第1期麻雀リーグFC観戦記・第1節

こんにちは。麻雀リーグFiveColors広報部です。
ついに9/11(日)より対局がスタートした第1期麻雀リーグFC。
第1期麻雀リーグFCは雀魂の強豪・プロ雀士・Vtuberで構成された12チームが頂点を争うレギュラーシーズン全30節60試合のチーム戦です。

本日は9/11(日)に行われた第1節の観戦記をお届けいたします。

開幕戦の対戦組み合わせと出場選手はこちら。

第1試合A卓

ここに注目!

新たに参戦した3人を、るなすぺのリーダー月音ゆき選手が迎え撃つ形となった本卓。そして特別な編成をされたプロチーム、MSPの初陣はどのような展開となったのか。

試合経過

あんじゅえる!選手が流局を挟みながらも開局から怒涛の5連続和了で3人を圧倒。迎えた南3局でよしふじこうすけプロが満貫を成就させ4着から2着への浮上を果たすものの、最後は月音ゆき選手が2着を奪還した。

勝負を分けたハイライト

プロは見逃さない。相対速度を見切った先制リーチ(南3局2本場=MSP・よしふじこうすけプロ)

よしふじこうすけプロはラス目で迎えた南3局親番、2局連続でリーチが空振りをする苦しい展開ながらも、次の局で4巡目に先制聴牌。巡目の早さから筒子の混一への移行やドラへのくっつき等、打点上昇を狙いにいきたくなるところだが、よしふじプロは見逃さなかった。
上家、暁美ほむら選手が第1打から中→2p→5pと切っており、手役を狙っているというよりもかなり早そうな切り順にみえる。
よしふじプロはこの手を潰すためにリーチを宣言。実際には一向聴だった暁美選手の自由を奪い、裏ドラ3枚の14600点を加点し2着目へと浮上した。

VS親のドラポン。追い込まれたリーダーの選択は(南3局3本場=るなすぺ・月音ゆき選手)

3着目の月音ゆき選手は親のよしふじプロのドラポンを受けるも手牌は全て数牌という事態。前に出ることを余儀なくされ、暗刻ヘッドレスの一向聴だったところに6pを引いた。
月音選手は小考の後、6pを切って受け入れ最大に取ることよりも、親に押す牌を減らす7p8p切りを選んだ。
リスクは最小限に。それでもトップを狙い続ける月音選手は絶好の4mを引き入れ1-4-7m待ちの三面張リーチ。これをよしふじプロに直撃させ2着目を奪い返し、トップが見える位置でオーラスへと入った。

この対局の牌譜はこちら!

(記・西向く侍)

第1試合B卓

ここに注目!

天鳳、MJ、雀魂でもトップクラスのメンバーが集結したハイレベルな開幕戦。攻撃を主としたメンバー同士の戦いにぶつかり合いは必至!

試合経過

全局参加型で仕掛けも得意とした縦鳥千波選手に引っ張られてハイスピードバトルになった本試合。
東4局にえりんぼパパ選手の6000オールが連発!開幕戦をなんとかプラスにしたい3選手で2着の椅子を賭けた激しい攻防戦が繰り広げられた。
試合はえりんぼパパ選手が6万点オーバーの圧倒的なリードをキープして、デビュー戦を白星で飾った。

勝負を分けたハイライト

繊細かつ戦略的な一打に込められたものとは(東4局=あさひなライジングサン・えりんぼパパ選手、藁科マーライオンズ・縦鳥千波選手)

2巡目に重ねた中をポンしてからホンイツ一直線のえりんぼパパ選手がこの形から選択した一打は2p。3pを引いてきたときの1-4-7pの三面張がありますが、ピンズの中膨れの形は副露したときには2,8pが余剰牌になります。フェイクも含めた技術的な一打。8pとの比較は対面の河の9pがピンズの高目の牌を所持していない可能性を示唆しています。

2pを叩いてすぐに南を鳴けてドラの9mを捌きました。このあと中膨れのチーでは鳴く5pのポンからテンパイして山にありそうなカン7p待ちを選択。發の重なりでホンイツいらずでも高打点の対々和を一色手のまま6000オールで和了って一気にリードを広げました。

このとき同時に注目したかったのが、縦鳥千波選手の一打。13巡目、えりんぼパパ選手から2mをチーしてテンパイ。カン6,8mからのチーならおそらく123三色のテンパイに受けただろうが、このときはカン6m待ちにした。打点は3900と1000の差があったが、5mの放銃リスク、表示牌と合わせてドラ面子として使用されているときの残り枚数、ドラ面子からの余剰牌になったとき、かつ仕掛けたえりんぼパパ選手への打ちやすさなどを加味したものだった。結果はえりんぼパパ選手の和了りとなったが考えさせられる一打だった。

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(記・あさひなひなた)

第1試合C卓

ここに注目!

