み合って放銃する展開が続いた獅子ヶ谷選手。心が折れてもおかしくないような苦し過ぎる状況から迎えたラス目の親番でチャンスを迎える。

急所のカン4sをチーすれば5800のイーシャンテンに構えられる牌姿。現実的に3着は望める点差ということもあり、4sを迷わず仕掛ける。しかしここからなんとヘッド候補の1sを落として大回り。これをまとめ切って新ドラまで更に引いてきて、なんど跳満まで打点上昇させてのテンパイを果たすと、ラスト1枚の和了牌を自力で引き当てて6000オール。死地から奇跡の生還を果たす乾坤一擲の一撃となった。

この対局の牌譜はこちら!

(記・銀貨先生)

第1試合B卓

ここが注目ポイント!

先日A1リーグへの昇級を果たしたぽんてん・牧野伸彦プロの連闘初戦に、同じく連闘のななない・えぞひぐま選手が立ち向かう。
さらにこの二人に対するのはチームのポイントゲッターであるGENESIS・ジョコラー選手と優曇華の花・北海雪冬選手。
点棒の激しいやり取りが予想された本卓で一体誰がトップを獲得したのか。

試合経過

まずはえぞひぐま選手が3人リーチを制し先行するとさらに満貫を重ね逃げ切りを図る。これを追いかけたのはジョコラー選手。怒涛の3和了でトップ目を奪った。
ここまで放銃に回ってしまった牧野プロも満貫をツモアガり反撃の狼煙を上げるが、オーラスではここまで耐え忍んできた北海選手が18000をジョコラー選手に直撃させ一躍トップ目となる。
最後はジョコラー選手が3着をしっかり確保し、北海選手が個人2連勝を飾った。

勝負を分けたハイライト

2軒リーチ?つまり獲物が2匹ってことよ(東1局=ななない・えぞひぐま選手)

一瞬にして2軒リーチ。直後に聴牌を入れたえぞひぐま選手。

東1局、北海選手が純チャンのリーチを先制で放つと、それに反応するように牧野プロもドラ2の両面聴牌を入れ追っかけリーチ。
さらにさらにえぞひぐま選手も聴牌。北海選手にはスジ、牧野プロには無スジとなる3mが出ていくことになるが、えぞひぐま選手は迷わず横に曲げた。
すると見事一発でツモり、2000-4000の好スタートを切ることに成功。2軒リーチを物ともしないタフな打ち筋をみせてくれた。

トップを狙って前へ。その一瞬の隙を突いた喉元への一撃(南4局=GENESIS・ジョコラー選手、優曇華の花・北海雪冬選手)

先に仕掛けたのは2着目のジョコラー選手。アガればトップとなるため早々に2副露し、カン4p待ちの聴牌を入れる。そこに3着目で親の北海選手から7mが零れると、ジョコラー選手はこれをポンして5-8p待ちに変化させた。
しかし「親からだけは(7m)スルーも考えた。」とジョコラー選手。この判断が明暗を分けた。

7mポン、打3p。

直後、北海選手が絶好の8pを引き入れ高目一気通貫となるリーチを放つと、後に引けないジョコラー選手が一発で掴んだ6pを捉え、会心の18000を和了。
ここまで我慢を続けてきた北海選手が痛恨の一撃を浴びせ、試合を一気にひっくり返した。

オーラスにしてトップ目に躍り出た。

この対局の牌譜はこちら!

(記・西向く侍)

第1試合C卓

ここが注目ポイント!

