今注目される小規模ホテル -コロナと共存した旅の姿とは?
通常であれば、あと数週間で夏休みシーズン。
今年の夏はどこに行こうか?とリサーチを始める、ある意味では、一番楽しい時期ですね。
今年はコロナにより事情が違いますが、夏以降の「Go to travel キャンペーン」や「○○県民割」など、魅力的な割引プランもたくさん出てきています。
昨年までのように、自由気ままな旅行をすることはできませんが、コロナと生きていくこの時代の「新しい旅のエチケット」を守りながら、安心安全な旅行を楽しむ姿勢が大切ですね。
さて、最近では、そのような時代背景から「小規模でプライベートな旅行」が注目されており、宿泊先も、「滞在型のこじんまりとしたホテル」の人気が高まっています。
今回は、滋賀県守山市にある「セトレマリーナびわ湖」をご紹介します。
※もちろん、県を跨いだ移動解禁後に、体調に留意して宿泊してきました
こちらのお宿、全14室のみのプライベートリゾートホテル。
館内は小規模がゆえに、コロナ対策が徹底されています。
実際に滞在してみて、このホテルの素晴らしい点は主に3つ。
①全室琵琶湖ビューの眺望(ハンモック付き!)
このホテル近辺、正直言ってめぼしい観光地はありません。
(数年前に話題になった「ピエリ守山」は目と鼻の先・・・)
混雑する観光地は、いくら屋外でも避けたい昨今。このような完全プライベート空間である「ホテルの部屋の中」で、ゆっくりと時間を過ごせるようになっているというのは嬉しいですね。
部屋の中にはiPod nano(懐かしい)が備え付けられており、音楽を流し、ハンモックに揺られながら、琵琶湖を眺めてゆっくりと過ごすことができます。
少し曇ってましたが、屋上からはこんな眺めも。
②オールインクルーシブ お酒も好きなだけ
料金プランは1泊2食、オールインクルーシブ(館内での飲食等が全て料金内に含まれる設定)となっています。
つまり・・・!
夕食時、「お財布を気にせず、どんなにお酒を飲んでもいい」のです。
飲兵衛の私にはとても嬉しい。
また、2階にはセルフサービス式のバーラウンジもあります。
チェックイン後、夜の11時まで、いつでも好きな時に好きなお酒やソフトドリンクが楽しめます。
しかもこれ、お部屋に持っていってもいいんですね。
チェックイン後にハンモックに揺られながら、夕陽を眺めながら、食後に飲み直し、など、自分の好きな時に好きな場所で、リラックスすることができます。コロナ的に考えても、これも嬉しいです。
③料理がとにかく美味しい!!
やはりこれが最大にして最高の理由ですね。旅の醍醐味。
これはこちらのセトレマリーナに限らない話ですが、小規模でレストランを中心とした宿泊業態である「オーベルジュ」は、言わずもがな、料理が美味しいことが多いです。セトレマリーナはリゾートホテルなので、オーベルジュではないですが、その性質も持ち合わせているように感じました。
私、このホテルに来るまでは、滋賀県の有名な食べ物は「鮒寿司」くらいしか知らなくてですね。(滋賀の方ごめんなさい)
上の写真の茶色いプレートは滋賀県の形をモチーフにした信楽焼で、それをもとに「滋賀の地元食材をふんだんに」と最初言われても、正直あまり期待していなかったのですが、完全に裏切られました。
滋賀野菜に、滋賀では古くから食べられていた、福井からつながる「鯖街道」の鯖を使ったお料理や
王道の近江牛など、
一品目が↑(フォアグラペーストとブルーベリーソースなどを使ったもの)だったので、「あ、少し創作色強めのメニューかな?」と思ったのですが、むしろ、素材の味をそのまま活かしつつ、こだわりの創作も一部に感じられ、とても好印象でした。
そして上述しましたが、お酒もオールインクルーシブ・・・
私は、追加料金を払い「ペアリングコース」にしたので、お食事と合わせて、ワイン・日本酒などのペアリングをいただきました。
なお、レストランは2会場に別れており、隣のテーブルとも十分な「ディスタンス」が保たれている状態。
サービススタッフの方の目も行き届いており、安心して楽しむことができます。
こちらは朝食。
滋賀は牧場も多いらしく、乳製品も美味しいです。
なお、朝食は全室部屋食で、時間も選べるため、寝坊しがちな人でも安心。
まとめ
このように、プライベートな小規模ホテルでは、このコロナの時代でも、新しい生活様式に即した滞在を楽しむことができることが多いように思います。
もちろん、その楽しい滞在は、私たちゲスト一人一人が、コロナ時代のマナーとエチケットを守り、旅行先の施設と地域に迷惑をかけない心がけをすることで、維持されるものです。
おまけでちょっとした観光要素。ひこにゃんに会ってきました。(コロナ対策万全の距離)
観光地や観光施設は、この苦しい時代を乗り越えるために、様々な工夫を凝らし、苦労しながら、頑張っています。
私たちも、社会情勢が許す限りは、新しい旅のエチケットを守りつつ、日本全国の「宝」を守っていきたいものですね。