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『神の棲む島』
【作品紹介】
そんなこんなで、先日チラッとトークでほのめかしておりました新しい連載作品のご紹介です。
新しい、といいましても、かつて別サイトに投稿していたのを取り下げて数年、という経緯がありますので、新作書き下ろし、というわけではありません。
で、本当は何年前の作品だったかなぁと初稿のデータを確認してビックリ! なんと、2007年の作でした(マジかっ!)
なんで一度上げていたのを引っ込めてしまったかというと、文体も内容そのものも全然オンノベ向きじゃないし、ラノベでもない。そこへもってきて、最後の最後、クライマックス部分でみずから複雑になりすぎた設定を解きほぐすことができないという罠に陥り、なんとなく破綻した状態のまま無理やりエンドマークをつけて放置されていたからなんですね。
それがたまたま、昨年のちょうどいまごろ、講談社主催『ワルプルギス賞らいと2013』という新人賞アワードがありまして、それが冒頭8000字のみでエントリーして一次を通過すれば二次審査に進出、という募集要項で、どっこもラノベじゃないけど、ダメ元で、とひとまずチャレンジしてみたところ、思いがけず一次通過。
マジュイッ! 最後メッチャクチャ破綻したままだった!!
ということで、そこからあわてて必死で手を入れ直しまして(笑)、なんとか無事、納得のいく形で改稿し直すことができた、という次第でした。
まあ、結果は残念ながら二次進出止まりでしたが、せっかく改稿もしたし、そのうちKindleででも出そうかなぁなどと思っていたわけですが、こういう発表の場が新たにできましたので、折角の機会ということでお披露目させていただくことにしました。
なので、ご存じの方は既にご存じ、という作品ではありますが、未読の方で、もしあらすじをご覧になって興味が湧いた、という方がおられましたら、お気軽にお立ち寄りいただければ幸いです。
note用にデータを再編集しながら、少しずつ更新していきたいと思います。
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【あらすじ】
小学4年生の夏、宗教民俗学者の兄、真尋(まひろ)に伴われ、雛姫(ひなき)が訪れたのは瀬戸内に浮かぶ血小さな離島――
早くに両親を事故で亡くし、兄とふたり、慎ましくも平穏な日々を送っていた雛姫だったが、少女はそこで、はじめて自分の出生の秘密を知ることになる。
島を統べる、ある一族に秘められた血の掟と碑文の意味。
島の伝承とそこに祀られる神。そして神を鎮める《御座所》とは……。
過酷な運命に立ち向かう、少女のひと夏の成長物語。
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