BCCとAPBの首位攻防戦となる。リーグ戦も1/3を終えて中盤戦に差し掛かるところでのターニングポイントになるか。
共にドラフト1位のなーいん選手と武則プロが激突する。

試合経過

東1局から武則プロの跳満ツモ和了でいきなり大物手が飛び出す。
東3局にはあさひなひなた選手がダマの平和ドラドラ赤の親の満貫を酒井新一選手からロン和了。
酒井新一選手も負けじと東3局に満貫のツモアガるも東4局1本場、武則プロが待ちを変えた瞬間に掴んでしまい7700の放銃となった。
南場も酒井新一選手が2度の満貫をアガるも無念のラス。武則プロがトップとなった。

勝負を分けたハイライト

懐の深さ(東1局=ANC PURPLE BATS・武則輝海プロ)

2巡目、武則プロはイーシャンテンだ。しかしどちらもカンチャンで埋まったとしても子の愚形リーチのみの手だ。
ここで構想力と懐の深さを武則プロが魅せる。

打8s。4mは3mを受けての一盃口の種、3sは234の三色を視界に入れている。
序盤は高打点を作るための手役の可能性を残してシャンテン落とし、お手本のような手順だ。
6巡目、親のなーいん選手からカンが入ったところで丁度のテンパイを果たす。しっかりと高め一盃口の良形待ちを作り出してのリーチを打つ。

2巡目に素直にイーシャンテンにとる打4mとしていたらこの待ちにはなっていない。
そして一発で赤5mをツモ、裏3を乗せての跳満はあるいは牌の声を聞きとったことに対してのギフトだったのかもしれない。

誘惑(南1局=あさひなライジングサン・あさひなひなた選手)

7巡目、親のなーいん選手は6mをチーして発進。
受動的な七対子2シャンテンよりも仕掛けを選んだ。

8pを引き入れてイーシャンテンとするもなーいん選手が中々テンパイしない。その間にあさひなひなた選手がネックの3sを引き入れ平和・赤に高め8sで一盃口がつくテンパイとした。
もう残り2巡、ここはダマとする。そしてテンパイ打牌の1sはなーいん選手が待ち望んでいた牌だ。迷わずポンして打4s。

この時のなーいん選手の手をどう見るか。
残る役牌の候補は發の暗刻、他に役があるとすれば678の三色。4sが出てきたのだからケイテンを見越しての468からの可能性が高い。
そして早い6mの両面チー発進に見合う2ヘッドの雀頭候補はドラ1mの可能性があるだろう。そこまで分かっていた。
しかし自分の手は中打点好形テンパイ。誘惑には…やはり抗えなかった。

この対局の牌譜はこちら!

(記・穹憧るか)

第2試合A卓

ここが注目ポイント!

今卓の4名はガラまさ選手が初戦でトップを飾った以外はトップを取れておらず、やきもきしている状況。チームにトップを持ち帰る事が出来るのは誰か。

試合経過

東1局、ねじまき鳥選手が13r5mと持っているところからr5mを切ってよしふじプロの2mを捉える。技あり5200の和了。
東2局0本場、1本場はよしふじプロが和了を決めて優位に立つ。
東2局2本場、ねじまき鳥選手が配牌から七対子を強く見たことが功を奏し満貫ツモ。
東4局はガラまさ選手が1000-2000を和了。あかさた選手が一人苦しい状況で南入となった。
南場では一転、あかさた選手の逆襲が始まった。
南2局の西対々赤の満貫ツモを皮切りに、南3局では300-500と、じわじわとHPを回復。
そして南4局0本場、すさまじい仕掛けでタンヤオドラ3の満貫をねじまき鳥選手から仕留め、一躍トップ浮上。
オーラスはねじまき鳥選手が3着を固める平和のみで決着。微かな逆転へのルートを逃さなかったあかさた選手が勝利を掴み取った。

勝負を分けたハイライト

Out Of Orbit(南4局=Luna de esperanza・あかさた選手)

