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【ポケカ】ガルシア杯ベスト8 WCSレギュロストカイリュー


● 自己紹介

 はじめまして、関西で活動しております、Jタと申します。読み方は「じぇーた」です。チームアチチに所属しております。ポケカを始めたのはウルトラフォースが出た頃で、約5年半前になります。
 過去の公式大会の実績としては、CL京都2023で11-3で33位になりました。それまではCLに抽選落ちし続けていました。
 この度、7月30日にnote placeさんで開催されましたガルシア杯で、120人中ベスト8に入ることができ、noteの執筆を依頼されましたので今回の記事を書くことにしました。

 初めてnoteの記事を出すため、拙い表現等があるかもしれませんがご了承ください。

● 当時の環境

 大会が開かれる1週間前の環境としては、ざっくり母数のtier表で表すと
tier1 アルセウス+ジュラルドンorギラティナ、サーナイト
tier2 ロストギラティナ、パオジアン、ロストバレット
tier3 一撃ルギア、ミュウ

で、そこから大会当日にかけてロストギラティナの評価が上がっているような状態でした。

参考:Late Night 120
Metagame: Late Night 120 | Limitless (limitlesstcg.com)

 私はガルシア杯の1週間前と2週間前にロストカイリューを使用してBO3の大会に出場しており使い慣れているのと、不利なアルセウス系統のデッキに対しても、メタカードを多く採用することで5分以上の戦いが出来そうだったため使用しました。
 以下、アルセウス系統のデッキをガンメタしたロストカイリューのデッキ紹介になります。

● デッキ紹介

・ デッキリスト

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 ロストカイリューは、それまでアルセウス系統のデッキにロストシティかがやくフーディンこだわりベルト等でカイリューVをロストすることで対策されていました。そこで、ガラルサンダーV、やまびこホーン、空の封印石を採用し、アルセウス系統のデッキに対して明確な勝ち筋を作ることで対抗しました。以下、採用したカードの解説になります。

・ ウッウ、1枚

 ウッウを使うことはそこまで多くなく、主に後1種切れ勝ちを狙う時、先2のアタッカーとして使用する時がメインです。

・ ヤミラミ、2枚

 このデッキの最強カード。3枚採用も検討したものの、枠の兼ね合いで2枚採用です。

・ カイリューV

 このデッキのコンセプトとなるカードのうちの1枚です。先攻2ターン目や後攻1ターン目にVポケモンを倒す時や、森の封印石の付け先として場に出したりします。

・ ドラピオンV

 主に対ミュウVMAXデッキで使用します。
 ミュウ戦のサイドの取り方として、最初にウッウ+ヤミラミorカイリューでVポケモンを1体気絶させたあと、空の封印石の特性スターオーダー込みで4枚取る方法がメインとなりますが、相手の展開次第では封印石を使わずにサイドを1枚-2枚-3枚で取ることもあります。
 大会中1回は対戦が予想される対面で、この1枚で勝率が大きく変わるため採用しました。

・ ガラルサンダーV

 主に対アルセウスV系統のデッキで使用します。
 使い方としては、先攻2ターン目で使う時と、締めのターンにアルセウスVSTARを気絶させる時の2通りあります。最初のターンに相手がアルセウスVを2体出してくれたらそれだけでサイドを4枚取りやすくなりますし、サイドを2-1-1-1と押し付けた後に出して、最後のターンにサイドを2枚取る動きがめちゃくちゃ強いです。
 

・ ポケモン入れかえ1枚、あなぬけのひも3枚

 今の多くのロストバレット系のデッキにはポケモン入れ替えを採用していないと思います。今回ポケモン入れ替えを採用した理由は、先攻2ターン目や後攻1ターン目で、バトル場のVポケモンをカイリューVで気絶させようとするときに、あなぬけのひもを使って気絶させたいポケモンをベンチに下げてしまう確率を減らすためです。そもそも、この環境で相手のバトルポケモンをベンチに下げたい時ってそこまで多くないので、あなぬけのひもの4枚目よりポケモン入れ替えの方が良いという判断になりました。