開幕戦に相応しい実力者対決。特に魂天に囲まれたリーダー甲森あん選手の奮闘に期待したいところ。

試合経過

序盤〜中盤にかけて主導権を取ったのは中神プロ。低中打点ながら得意の手数を絡めた縦横無尽の和了で終わってみれば7和了0放銃で卓を支配した。他家に付け入る隙を与えない様はさながら白銀の指揮者であった。南3局に高打点を決めたねじまき鳥@選手が2着を確保した。

勝負を分けたハイライト

安全とケイテンのバランス(東4局=ななない・ぜろろく選手)

2件リーチを受けて片和了の中バックで聴牌する(1枚目)も、無筋5sを掴んで安全なマンズを切って迂回。その後安全に手を進めながら聴牌を復活させ、最後は7sチーしてツモ拒否まで徹底するこだわり(2枚目)。2件リーチを凌ぎ見事親連荘に成功した。詳細はチームから出している本人出演の解説動画をご参照いただきたい。ケイテン取りの良い教材となるだろう。

11巡目、ツモ5s打1m
18巡目, 6sチー打9s

勝負手を潰す白バック両面チー発進(東4局1本場=GENESIS・中神翔平プロ)

微差トップ目で迎えた東4局、対面のねじまき鳥@選手が1mをポンしてマンズの染め模様。ドラ5sは自分からは見えておらずどう和了しても安手であるため守備的に構える選手もいそうではあるが、中神プロは貪欲に和了を求めて6sから両面でチー。その後はカン3sチー、白ポンとドミノのように仕掛けることができ、見事1000点(+2300点)を和了。これが結果として甲森あん選手のドラ3とねじまき鳥@選手の清一色を潰す価値ある和了となった。

4巡目、6sチー打1s

この対局の牌譜はこちら!

(記・keitaさん)

第2試合A卓

ここに注目!

BCCリーダーの葉弥さん選手と前BCC所属のるなすぺ・あかさた選手の対決が開幕節から実現。いきなりの前期優勝チームメンバー同士の戦いから目が離せない。
また、Fリーグを2期戦っている元BCCの両名とデビュー戦となるむかたふ選手、安井プロというベテランVSルーキーの構図にも注目だ。

試合経過

ぽんてんLv47・むかたふ選手が終始局に絡んだ1戦。
東1局こそ放銃に回ったものの東2局の1300-2600ツモを皮切りに和了を量産。育成枠デビュー戦の緊張を微塵も感じさせない打ち回しでリードを築いた。
3者が競って迎えた南3局にはあかさた選手が会心の満貫ツモでオーラスを前に肉薄するも、南4局は安井プロが渋く1000点をアガり終局。むかたふ選手は初陣で華々しいデビューを飾った。

勝負を分けたハイライト

トップ狙いへ、覚悟のリーチ(東3局=ぽんてんLv47・むかたふ選手)

東3局、あと一歩というところからテンパイが遠かったむかたふ選手が13巡目にしてようやくテンパイに辿り着く。
しかし待ちは愚形の中でも最悪クラスのドラ表示牌のペン7s。既に終盤、明らかに薄そうに見える通り残りは山に僅かに一枚だ。

しかしここを歯を食いしばってリーチ!
山に薄いかもしれないが愚形ドラ1はツモって裏を乗せれば満貫の勝負手だ。
その覚悟が最後の1枚のアガり牌を手繰り寄せたか、見事な2000-4000のアガリで抜け出すことに成功する。

南3局 焦らず冷静に、勝機を狙う一撃(南3局=るなすぺ・あかさた選手)

2着から4着まで接戦で迎えた南3局、早々に葉弥さん選手が仕掛ける中あかさた選手は6巡目にしてテンパイを果たす。
目下ラス争いのライバルの葉弥さん選手の仕掛け、着順がすぐ上の安井プロの親番とあって一刻も早くリーチをかけたい。
ドラ1あるので単騎リーチも面白そうな場況。ただしいくら仕掛けが入っていてもまだ序盤。きちんと勝負できる形にするだけの時間はまだある。
そのじっと待った1巡で1pを引き入れた。これならば文句なしのリーチだ。

直後に親の安井プロから追っかけリーチも受けたが見事に高目の4pをツモ。
この捲り合いを制したことでオーラスの逆転トップまで見える位置まで浮上する一撃となった。

この対局の牌譜はこちら!

(記・穹憧るか)

第2試合B卓

ここに注目!