南4局、あかさた選手が惑星級のポンを見せた。

3sが出る

仕上がれば満貫の大チャンス手。守備は度外視で大体鳴きたい。けど3sだけはいくらなんでも形が...という牌姿。

3sポン打2m/246sの両嵌と考えれば、3枚残り

これをポン!2334sから3sをポン。びっくりした。正直「初めてみた」レベルの仕掛けだ。
しかし冷静に残った形を見れば鋭い仕掛けである。246s+67sの一向聴、と考えればかなり何とかなりそうに見えてくる。5sはまだ2枚あるし、3sだって1枚ある。
この思い切りのある仕掛けが功を奏した。終盤、嵌5s(33m46678s)で聴牌。上家ねじまき鳥選手が4sをツモ切ったタイミングで7sをツモり、打4sで「降りた感」のスパイスを追加投入。ねじまき鳥選手が掴んだ5sを捉え、一気にトップに躍り出た。

5sロン/降りたふり作戦

控室にいた「月」と「太陽」をはじめとしたるなすぺメンバーも、一連の凄まじい手順に終始驚きを見せていた。この日、「土星」の軌道がどの惑星よりも一番規格外のように見えたのだった。

判断が早い(東2局2本場=ぺんたごん・ねじまき鳥選手)

東2局2本場、ねじまき鳥選手が判断の早さを見せた。
配牌が面子手にも七対子にもなりそうな時、ねじまき鳥選手はどうする。

配牌打2m/両面はいらない

両面が二つ、白で仕掛ければスピーディーな2000が仕上がりそう...と思っても不思議ではないのだが、1打目で七対子をかなり強く見る打2mとした。

ツモ南打5p/迷いなき7ブロック

6p、南と次々に重ねて最速で聴牌。とりあえず両天秤、という進行をしていたら捉えられなかっただけに初打の時点で決め打った事の価値は大きい。
この後、5sを見事ツモり満貫の和了。
「面子手か七対子か」は永遠のテーマでいつも悩まされるが、強者の基準がどこにあるのかを機会があったら聞いてみたい。とくにこの局、第1打で決断をしているのが伺える。透視能力があるんじゃないかと思わせてくれた。

この対局の牌譜はこちら!

(記・まさき)

第2試合B卓

ここが注目ポイント!

ぽんてんLv47の牧野伸彦プロはこの対局の前に所属団体の最高位戦A2リーグからA1リーグへの昇級を果たした。
それを記念し予告連闘というイベントを仕掛けてきたが1試合目は無念のラス。取り戻すにはもうトップしかない。予告登板に対するチャレンジャー3人は阻止できるか。

試合経過

東1局から牧野プロが勢いを見せメンタンピン一発ツモドラ赤赤裏の倍満和了で幕を開ける。
東3局1本場にはえぞひぐま選手の親リーチに対しテンパイを果たした蓬莱の玉の枝選手が追っかけリーチに出るも宣言牌が捕まり親跳満の放銃。
東3局3本場に再び両者の手がぶつかるもここは蓬莱選手が勝り満貫を取り戻す。
その後は順調に牧野プロが局を消化し南4局は蓬莱選手のリーチに対して跳満を打ってもセーフの余裕で押し切り満貫をアガってお土産もゲット。
2戦目は充実のトップを獲得し起用に応えた。

勝負を分けたハイライト

右の頬を殴られたら、左の頬を殴り返せ!(東3局3本場=優曇華の花・蓬莱の玉の枝選手)

蓬莱の玉の枝選手は東3局1本場に親のえぞひぐま選手への追っかけリーチ宣言牌で18000の放銃を喫し箱下に沈んでいる。
まるでその分を取り戻せと言わんばかりのチャンス配牌。既にタンピンドラ3高め一盃口のイーシャンテン。
三色変化まである怪物配牌だがテンパイが取れないまま親のえぞひぐま選手から先制リーチを受ける。

そして同巡に赤をツモりテンパイ。出ていくのはドラ。
先ほどの場面がフラッシュバックするが躊躇なく追っかけリーチ。
放銃でピヨっては絶対にいけない。これは押すしかない手だ。
その覚悟でえぞひぐま選手から安めの3mを討ち取りまずは満貫分の点棒を取り返した。

気迫の一撃と王者の余裕(南4局=ぽんてんLv47・牧野伸彦プロ)