・ ロストスイーパー3枚

 ロストスイーパーは、特に先攻2ターン目にロストゾーンのカードを7枚貯めたり、後攻2ターン目に10枚貯めたりする上で非常に重要なカードです。
4枚入れているデッキも結構見かけるのですが、前半で1枚使えたら十分な試合が多く、3枚にしています。

・ すごいつりざお3枚

 後半に使いたいカードで、2回使う試合も多いので3枚採用しています。
ナンジャモで手札干渉をされても、後半に使えるようにするには最低3枚必要だと考えています。

・ やまびこホーン

 このカードで主に対アルセウスデッキやサーナイトデッキへの勝ち筋を増やすことができます。
 アルセウスデッキに対してですが、ビッパやミカルゲのようなHPが低いポケモンをロストマインで2回気絶させられたり、ボスと合わせてアルセウスVを倒したりできるのでプレイの幅が相当広がります。
 

・空の封印石1枚

 このカードもアルセウスデッキへの勝ち筋を増やすために採用しています。
 例えば、アルセウス系統のデッキには、以下のようなサイドプランが取れます。

①スターオーダーの効果込みでアルセウスVSTARと他のVMAXを気絶させる
②ビッパとアルセウスVとスターオーダーの効果込みでアルセウスVSTARを気絶させる

 サーナイトやロストミラーの相手などにはロストスイーパーの使用先にしましょう。

・ キバナ1枚

 封印石、やまびこホーンなどの1枚採用のカードが多いためサーチできるように採用しました。

・ 不採用カード

・ スターミーV
 アルセウス系統のメタカードで、相手の盤面に6個以上エネルギーがあればアルセウスVSTARを倒せます。しかし、1回トリニティノヴァを撃たれた後にしか強くないのと、次のターン以降ポケモンを逃して場のエネルギーの数を減らせば対策可能なので不採用になりました。

・ こだわりベルト
 カイリューVに付けると大抵のVSTARをワンパン出来ますが、技を打つ相手がアルセウスVSTARばっかりで、ガラルサンダーVでワンパンできるので不採用にしました。

・ クララ
 ガルシア杯の前週まではキバナの枠に採用していましたが、ピン刺しのカードが増えて引き込める確率を上げたいため入れ替えました。クララがなくてもヤミラミが置けないターンが発生することはあまりなかったです。

・ ナンジャモ
 主にロストデッキミラーでは、サイドが3枚以下になるまで手札干渉が出来なくて相手に好き勝手動かれることが多いです。そこで相手のサイドが4枚の時にナンジャモを使うと、相手のプランを崩しやすいので採用を検討しました。ただ、自分の手札も減ってしまい、そのターンに自分が打ちたいサポートが結局アクロマの実験であることが多くて採用しませんでした。

・ ポケストップ
 こちらも採用していた時期がありましたが、ランダム要素が強すぎて後2ロストマインや先2げっこうしゅりけんの確率はさほど上がらず、ボウルタウンによる安定性を重視して不採用になりました。

・ マッチング

1回戦 アルセブラピカ ○×○ 後→後→先
 1戦目ベンチにVが2体いたためガラルサンダーで後1でアルセウスVを気絶させ、後3と4でVを倒し勝ち、3戦目先2ドラゴンゲイルでアルセウスVを気絶させ、最後までピカチュウが進化しなくてロストマインでサイド4枚取って勝ち

2回戦 リバーサルサナミュウツー ○○ 先→後
 1戦目ミュウツーV-UNIONが落ちず、サイド残り1枚でナンジャモされたけどキバナとヤミラミ引けて勝ち、2戦目はサイド残り3枚から相手のベンチをあえて開けないようにロストマインを言い続けて、最後のターンで相手がプレイミスをしてペナルティが出て、ロストマインで勝ち(サイドペナが無くても勝てる盤面)

3回戦 ロストカイリュー ×○○ 後→後→先
1戦目はツツジを乗り越えられて負け、2戦目は後1種切れで勝ち、3戦目はサイドを先行されるもツツジで相手が止まって勝ち