新人の育成枠の3選手が同卓。前期まではNEXUSというチームのリーダーを務めたざんく先生選手もリーダーではなくGOLDEN BODENSの1選手となって参加したフレッシュな試合となった。

試合経過

justice@選手の正義のオールスターが炸裂した東1局。
積極的に攻勢をかけていく新人選手にざんく先生選手は老獪な躱し手で対応しようとする。
東4局3本場、供託2本とジャックポットのあった1局は咲楽めい選手の新人育成枠の選手とは思えない渋いダマテンからの和了であさひなライジングサンがリード。咲楽めい選手は続く南1局の親番で8000オールの場外ホームランを放ちチームに連勝を持って帰った。

勝負を分けたハイライト

勝負の一局、華のデビュー戦に垣間見た可能性の一打(南1局=あさひなライジングサン・咲楽めい選手)

南1局、咲楽めい選手は2巡目でイーシャンテンとなり5巡目に赤5pをツモってきた。ここから選んだのは黒い5pだった。ほとんどの字牌が1枚は切れていて、この時点では南家のざんく先生選手がホンイツまでかはわからない。5pを切ってしまうと、このままの形でテンパイしたときに赤5pかドラの7pを切らないといけなくなるがテンパイのしやすさとしたときの形の良さはこれがベターであり、赤とドラは2枚はあれば打点は十分。咲楽めい選手はこれを冷静に判断をした。

11巡目、咲楽めい選手は長かったイーシャンテンから9mを重ねてようやくのテンパイ。あのとき決意した赤5pで勝負のリーチをかけた。ターニングポイントになるかもしれない一局、ざんく先生選手もこれを鳴いてペン3p待ちのテンパイになった。

18巡目、残り山も少なくなってきていた。ここまでいくとざんく先生選手がドラを引いたときにどうしたのか、このときの心情がとても気になった。
リーチ後、山から一向に顔を見せなかったドラを咲楽めい選手はツモ和了った。裏ドラには最後の6pがあってリーヅモ、オモ3、ウラ3で倍満。この和了りであさひなライジングサンは2試合目も6万点弱の大量リードで勝利した。

極限までのリスクケア、堅守の一打(東3局1本場=GOLDEN BODENS・ざんく先生選手)

東3局1本場16巡目のざんく先生選手の一打、ざんく先生選手は3m2s待ちの形式聴牌から3pをツモってきて2sに手をかけた。自身の残りのツモは1巡、テンパイもしておきたいところ。4pは3枚見えていて、対面の北海雪冬選手は3副露していてドラも切っていて打点は低そうだった。しかし、この3pで放銃してしまうと自分だけ局収支がマイナスになり、また親には放銃しなくともテンパイして連荘されてしまう可能性もあり、実際に3pを切っていたら親はチーテンだった。手堅い進行で少ないチャンスをものにしたざんく先生選手は2着になった。

この対局の牌譜はこちら!

(記・あさひなひなた)

第2試合C卓

ここに注目!

卓組発表時から"死の卓"として注目を集めた本卓。誰が勝つか予想が全くつかない中、本手と躱し手が入り乱れる激しいぶつかり合いが繰り広げられた。

試合経過

東場は全員が1和了ずつ決めるも打点の差でジョコラー選手が僅かにリード。しかし南場に入ると武則輝海プロが3連続和了で一人抜け出すことに成功。熾烈な2着争いはkeitaさん選手が制した。

勝負を分けたハイライト

染め手は我がままに。配牌の11枚だけじゃ足りないです(東4局=GENESIS・ジョコラー選手)

東4局、ジョコラー選手の配牌には11枚の萬子が綺麗に繋がっていた。
3巡目、ジョコラー選手はアグレッシブに2mをポン。1mを孤立させるものの、7m8m以外の萬子で聴牌となる一向聴に取った。
直後9mをチーしてカン2m待ちの清一色を聴牌。その後7mを引き入れて2-5-8m待ちに変化させると、4枚目の2mを無事にツモり3000-6000の和了でトップ目で半荘を折り返した。

リーチ?ダマ?トップを近づけた決断(南1局2本場=APB・武則輝海プロ)

南1局2本場、2連続和了でトップ目となった武則輝海プロは、7pで三色が付く47p待ちの聴牌を入れた。武則プロは4pではアガれないこの手をダマ。すると次巡、6sを引き入れて3-6-9s待ちで満を持してのリーチ。
押し返してきたジョコラー選手の9sを捕らえ、トップを大きく近づける12000を見事和了した。

この対局の牌譜はこちら!

(記・西向く侍)

試合結果

いよいよ待ちに待った開幕節を迎え第1期麻雀リーグFiveColorsがスタート。
開幕戦でのロケットスタートを決めたのは今季から参戦のあさひなライジングサン。ともにリーグ初参戦となったえりんぼパパ選手、咲楽めい選手のデビュー戦連続トップでいきなりの3桁スタートとなりました。
GENESISるなすぺBCCと言った継続参加チームが好スタートを切る中、新規参戦のぽんてんぺんたごんもポイントプラスでの発進。
まだまだ1/30、ここからどんなドラマが待っているのでしょうか。

おわりに

今回の記事は以上になります。読んでくださってありがとうございました。麻雀リーグFiveColors広報部では本観戦記シリーズの他、選手名鑑シリーズも刊行していますのでよろしくお願いします。

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