【独自分析】FC町田ゼルビアのスローイン時間は?(第1節から第5節分析)
町田ゼルビアのスローインが注目を集めいている
FC町田ゼルビアのスローインが注目を集めいている。町田ゼルビアは、J1初年度ながら2024明治安田J1リーグで2位(9/2時点)に位置し、快進撃を続けている。就任2年目の黒田剛監督の手腕に注目が集まる一方で、「ロングスローを多用すること」や「藤尾選手のボール水かけ問題」など勝つためには手段を問わない戦い方は一部から批判を浴びている。
感情的なただの批判は言語道断である。ただ、その批判されている事象に対して、データ化し可視化することで、その批判は正当なのか?不当なのか?の分析は必要である。
前提として町田ゼルビアの「ロングスローを多用すること」は現行のルール上、問題はない。ただ、ロングスローを多用することは時間がかかり、結果的にJFA(日本サッカー協会)の規則に記載がある「プレーの再開を遅らせることには警告される(遅延行為)」に抵触する可能性はないのだろうか?
町田ゼルビアのロングスロー場面の中継映像で見ると、相手チームのサポーターは町田ゼルビアのロングスローに対してブーイングをするシーンをよく見る。筆者が直近でスタジアム観戦した9月8日JリーグYBCルヴァンカップの準々決勝第2戦の町田ゼルビア対アルビレックス新潟戦でも新潟サポーターからブーイングが起きていた。「ブーイング」はスロワーに対してのプレッシャーの意味合いもあると思うが、「時間を掛けている」ことへのブーイングの意味合いもあると思う。
スローイン時間の分析を開始
そういった背景から独自に一つ一つのスローイン時間を計測し、分析を始めた。おそらくこのような分析は世には出ていないだろう。
分析結果はYouTubeで公開し始めているが、第5節までの町田ゼルビアと対戦相手のスローイン平均時間と総時間は以下の通りである。あくまでも、筆者が独自で分析をしているため、公式な記録ではないことを留意していただきたい。
5節までのすべての試合で相手よりスローインに時間を掛けている
第1節から第5節までの5試合すべてで、対戦相手より町田ゼルビアがスローイン平均時間が長い結果(不明を除く)となった。言い換えれば「5試合の平均で、1回のスローインあたり相手より7秒時間を掛けている」ということだ。スローインに掛けた総時間はスローイン時間×スローイン回数のため、一概には言えない(スローイン回数は相手チームが多い時もある)が、町田ゼルビアは5試合合計でスローインに25分12秒使っていて、相手チームは同14分3秒だった。結果的に5試合合計で、町田ゼルビアが11分9秒相手よりスローインに時間をかけていることがデータにも示された。この5試合は町田ゼルビアが4勝1分であったため、「勝っているチームは時間をうまく使う傾向」の域を脱していない。果たして、この傾向は続くのか。引き続き検証をしていく。
YouTube動画リンク
第1節ガンバ大阪戦
第2節から第5節と第5節までまとめ