4回戦 ロスギラ(優勝者) ×× 後→後
 2試合とも手札が悪く、先にロストマインを打たれ続けて負け

5回戦 アルヌメ ○○ 先→後
 1戦目はやまびこホーン使用してヌメルゴンを無視してアルセウスとビッパ、ヤミラミだけでサイド6枚取って勝ち、2戦目はお互い事故スタートで、先にヌメルゴンVをカイリューで倒して、後はロストマインとガラルサンダーでアルセウスVを倒して勝ち

6回戦 ロスヌメ(配信卓) ×○○ 先→後→先
 1戦目は事故って3ターン目に投了、2戦目は途中で手札詰まって止まるも、相手のミスでサイドペナルティーが出て月光手裏剣で勝ち、3戦目は後1でヌメルゴンV単騎だったためカイリューVで倒して勝ち

最終順位 : 116人中7位


 アルセウスデッキ系統への対策札が活躍し、2回勝つことが出来たのが1番良かったです。そして、WCSに出場された方と多く対戦し、ハイレベルな試合を経験できてとてもいい刺激になりました。

 配信卓の試合を振り返ると、1試合目はドラピオンスタートからアクロマの実験を使っても手札が悪く早々に投了しました。
 2試合目は2ターン目までは順調にロストゾーンのカードの枚数を増やしていけましたが、やまびこホーンでキュワワーを呼ばれてから雲行きが怪しくなり、4ターン目には入れ替え、エネルギー、アクロマの実験が無くなりロストゾーンのカードが6枚で止まってしまい苦しい展開になりました。あの試合の反省点は無理に3ターン目に隠し札をしなくても良かったのではないかという点です。
 しかし5ターン目にボウルタウンを引いて、ロストスイーパーは手札にあったので何とかロストゾーンのカードが8枚にすることが出来て、げっこうしゅりけんを撃って、ヤミラミのロストマイン2回で勝てるプランを取ることできました。(実際には直前にサイドペナルティが出て手裏剣を撃つだけで勝ちました)
 3試合目はお相手が事故ってしまったので種切れ勝ち。ある意味ロストデッキの良い所が出ました。

 解説のガルシアさんとはるnさんが配信でおっしゃていましたが、2試合目で「4ターン目にマナフィ前で手札10枚でエンドするのは見たことがない」というのは全くその通りで、当時の自分は、「前のターンまでにやらかしてて叩かれてたらどうしよ」とか思ってました…笑

● 最後に


 以上で7月30日のガルシア杯で使用したロストカイリューデッキの解説と振り返りを終わります。最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
 また、大会を開いてくださったガルシアさんをはじめ、ジャッジの皆様、対戦した方、会場のnote place様、このデッキの原案をくださったばっくすさんに感謝申し上げます。
 次ガルシア杯が開かれる際には是非また参加したいと思います。

 自分自身まだまだ下手だと思うことばかりで、来年の世界大会に出るために引き続き練習していきます。そして、大会にも積極的に参加して色んな方と対戦し、交流出来たらと考えていますので何卒よろしくお願い致します。
 ちなみにCL横浜は落選です…

 もし(ないと思いますが)、ご質問等あれば私のツイッター(X)アカウント(@korano_shake)までDMかリプライしていただきたいです。


● おまけ

・ CL横浜環境のロストカイリュー

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 WCS環境とCL横浜環境ではリザードンexの有無が大きな違いとなっており、従来のロストバレットではリザードンexをワンパン出来ず、不利な対面となっていました。そこで、少ないエネルギー数でリザードンexの弱点を突くことが出来るシャイミVを採用しました。

相手のサイド3枚以下でリザードンexをワンパン

 また、ルギアデッキの数も増えているため、ライコウVも採用し、

 ①手裏剣+ロストマインでアーケオス
 ②ライコウでルギアを倒す
 ③やまびこホーンでVポケモンを呼んでロストマインなどで倒す

というプランで多少なりとも対抗できるようにしました。

 (ただ正直なところ、サーナイトデッキに対しては月明かりの丘が入って相当向かい風になった他、有利と言える対面が少なくCL横浜に持ち込むにはやや厳しいかと思います)


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