蓬莱の玉の枝選手はオーラスを満貫ツモでは着順は変わらないが2着目・3着目に満直なら3着、跳満なら一気に2着まで見える位置で迎える。
そして配牌でドラと赤、そしてダブ南の対子を持って絶好の逆転手だ。
1巡目に牧野プロから南が打たれるもこれをスルー、満直の3着よりも跳ねツモの2着狙いだ。
そして狙い通りに6巡目、高めのダブ南をツモれば跳満という手を作り上げてリーチをかける。

一方トップ目の牧野伸彦プロは跳満放銃してもトップ。
オリれるならそうしたと思われるがタンピン形で現物もない。そんなことを言ってたらテンパイしてしまった。2-5mの高めなら一盃口までつく。
リーチを打った上で跳満放銃してもセーフだがそこまでのヤンチャはせずにダマ。
するとあっさり高めの2mをツモってトップに華を添えた。

この対局の牌譜はこちら!

(記・穹憧るか)

第2試合C卓

ここが注目ポイント!

とっつあん選手とエンデ選手の3連勝'sはチームランキングもワンツーコンビ、黒ヤギ選手とミツカイ選手はリベンジに燃える。

試合経過

東1局エンデ選手は4連勝を目指す3900の和了でスタート。次局は黒ヤギ選手の2000-4000の和了で上位陣にリードを許さない。全員2万点代の南1局からとっつあん選手がマンガンを連発し、南3局のミツカイ選手の親を流せばウイニングランだったが黒ヤギ選手の3000-6000でデッドヒート。オーラスは脱兎のごとく早いテンパイから和了ったとっつあん選手が個人4連勝となった。

勝負を分けたハイライト

ごっつあんです(南2局=BCC・とっつあん選手)

南2局、前局のマンガン和了でトップ目になったとっつあん選手は配牌でドラが暗刻のリャンシャンテン。これを和了ればゴールは目前か?

黒ヤギ選手が仕掛けたタンヤオは7,8p待ち、リーチまで仕上げたミツカイ選手はカン8p待ち。
とっつあん選手は4-7p待ちからラス牌の7pを引いて、勝利を引き寄せた。

奥の細道(南3局=あさひなライジングサン・黒ヤギ選手)

南3局、6巡目にしてクライマックス。黒ヤギ選手は打点は最高だが絶望の47s待ちではなく山4のドラの4pと5s待ちはどちらも景色も良いリーチをかけることができた。

ミツカイ選手の1m7p待ちは山から顔を出さず、エンデ選手もカン7p待ちだったが、ドラを引かされて自身でポンしているカン5p待ちはあまりにも苦しすぎる待ちになった。9巡目、黒ヤギ選手は高目のドラツモ3000-6000の和了でオーラスでの逆転が射程距離になった。とっつあん選手は犬でも猫でも無く兎になった🐇

この対局の牌譜はこちら!

(記・あさひなひなた)

試合結果

るなすぺが大活躍の1日となりました。あかさた選手がトップを獲得しこの日1着2着で順位を2つ上げて2位につけています。
牧野伸彦プロが連闘のぽんてんLv47はトップラスで加点し2つ順位を上げて4位。
そしてMSPはスペシャルゲストの麻宮あかねプロがトップを掻っ攫い今節最大の加点に成功しています。
下位に沈むGBマーライオンズには更に厳しい一日となりました。両チームにとっては巻き返しの日が待ち望まれます。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。麻雀リーグFiveColors広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していきますのでよろしくお願いします。記事の感想やRT、いいね等頂けますと励みになりますので"#麻雀リーグFC"のハッシュタグを付けての投稿をよろしくお願いいたします!また、麻雀リーグFive Colorsは公式YouTubeチャンネルを開設しました。公式配信として対局の模様をお届けするほか、各試合の切り抜き動画の投稿、公式応援配信"熱闘!麻雀リーグFC"の配信等様々なコンテンツの配信を予定しておりますのでチャンネル登録をよろしくお願いいたします。

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